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京大サマーデザイン
スクール2013
京大サマーデザインスクール2013
 
 
(c)2013 西尾泰和(サイボウズ・ラボ)
西尾泰和
発想のきっかけになる
かもしれない話をします
外部の知識を取り入れる
 
 
 
外部の知識を取り入れる
外部の知識を取り入れる
 
 
 
アイデアは既存の知識の
新しい結合から生まれる
外部の知識を取り入れる
 
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」
『アイデアの作り方』p28
一人の脳内の知識だけで
新しい結合を探すより
他者との対話などで
知識を仕入れる
外部の知識を取り入れる
 
 
 
組織内の知識だけで
新しい結合を探すより
組織の外から
知識を仕入れる
外部の知識を取り入れる
個人→組織
 
 
ところが
外部の知識を取り入れる
 
 
 
組織外から情報収集する
傾向と生産性には
負の相関がある
外部の知識を取り入れる
 
Allen & Cohen(1997)
 
組織外から
情報収集する人ほど
生産性が低い
外部の知識を取り入れる
 
 
 
なぜだ?!
外部の知識を取り入れる
 
 
 
ただし大学では逆
大学教員においては
正の相関がある
外部の知識を取り入れる
 
Allen & Cohen(1997)
 
なぜだ?!
外部の知識を取り入れる
 
 
 
Allen & Cohenによる解釈
外部の知識を取り入れる
 
 
 
企業内には独自の
「文脈」がある
外部の知識を取り入れる
Allen & Cohenによる解釈
Allen & Cohen(1969)
 
外部から得た知識を
社内の文脈に合わせて
翻訳するコストを
負わなければならない
外部の知識を取り入れる
Allen & Cohenによる解釈
Allen & Cohen(1969)
 
大学では組織の外にある
専門分野の文脈が重視され
組織の文脈が均質化する
外部の知識を取り入れる
Allen & Cohenによる解釈
Allen & Cohen(1969)
 
西尾による解釈
外部の知識を取り入れる
 
 
 
そもそも「生産性」とは
何を測ったものか?
外部の知識を取り入れる
西尾による解釈
 
 
・外から知識を取ってくる
・社内の他の人に伝える
これらの活動が成果に含まれているか?
外部の知識を取り入れる
西尾による解釈
 
 
知識移転を成果に含めない
↓
知識移転をする人の
生産性が低く見える
外部の知識を取り入れる
西尾による解釈
当たり前ですね!
 
知識を取り入れる
活動の必要性
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
もし誰も外部から知識を
取り入れなかったら
どうなるか?
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
外部の変化に気づけない
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
変化に気づいても
それが自分たちにとって
重要かどうかわからない
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
重要だと気づいても…
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
どちらが知識の吸収能力が高い?
・普段から社外の新しい知識の
 獲得に積極的だった組織
・社内の価値観が重視されて
 新しい知識に消極的だった組織
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
吸収能力が低いと
知識の獲得コストが
高くなってしまう
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
投資としての魅力も減少
 
スタートが遅れる
&
荷物も重たい
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
そんなマラソンで勝てるか?
 
知識を取り入れる活動
吸収能力への投資
これが重要
外部の知識を取り入れる
知識を取り入れる活動の必要性
 
 
吸収能力を高めるには
外部の知識を取り入れる
知識の吸収能力
 
 
個人が外部から形式知を
取り入れ、活用するには
自分の中で消化し身に付
けるプロセスが必要
外部の知識を取り入れる
知識の吸収能力
『ナレッジサイエンス』p16
 
ようするに
内面化
外部の知識を取り入れる
知識の吸収能力
図は 『知識創造企業』p93
 
組織としての理想
必要な知識が迅速に
獲得されそれを必要と
する人に伝わること
外部の知識を取り入れる
 
「理想と現実」フレームワーク
 
「何が必要な知識か」
が言語化されてない問題
必要な人が必要な物を
言語化できない問題
外部の知識を取り入れる
 
「理想と現実」フレームワーク
 
あああ
外部の知識を取り入れる
 
図は『知識創造企業』p93
 
1:言語化されてないニーズを発見
3:知識獲得4: 教育
2:言語化
連結化にばかり
注意が向きがちだが
先立つ共同化・表出化と
得られた知識の内面化
こそが重要
外部の知識を取り入れる
知識の吸収能力
 
