企業価値創造とIR~味の素株式会社のバリュエーション~<br />青山学院大学大学院<br />会計プロフェッション研究科<br />大岡 真輝<br />
1、売上総利益率の推移<br />2、売上高販管費率の推移<br />3、売上高の趨勢分析<br />4、08年5月公表の中期経営計画の妥当性の検討<br />5、2016年までの営業利益の予想<br />6、味の素のバリュエーション<br /...
味の素の売上高総利益率の推移<br />売上高売上原価率は、70%~74%までの範囲で比較的に安定的に推移している。<br />
味の素の売上高販管費率の推移<br />
売上高売上原価率は過去10年間の間、70%~74%までの間で安定的に推移。<br />売上高販管費率も21%~26%までの間で安定的に推移。<br />今後も現在のコスト構造で推移するとの仮定で、売上原価と販管費共に、過去10年の加重平均を取る...
味の素の売上高成長率の推移<br />2000年度の売上高を1とした場合の、各年度の売上高割合。<br />
2009年3月末のリーマンショックの影響を除外して考えると、味の素の売上高は比較的安定的に成長しているといえる。<br />売上高も毎期一定率で成長すると仮定。<br />(過去10年間の毎年度の成長率の加重平均を取る)<br />但し10年度...
会社側公表の中期経営計画は08年5月に公表されていて、リーマンショック前の収益・コスト構造を前提として作成されている。<br />しかしその後の金融危機によって、経営環境は急激に変化して、中期経営計画で想定していた前提そのものが変化してしまって...
売上高成長率:毎期1.049%増で推移すると仮定<br />(00年度~09年度までの売上高成長率の加重平均)<br />売上高売上原価率:毎期71.81%と仮定<br />(00年度~09年度までの売上高売上原価率の加重平均)<br />売上...
味の素の営業利益の予測<br />営業利益の予測<br />
味の素のバリュエーション<br />適正株価との乖離466円<br />
味の素のIR活動<br />HP上のIR情報は非常に充実<br />決算短信<br />四半期業績情報<br />決算説明会資料<br />説明会資料(中期経営計画etc…)<br />有価証券報告書<br />株主通信<br />アニュアルレ...
アナリスト・機関投資家向けに定期に説明会を実施<br />->第二四半期決算および本決算時に開催。社長・財務部長が説明(社長自身による説明もあり)<br />コーポレート財務部内にIRグループを設置し、IRに関する専任グループも設置している。<...
味の素の株価の推移(08年5月~09年11月)<br />08年6月周辺では1050円近辺で推移していた。<br />底を打った株価はその後、09年11月現在まで緩やかに回復基調となっている。(09年11月12日終値843円)<br />リーマ...
適正株価と実際株価の乖離は、リーマンショック後の株式市場全体の下落圧力の影響を受けたもの!?<br />株価は09年3月に底を打った後順調に回復基調にあり、09年11月12日時点では843円を付けた。<br />今回の株価の乖離は金融危機の影響...
しかし、地道なIR活動の成果もあり、金融危機後の景気持ち直しと共に、味の素の株価は緩やかに回復基調を描いている。<br />日頃の地道なIR活動が投資家に理解されて、金融危機後も比較的順調に株価が回復してきているといえる!?<br />どんな経...
