02基本練習

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カイロ日本文化センターの日本語教師養成講座の資料です。

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02基本練習

  1. 1. 2.基本練習
  2. 2. 練習の例 <ul><li>基本練習 </li></ul><ul><ul><li>きのう ___を しました。 </li></ul></ul><ul><ul><li>(しゅくだい・べんきょう・テニス・パーティー) </li></ul></ul><ul><li>応用練習 </li></ul><ul><ul><li>「じゆうに こたえて ください。きのう なにを しましたか」 </li></ul></ul><ul><ul><li>「うーん、きのう テニスを しました」 </li></ul></ul>
  3. 3. 自由に答えること <ul><li>自由は素晴らしいです。でも難しいです。 </li></ul><ul><li>「昨日何をしましたか」 </li></ul><ul><ul><li>昨日したことを思い出す。 </li></ul></ul><ul><ul><li>その中から、みんなに言ってもいいことを選ぶ。 </li></ul></ul><ul><ul><li>それを日本語で言う。 </li></ul></ul><ul><li>答えにくい例 </li></ul><ul><ul><li>わたしは __が じょうずです。 </li></ul></ul><ul><ul><ul><li>謙虚な人だったら? </li></ul></ul></ul><ul><ul><ul><li>特に上手なことがない人だったら? </li></ul></ul></ul><ul><ul><li>わたしは __が すきでは ありません。 </li></ul></ul>
  4. 4. 基本練習とは <ul><li>意味より形の正確さを重視します。 </li></ul><ul><li>学生は意味が適切か考えなくていいです。 </li></ul><ul><li>形だけに集中できます。 </li></ul><ul><li>いわゆる「文型練習」が多いです。 </li></ul>
  5. 5. 基本練習とは <ul><li>目的は口慣らしです。 </li></ul><ul><ul><li>テニス、剣道、野球の素振り練習に近いです。 ▼ </li></ul></ul><ul><li>20年前までは、ここで終わる授業が多くありました。 </li></ul><ul><ul><li>オーディオリンガル・メソッド </li></ul></ul><ul><ul><li>コミュニカティブ・アプローチが広がるまで </li></ul></ul><ul><li>「うちの学生は発音はいいし練習はできるけど教室の外では話せないんですよー」 </li></ul><ul><ul><li>->  基本練習で終わっている授業になっている可能性があります。 </li></ul></ul><ul><li>必要な場面で必要なことを言う能力を育てることはできません。 </li></ul><ul><ul><li>言いたいことを言う練習ではなく、決まったことを言う練習です。(挨拶だけなら大丈夫かもしれません) </li></ul></ul>
  6. 6. 基本練習の種類
  7. 7. 聞くだけ(導入も兼ねて) <ul><li>T: (本のイラストを見せる) </li></ul><ul><li>S: (本のイラストを見る) </li></ul><ul><li>T: これは本です。 </li></ul><ul><li>T: (ノートのイラストを見せる) </li></ul><ul><li>S: (ノートのイラストを見る) </li></ul><ul><li>T: これはノートです。 </li></ul>
  8. 8. 反復練習(繰り返し) <ul><li>T: これは本です。 </li></ul><ul><li>S: これは本です。 </li></ul><ul><li>T: これはつくえです。 </li></ul><ul><li>S: これはつくえです。 </li></ul><ul><li>T: これはノートです。 </li></ul><ul><li>S: これはノートです。 </li></ul><ul><li>T: これはしんぶんです。 </li></ul><ul><li>S: これはしんぶんです。 </li></ul><ul><ul><li>やりすぎに注意しましょう! </li></ul></ul><ul><ul><li>(ミム・メム練習) </li></ul></ul>
  9. 9. 完成練習 <ul><li>T: これ 本 </li></ul><ul><li>S: これは本です。 </li></ul><ul><li>T: あれ ノート </li></ul><ul><li>S: あれはノートです。 </li></ul><ul><ul><li>助詞の練習に有効です。 </li></ul></ul>
  10. 10. 代入練習 <ul><li>T: これは本です。 </li></ul><ul><li>S: これは本です。(繰り返す) </li></ul><ul><li>T: つくえ </li></ul><ul><li>S: これはつくえです。 </li></ul><ul><li>T: ノート </li></ul><ul><li>S: これはノートです。 </li></ul><ul><li>T: しんぶん </li></ul><ul><li>S: これはしんぶんです。 </li></ul><ul><li>実例(シニア IT エンジニア育成コース) ▼ </li></ul><ul><ul><li>文型はブランク付きで板書しておくといいです。 </li></ul></ul><ul><ul><li>これは____です。 </li></ul></ul><ul><ul><li>(黒板を消してから同じ練習を繰り返す場合もあります) </li></ul></ul>
  11. 11. 展開練習(拡大練習) <ul><li>T: 読みました。 </li></ul><ul><li>S: 読みました。 </li></ul><ul><li>T: 本を </li></ul><ul><li>S: 本を読みました。 </li></ul><ul><li>T: 日本語の </li></ul><ul><li>S: 日本語の本を読みました。 </li></ul><ul><li>T: 先生と </li></ul><ul><li>S: 先生と日本語の本を読みました。 </li></ul><ul><li>T: 昨日 </li></ul><ul><li>S: 昨日、先生と日本語の本を読みました。 </li></ul><ul><ul><li>長い文を言えるようになります。 </li></ul></ul><ul><ul><li>他の練習の途中で単発的に使う場合が多いです。 </li></ul></ul>