 
このプロセスを
やり方の工夫や
ソフトウェアによる支援
で効率改善できないか?
外部の知識を取り入れる
知識の吸収能力
→グループウェア
 
•Szulanski, G. (1996). Exploring internal stickiness: Impediments to the transfer of best practice within the
firm. Strateg...
このスライドは、サイボウズ・ラボの西尾泰和
と竹迫良範が、 京都大学サマーデザインスクー
ル 2013で行った「チームワークのデザイン」の
講義資料の一部です。
他のスライドは http://nhiro.org/kuds2013/ で見つ
ける...
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外部の知識を取り入れる

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  1. 1. 京大サマーデザイン スクール2013 京大サマーデザインスクール2013     (c)2013 西尾泰和(サイボウズ・ラボ) 西尾泰和
  2. 2. 発想のきっかけになる かもしれない話をします 外部の知識を取り入れる      
  3. 3. 外部の知識を取り入れる 外部の知識を取り入れる      
  4. 4. アイデアは既存の知識の 新しい結合から生まれる 外部の知識を取り入れる   「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」 『アイデアの作り方』p28
  5. 5. 一人の脳内の知識だけで 新しい結合を探すより 他者との対話などで 知識を仕入れる 外部の知識を取り入れる      
  6. 6. 組織内の知識だけで 新しい結合を探すより 組織の外から 知識を仕入れる 外部の知識を取り入れる 個人→組織    
  7. 7. ところが 外部の知識を取り入れる      
  8. 8. 組織外から情報収集する 傾向と生産性には 負の相関がある 外部の知識を取り入れる   Allen & Cohen(1997)  
  9. 9. 組織外から 情報収集する人ほど 生産性が低い 外部の知識を取り入れる      
  10. 10. なぜだ?! 外部の知識を取り入れる      
  11. 11. ただし大学では逆 大学教員においては 正の相関がある 外部の知識を取り入れる   Allen & Cohen(1997)  
  12. 12. なぜだ?! 外部の知識を取り入れる      
  13. 13. Allen & Cohenによる解釈 外部の知識を取り入れる      
  14. 14. 企業内には独自の 「文脈」がある 外部の知識を取り入れる Allen & Cohenによる解釈 Allen & Cohen(1969)  
  15. 15. 外部から得た知識を 社内の文脈に合わせて 翻訳するコストを 負わなければならない 外部の知識を取り入れる Allen & Cohenによる解釈 Allen & Cohen(1969)  
  16. 16. 大学では組織の外にある 専門分野の文脈が重視され 組織の文脈が均質化する 外部の知識を取り入れる Allen & Cohenによる解釈 Allen & Cohen(1969)  
  17. 17. 西尾による解釈 外部の知識を取り入れる      
  18. 18. そもそも「生産性」とは 何を測ったものか? 外部の知識を取り入れる 西尾による解釈    
  19. 19. ・外から知識を取ってくる ・社内の他の人に伝える これらの活動が成果に含まれているか? 外部の知識を取り入れる 西尾による解釈    
  20. 20. 知識移転を成果に含めない ↓ 知識移転をする人の 生産性が低く見える 外部の知識を取り入れる 西尾による解釈 当たり前ですね!  
  21. 21. 知識を取り入れる 活動の必要性 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  22. 22. もし誰も外部から知識を 取り入れなかったら どうなるか? 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  23. 23. 外部の変化に気づけない 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  24. 24. 変化に気づいても それが自分たちにとって 重要かどうかわからない 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  25. 25. 重要だと気づいても… 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  26. 26. どちらが知識の吸収能力が高い? ・普段から社外の新しい知識の  獲得に積極的だった組織 ・社内の価値観が重視されて  新しい知識に消極的だった組織 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  27. 27. 吸収能力が低いと 知識の獲得コストが 高くなってしまう 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性 投資としての魅力も減少  