ご清聴ありがとうございました<br />
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企業価値創造とIr(味の素のバリュエーション)

  1. 1. 企業価値創造とIR~味の素株式会社のバリュエーション~<br />青山学院大学大学院<br />会計プロフェッション研究科<br />大岡 真輝<br />
  2. 2. 1、売上総利益率の推移<br />2、売上高販管費率の推移<br />3、売上高の趨勢分析<br />4、08年5月公表の中期経営計画の妥当性の検討<br />5、2016年までの営業利益の予想<br />6、味の素のバリュエーション<br />7、理論株価と実際株価との乖離にIR活動が与え  ている影響について<br />目次<br />
  3. 3. 味の素の売上高総利益率の推移<br />売上高売上原価率は、70%~74%までの範囲で比較的に安定的に推移している。<br />
  4. 4. 味の素の売上高販管費率の推移<br />
  5. 5. 売上高売上原価率は過去10年間の間、70%~74%までの間で安定的に推移。<br />売上高販管費率も21%~26%までの間で安定的に推移。<br />今後も現在のコスト構造で推移するとの仮定で、売上原価と販管費共に、過去10年の加重平均を取る。<br />味の素のコスト構造<br />
  6. 6. 味の素の売上高成長率の推移<br />2000年度の売上高を1とした場合の、各年度の売上高割合。<br />
  7. 7. 2009年3月末のリーマンショックの影響を除外して考えると、味の素の売上高は比較的安定的に成長しているといえる。<br />売上高も毎期一定率で成長すると仮定。<br />(過去10年間の毎年度の成長率の加重平均を取る)<br />但し10年度の業績はリーマンショック後の新たな経営環境に対応した、直近の会社公表の業績予測を使用。その後11年度以降に、各財務指標の推移を予想する。<br />味の素の収益構造<br />
  8. 8. 会社側公表の中期経営計画は08年5月に公表されていて、リーマンショック前の収益・コスト構造を前提として作成されている。<br />しかしその後の金融危機によって、経営環境は急激に変化して、中期経営計画で想定していた前提そのものが変化してしまっている。<br />中計での想定為替レート100JPY/USD->現在89JPY/USD(大幅に円高)<br />中計での想定原油価格100USD/BBL->現在76USD/USD(原油価格は大幅下落)<br />その他、世界的な景気低迷による需要減退によって、収益構造は厳しさを増していて、08年時点の中期経営計画は実効性が乏しくなってきたといえるのではないか!?(営業利益目標80000百万円は直近09年の実績40827百万円から考えても厳しい目標数値であるといえる。)<br />11年度の業績は、会社側公表の10年度の業績予測を基に予想する。<br />08年5月公表の中期経営計画の妥当性について<br />
  9. 9. 売上高成長率:毎期1.049%増で推移すると仮定<br />(00年度~09年度までの売上高成長率の加重平均)<br />売上高売上原価率:毎期71.81%と仮定<br />(00年度~09年度までの売上高売上原価率の加重平均)<br />売上高販管費率:毎期23.09%と仮定<br />(00年度~09年度までの売上高販管費率の加重平均)<br />業績予測の前提<br />
  10. 10. 味の素の営業利益の予測<br />営業利益の予測<br />
  11. 11. 味の素のバリュエーション<br />適正株価との乖離466円<br />
  12. 12. 味の素のIR活動<br />HP上のIR情報は非常に充実<br />決算短信<br />四半期業績情報<br />決算説明会資料<br />説明会資料(中期経営計画etc…)<br />有価証券報告書<br />株主通信<br />アニュアルレポート<br />ファクトブック(外国人投資家向けに日本語・英語で表記)<br />知的財産報告書<br />コーポレートガバナンス報告書<br />
  13. 13. アナリスト・機関投資家向けに定期に説明会を実施<br />->第二四半期決算および本決算時に開催。社長・財務部長が説明(社長自身による説明もあり)<br />コーポレート財務部内にIRグループを設置し、IRに関する専任グループも設置している。<br />IR情報は充実していて、外国人投資家や機関投資家、個人投資家等に幅広く対応した多様な情報を掲載している。<br />経営トップによるメッセージや社長自身による決算説明会でのプレゼンテーションがある。<br />IRへの経営トップの関与度は非常に高く、資本市場を意識した経営を行っているといえる。<br />では、何故株価は適正株価と乖離が生じているのか!?<br />味の素のIR活動<br />
  14. 14. 味の素の株価の推移(08年5月~09年11月)<br />08年6月周辺では1050円近辺で推移していた。<br />底を打った株価はその後、09年11月現在まで緩やかに回復基調となっている。(09年11月12日終値843円)<br />リーマンショックがあった08年8月以降一時値を戻したものの、株価はその後大きく売り込まれた。630円近辺で底を打つ<br />
  15. 15. 適正株価と実際株価の乖離は、リーマンショック後の株式市場全体の下落圧力の影響を受けたもの!?<br />株価は09年3月に底を打った後順調に回復基調にあり、09年11月12日時点では843円を付けた。<br />今回の株価の乖離は金融危機の影響を受けたものであって、適正株価との乖離はIR活動の不足に起因するものでは無く、外部要因であるマクロ経済の影響を受けたものといえるのではないか!?<br />適正株価と実際株価の乖離について<br />
  16. 16. しかし、地道なIR活動の成果もあり、金融危機後の景気持ち直しと共に、味の素の株価は緩やかに回復基調を描いている。<br />日頃の地道なIR活動が投資家に理解されて、金融危機後も比較的順調に株価が回復してきているといえる!?<br />どんな経営環境でもIR活動を継続して行う事が重要<br />IRと企業価値<br />
  17. 17. ご清聴ありがとうございました<br />

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