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Agile ツール適合化分科会(第1回)議事録 
2014.8.26 片岡 
<日時> 2014年8月22日(金)18:30~20:30 
<場所> 富士ソフト(株)秋葉原オフィス 4F 会議室 
<出席者>片岡、吉川、樋山、贄、鈴木、名本、細田、土田、坂本 
(出席者の所属等は、添付の「Agile 適合化分科会メンバー表」を参照) 
<議事> 
1.出席者自己紹介 
出席者全員が自己紹介をし、この分科会に何を期待するかについて述べた。 
2.チュートリアル 
片岡氏より、「変更歴管理・バージョン管理ツールの概要と動向」と題して、次の内容から 
なる説明があった。 
① ソフトウェア構成管理技術とは ② 変更歴管理、そしてバージョン管理 
③ Subversion ④ Git と分散バージョン管理 
3.事例発表 
贄氏より、「Wagby の事例 - リポジトリ管理の詳細」と題して、次の内容からなる事例発表があっ 
た。その中で、Git を用いたバージョン管理の具体的な操作が紹介された。 
~WagbyR7 では、設計情報がプレーンテキストになり、バージョン管理ツールとの適合性が 
向上しました。バージョン管理ツールによる設計情報の管理方法と使い方のノウハウにつ 
いて説明します。~ 
4. 討議 
次のような議論が行われた。 
1) 出席メンバー全員が、自らの、あるいは所属する組織の、バージョン管理の使用経験を 
紹介した。典型的な事例では、過去にCVS などを活用してきて、現在はSubversion を活 
用している、との話が多い。Git については関心を持っていて、調査・検討を進めてはい 
るものの、本格的な利用はこれからになっているのが現状である。 
2) 小規模なプロジェクトでは、バージョン管理ツールの勉強を面倒がって使っていない 
ところがある。しかしながら、今後、自動化機能を活用した開発を推進していくとなると 
バージョン管理ツールの利用は避けて通ることが出来ないと思われる。 
3) グローバル化への対応、クラウドの高度の活用を視野に入れると、今後、Git が普及し 
ていくものと思われる。Git は高度の機能を提供するだけに操作も複雑になっている。 
これを克服するためになんらかの対策が必要なのか、単なる「馴れ」の問題として割り切 
ればよいのか、観察・判断が必要である。 
4) バージョン管理ツールの活用法は、それ単独での活用だけでなくXrad ツールや他の自 
動化ツールとの連携も含めて議論を進めていく必要がある。今後、この分科会を進めてい 
く中で、このことを視野に入れて検討を進めていきたい。
Agile ツール適合化分科会(第1回)議事録 
2014.8.26 片岡 
5) Git などを用いたクラウド上のバージョン管理は、ソフト資産アクセスに関するセキュ 
リティ上の問題を指摘されることが多い。これにどのように対処するかが大きな7課題で 
ある。 
<次回の予定> 
―日時:2014年10月17日(金)18:30~20:30 
―場所:富士ソフト(株)秋葉原オフィス 4F 会議室 
(会議室名、入室の方法 などは別途ご連絡致します) 
―議題:①チュートリアル:構成管理ツール(Ant, Maven, Gradle) 
② 事例発表:構成管理ツール、CI ツールの活用例、利用上の課題 
(事例発表に積極的に御参加下さい) 
<その他> 
当分科会での生産物(チュートリアル、事例発表資料等)をどの範囲でどのような形式 
で共有するかについては、コミュニティ事務局と相談致します。 
<以上>

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  • 1. Agile ツール適合化分科会(第1回)議事録 2014.8.26 片岡 <日時> 2014年8月22日(金)18:30~20:30 <場所> 富士ソフト(株)秋葉原オフィス 4F 会議室 <出席者>片岡、吉川、樋山、贄、鈴木、名本、細田、土田、坂本 (出席者の所属等は、添付の「Agile 適合化分科会メンバー表」を参照) <議事> 1.出席者自己紹介 出席者全員が自己紹介をし、この分科会に何を期待するかについて述べた。 2.チュートリアル 片岡氏より、「変更歴管理・バージョン管理ツールの概要と動向」と題して、次の内容から なる説明があった。 ① ソフトウェア構成管理技術とは ② 変更歴管理、そしてバージョン管理 ③ Subversion ④ Git と分散バージョン管理 3.事例発表 贄氏より、「Wagby の事例 - リポジトリ管理の詳細」と題して、次の内容からなる事例発表があっ た。その中で、Git を用いたバージョン管理の具体的な操作が紹介された。 ~WagbyR7 では、設計情報がプレーンテキストになり、バージョン管理ツールとの適合性が 向上しました。バージョン管理ツールによる設計情報の管理方法と使い方のノウハウにつ いて説明します。~ 4. 討議 次のような議論が行われた。 1) 出席メンバー全員が、自らの、あるいは所属する組織の、バージョン管理の使用経験を 紹介した。典型的な事例では、過去にCVS などを活用してきて、現在はSubversion を活 用している、との話が多い。Git については関心を持っていて、調査・検討を進めてはい るものの、本格的な利用はこれからになっているのが現状である。 2) 小規模なプロジェクトでは、バージョン管理ツールの勉強を面倒がって使っていない ところがある。しかしながら、今後、自動化機能を活用した開発を推進していくとなると バージョン管理ツールの利用は避けて通ることが出来ないと思われる。 3) グローバル化への対応、クラウドの高度の活用を視野に入れると、今後、Git が普及し ていくものと思われる。Git は高度の機能を提供するだけに操作も複雑になっている。 これを克服するためになんらかの対策が必要なのか、単なる「馴れ」の問題として割り切 ればよいのか、観察・判断が必要である。 4) バージョン管理ツールの活用法は、それ単独での活用だけでなくXrad ツールや他の自 動化ツールとの連携も含めて議論を進めていく必要がある。今後、この分科会を進めてい く中で、このことを視野に入れて検討を進めていきたい。
  • 2. Agile ツール適合化分科会(第1回)議事録 2014.8.26 片岡 5) Git などを用いたクラウド上のバージョン管理は、ソフト資産アクセスに関するセキュ リティ上の問題を指摘されることが多い。これにどのように対処するかが大きな7課題で ある。 <次回の予定> ―日時:2014年10月17日(金)18:30~20:30 ―場所:富士ソフト(株)秋葉原オフィス 4F 会議室 (会議室名、入室の方法 などは別途ご連絡致します) ―議題:①チュートリアル:構成管理ツール(Ant, Maven, Gradle) ② 事例発表:構成管理ツール、CI ツールの活用例、利用上の課題 (事例発表に積極的に御参加下さい) <その他> 当分科会での生産物(チュートリアル、事例発表資料等)をどの範囲でどのような形式 で共有するかについては、コミュニティ事務局と相談致します。 <以上>