  12. 12. 転換練習(変形練習) <ul><li>T: もう少し食べますか。 </li></ul><ul><li>S: もう少し召し上がりますか。 </li></ul><ul><li>T: この本はどうですか。 </li></ul><ul><li>S: この本はいかがですか。 </li></ul><ul><li>T: この本を読みますか。 </li></ul><ul><li>S: この本をお読みになりますか。 </li></ul><ul><li>T: 昨日はよく眠れましたか。 </li></ul><ul><li>S: 昨日はよくお休みになれましたか。 </li></ul><ul><ul><li>動詞の活用、受け身、使役、授受動詞の練習に有効 </li></ul></ul>
  13. 13. 結合練習 <ul><li>T: 春になります。花が咲きます。 </li></ul><ul><li>S: 春になると、花が咲きます。 </li></ul><ul><li>T: 昨日、図書館で本を借りました。その本は難しかったです。 </li></ul><ul><li>S: 昨日図書館で借りた本は難しかったです。 </li></ul><ul><ul><li>二つの文を一つにします。 </li></ul></ul><ul><ul><li>関係節や「と」「ば」「たら」、「する前に」「した後で」など </li></ul></ul><ul><ul><li>長い文になるので、拡大練習を挟むことがあります。 </li></ul></ul>
  14. 14. (基本練習の) Q & A 練習 <ul><li>T: これは何ですか。 </li></ul><ul><li>S: それは本です。 </li></ul><ul><li>T: 「いいえ」で答えます。行きましたか。 </li></ul><ul><li>S: いいえ、行きませんでした。 </li></ul><ul><li>T: 食べましたか。 </li></ul><ul><li>S: いいえ、食べませんでした。 </li></ul><ul><ul><li>お互いに知っている答えを聞いたり、答えが決められているのが普通です。 </li></ul></ul><ul><ul><li>学生は「どう答えるか」だけで「何を答えるか」は考えなくていいです。 </li></ul></ul><ul><ul><li>本当に知らないものについて質問するのは応用練習です。 </li></ul></ul>
  15. 15. シナリオプレイ練習 <ul><li>役が決まっています。シナリオもあります。 </li></ul><ul><ul><li>(「ビジネスのための日本語」紹介)  ▼ </li></ul></ul><ul><li>いつ何を答えるかは、ほぼ決められています。 </li></ul><ul><li>相手の発話を理解する必要はありません。 </li></ul><ul><li>自分が何を言うか決める必要もありません。 </li></ul><ul><li>広い意味でのロールプレイでもあります。 </li></ul><ul><li>日本語らしい会話の流れを身につけるのに最適です。 </li></ul><ul><ul><li>( 何がありますか。 -> いい天気ですね ) </li></ul></ul>
  16. 16. 基本練習の注意点 <ul><li>スピードにのって、テンポよく! </li></ul><ul><ul><li>量が必要です。 </li></ul></ul><ul><li>形の正確さが大切なので、間違いはすぐに訂正します。(笑顔で) </li></ul><ul><li>つまらない練習になりやすいです。絵カードを使ったり、明るい声を心がけましょう。チャンツも有効です。 </li></ul>
  17. 17. 基本練習の長所と短所
  18. 18. 基本練習の長所 <ul><li>美しい発音の日本語が話せるようになります。 </li></ul><ul><li>文法的に正確な日本語が話せるようになります。 </li></ul><ul><li>決められた内容を言えるようになります。 </li></ul><ul><li> (応用練習ができるようになります。) </li></ul>
  19. 19. 基本練習の短所 <ul><li>言語を操作する能力は育ちますが、自発的に文を創造する能力や、場面にふさわしい発話をする能力などは育てることができません。 </li></ul><ul><li>丸暗記などで、意味と形が結びつかない場合がよくあります。 </li></ul><ul><ul><li>つまり、コミュニケーションができません。 </li></ul></ul><ul><li>言う内容は決められているので、好きなことを発言する自由がありません。 </li></ul><ul><li>機械的なのでおもしろくない場合が多いです。 </li></ul><ul><ul><li>でも、どうしても必要な練習です。(経験の浅いうちは) </li></ul></ul>
  20. 20. その他 <ul><li>構造言語学 </li></ul><ul><ul><li>言語習得は習慣形成の過程である。 </li></ul></ul><ul><ul><li>オーディオリンガル・アプローチ </li></ul></ul><ul><ul><ul><li>フリーズ </li></ul></ul></ul><ul><ul><li>アーミー・メソッド </li></ul></ul><ul><ul><ul><li>ASTP </li></ul></ul></ul><ul><ul><ul><li>第二次世界大戦の米軍による日本語教育 </li></ul></ul></ul>
  21. 21. ここで質問! <ul><li>二人組みで簡単な順に並べなさい。 </li></ul><ul><ul><li>結合練習 </li></ul></ul><ul><ul><li>シナリオプレイ </li></ul></ul><ul><ul><li>反復練習 </li></ul></ul><ul><ul><li>代入練習 </li></ul></ul><ul><ul><li>完成練習 </li></ul></ul><ul><ul><li>聞くだけの練習 </li></ul></ul><ul><ul><li>展開練習 </li></ul></ul>
  22. 22. もどる

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