  28. 28. スタートが遅れる & 荷物も重たい 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性 そんなマラソンで勝てるか?  
  29. 29. 知識を取り入れる活動 吸収能力への投資 これが重要 外部の知識を取り入れる 知識を取り入れる活動の必要性    
  30. 30. 吸収能力を高めるには 外部の知識を取り入れる 知識の吸収能力    
  31. 31. 個人が外部から形式知を 取り入れ、活用するには 自分の中で消化し身に付 けるプロセスが必要 外部の知識を取り入れる 知識の吸収能力 『ナレッジサイエンス』p16  
  32. 32. ようするに 内面化 外部の知識を取り入れる 知識の吸収能力 図は 『知識創造企業』p93  
  33. 33. 組織としての理想 必要な知識が迅速に 獲得されそれを必要と する人に伝わること 外部の知識を取り入れる   「理想と現実」フレームワーク  
  34. 34. 「何が必要な知識か」 が言語化されてない問題 必要な人が必要な物を 言語化できない問題 外部の知識を取り入れる   「理想と現実」フレームワーク  
  35. 35. あああ 外部の知識を取り入れる   図は『知識創造企業』p93   1:言語化されてないニーズを発見 3:知識獲得4: 教育 2:言語化
  36. 36. 連結化にばかり 注意が向きがちだが 先立つ共同化・表出化と 得られた知識の内面化 こそが重要 外部の知識を取り入れる 知識の吸収能力    
  37. 37. このプロセスを やり方の工夫や ソフトウェアによる支援 で効率改善できないか? 外部の知識を取り入れる 知識の吸収能力 →グループウェア  
  38. 38. •Szulanski, G. (1996). Exploring internal stickiness: Impediments to the transfer of best practice within the firm. Strategic Management Journal, 17(Special Issue), 27–43. •Thomas J.Allen and Stephen I. Cohen(1969), "Information Flow in Research and Development Laboratories" Administrative Science Quarterly,Vol. 14, No. 1 (Mar., 1969), pp. 12-19 •Wesley M. Cohen and Daniel A. Levinthal(1990), "Absorptive capacity:A new perspective on learning and innovation",Administrative Science Quarterly,Volume 35, Issue 1, pp. 128-152. •ジェームズ・W・ヤング(1988)『アイデアのつくり方』今井茂雄 訳, 阪急コミュニケーションズ •杉山公造, 永田晃也, 下嶋篤 編著 (2002)『ナレッジサイエンス : 知を再編する64のキーワード』紀 伊國屋書店 •高橋伸夫 (2007) 『組織の吸収能力とロックアウト―経営学輪講 Cohen and Levinthal (1990)』赤 門マネジメント・レビュー 6(8), 345-352. http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR6-8.html •野中郁次郎, 竹内弘高(1996)『知識創造企業』梅本勝博 訳 東洋経済新報社 •ヘンリー・チェスブロウ(2008)『オープンイノベーション : 組織を越えたネットワークが成長を 加速する』PRTM 監訳,長尾高弘 訳, 英治出版 •若林隆久, 大木清弘 (2009) 『知識の移転:粘着性の測定―経営学輪講 Szulanski (1996)』赤門マネ ジメント・レビュー 8(4), 169-180. http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR8-4.html 外部の知識を取り入れる 参考文献    
  39. 39. このスライドは、サイボウズ・ラボの西尾泰和 と竹迫良範が、 京都大学サマーデザインスクー ル 2013で行った「チームワークのデザイン」の 講義資料の一部です。 他のスライドは http://nhiro.org/kuds2013/ で見つ けることができます。   このスライドについて    
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