1. I M マインドシェア署 リサーチ＆コンサルティング室 しゃき ー ん M 警部 I 巡査 通称は 「リサコン室」です マインドシェアおしごと絵本 事件簿＃ 01 新店舗 売上不振事件

2. 今回の被害者は、全国展開している大手スポーツ用品ショップ・チェーン。

3. 出店の際は、厳しい条件をクリアした好立地にこだわってきました。 出店基準 ○ ○ × 商圏人口が 足りなかったか・・・ 第 13 期 新店立地オーディション 〒 文

4. 新店 そして、厳しい立地条件をクリアした新店舗に、 既存店での成功手法を適用していくことで、成功してきたのです。 ウチは専門性が 売りだから、 商品構成は これでよろしくね 大丈夫、 先輩たちもこれで 成功してるから 他では手に入らない 専門的なアイテムが これだけ揃ってるなら バッチリですよ！

5. そんな中、非常に好条件の立地に出店した新店舗で、 なぜか売上がさっぱり振るわない、という事態が起こったのです。 そんな時こそ、マインドシェア署の出番です。 もしもし警察ですか？ 売上が行方不明なんです・・・ 売上実績

6. 今回の事件を担当する捜査員は、リサコン室のこの 2 名。 マインドシェア署きっての名コンビ。 M 警部 M NAME:H.M. AGE: 3X RANK:Chief Inspector 豊富な経験と明確な理論を武器とした、推理大好きコンサルティング・デカ I 巡査 I NAME:S.I. AGE: 2X RANK:Police Officer あらゆる逆境をマイペースと柔軟発想で切り抜ける、小さな疑問を忘れない若手刑事

7. 問題の新店舗に急行した捜査員たち。 さっそく現場検証に入りました。 M 顧客動線？ 接客態度？ 商品陳列？ 看板の 視認性？ 証拠は ひとつも 見逃すな I 警部も働いてください

8. しかし、不信なところはどこにも見当たりません。 これは思ったよりも難事件のようです。 I M 自社の既存店や 競合店と比べても、 サービスレベルは 見劣りしてないな・・・ むしろ、来店客は 多いくらいですよ～！

9. 署内に捜査本部を開設し、捜査方針を決めるための会議を行います。 最初に立てる仮説で、捜査の 9 割が決まると言っても良いでしょう。 事件解決のためには、初動捜査がとても重要なのです。 あんなにお客さんが来てるのに 売上が上がらないなんて、 成功してきた今までの店舗と、 一体何が違うんでしょうね？ 新店舗 売上不振事件 捜査本部 I M いいところに気づいたね、巡査 え、何がですか？

10. 巡査の素朴な疑問に、警部の長年の経験が加わることで、 事件の糸口が見えてきました。 M I 自分で言ったじゃないか この店は「何か」が違うんだよ だって、他の店と やってることは 同じじゃないですか？ 警部も自分の目で 確かめたでしょ 同じ手が通じない ってことは、 外部条件が 違うってことだ

11. 立地環境に基づく来店者数予測 問題の新店舗 出店する 出店しない I でも、既存店と同じ 厳しい立地条件を クリアして出店 してるんですよ？ どうやら、人口や交通量、近隣競合数などの絶対量だけで 出店可否を判断していた点に鍵があったようです。 M いやいや、今チェックしてるのは 来そうなお客さんの人数だけだ！ お客さんの特徴までは 出店基準に入ってないぞ？

12. さあ、いよいよ、仮説に基づく本格的な捜査のはじまりです。 M I どんなにいい肉でも、 ベジタリアンしか 住んでなかったら、 売れないだろ？ ベジタリアンは、 そもそも肉屋に 来店しないと 思いますよ うるさい！ とにかく来店者の 特徴を洗い直すぞ！

13. 周囲への聞き込み。 生々しい意見が、次々と集まります。 M 怪しい奴を 見かけませんでしたか？ 近隣住民の 方 あなた以外には

14. 競合店へのハリコミ。 来店客になりすまし、他店のサービスレベルをチェックします。 I 店員 こ、これが ほしいんですが ・・・女子用ですよ？

15. 来店者の尾行。 どのような行動パターンで来店するのかを突き止めます。 M 何かしら あの人 警察に電話 しようかしら ふむふむ、 晩ご飯の買い物ついでに 隣のスポーツ店も のぞいてみる、と・・・

16. 足で集めた情報を持ち寄り、改めて捜査会議です。 M I 店舗 大都市 大都市 他のエリアから買い物に 来る人はいないな 来店者は地元住民だけだ でも、地元の人もちょっと 離れた商業集積エリアまで 結構買い物に行ってますね 特に、専門的な商品は ちょっと遠くても都市部 まで出かけて買うようだな 住民が近所で買うのは、 低価格の日用品が中心だ そもそもこのエリア、 スポーツをあまり やらない人が多いですよ

17. 警部の灰色の脳細胞がフル回転。 真犯人と犯行の手口を推理します。 M つまり・・・！ こういう立地のお店に求められていたのは、 本当は日用品のついでで買えるような 低価格のお気軽用品だったはずだ。 主犯は、そんな顧客ニーズを 無視した施策にある、ということになる。 そいつは本来、このチェーンの強みなのに、 このエリアでは逆に弱点となってしまって いたのでは？ I ふむふむ

18. 商品構成 マニュアル M 他では手に入らない専門的なスポーツアイテムを 中心とした、画一的な「商品構成」こそが犯人だ！ ビシ！ 特定された犯人を、すかさず逮捕。 I お前かー！ うひゃあ

19. M ただし、共犯者の 「出店基準」も 罪は重いぞ！ チェーンの強みをもっと 生かせるような立地を 見極められる基準が必要だ！ 出店基準 マ ジ で？ 商品構成 マニュアル さらに、根本的な原因となっていた、共犯者も指摘します。 しかし、犯人を逮捕しただけでは事件は解決しません。 I 被疑者、確保 しました！

20. 売上を取り戻すために、犯人を「更正」させるまでがリサコン室の仕事です。 適切な商品構成や出店基準に生まれ変わるための提案を行います。 I 商品構成 改善案 商品構成 マニュアル 新店舗では 低価格ラインを 充実させましょう 出店基準 了 解 ！ M 専門性の高い商品を買いに来てもらえる、 つまり「目的買い」を期待できるエリアか どうかを判断できる基準が必要だね。 出店基準 改善案 自分にも できます かね・・ 大丈夫 君は警部と違って まだ若いから やり直せるよ！

21. こうして新店は大繁盛、さらにその後の新基準に基づく出店も成功続き。 被害者のチェーンは、今まで以上の成長を実現することができました。 M I 俺も並ぼう 何買うんですか？ お前を 殴るバット はいはい 押さないでー ￥ これください！ あれも ください！ これも！

22. おしまい