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社員と顧客を幸せにする、5つのシフト
株式会社ループス・コミュニケーションズ
代表取締役 斉藤 徹
5. 「ソーシャルメディアは、ステロイドを飲んだ会話だ」
顧客は「歩く広告塔」
「真実の瞬間」が切り取られ、
顧客接点は「広告が生まれる瞬間」
ソーシャルメディアで拡散していく
ICQ創業者 ヨシ・ヴァルディ
あらゆる顧客接点での体験が、 ソーシャルメディアを駆け巡る
6. 顧客が満足すると
その喜びや使用感は、友人を通じて、
波紋のように世界中に広がっていく。
7. 顧客を失望させると
そのクチコミは
信じられないスピードと規模で広がり、
たちまち大きな痛手となってしまう。
8. 60%の値上げに
利用者が大反発
74.2%
2011年7月12 ∼ 2011年12月12日の5ヶ月間
2011年7月のこと、オンラインDVDレンタル大手のネットフリックスは、予告なく、理由も告げずにDVDレンタル料金を値上げすると発表し、ユーザ
ーから強い反感を買った。さらに9月にはレンタルとストリーミングの事業分割を発表、既存利用者に対しても新たに別プランとして加入する事を要
求。これに対してフェイスブックやツイッター上にはネガティブコメントが殺到し、ユーザー主導による解約キャンペーンも横行。他に類を見ないよう
ネットフリックスの顧客反発を嫌った株価下落率
な大炎上となった。その影響で、同社の時価総額は、わずか3ヶ月で160億ドルから60億ドルまで約60%も急落する。同社CEOは公式ブログで「顧客
にしっかり伝える必要があった。私は過ちを犯した」と認めたが、価格変更やサービス分割への言及がなかったためにブログがさらに炎上、3万件近い
コメントが寄せられる。窮地に陥ったネットフリックスは、10月11日、サービス分離計画を撤回すると発表した。
10. 65.0%
事件後、米国HCDリサーチ社による調査における
2009年4月、米国ドミノピザ店舗内で深刻な問題が発生した。悪ふざけしていた男性社員がチーズやサラミなどのピザの材料を極めて不衛生に扱い、
それを女性社員が高笑いしながらビデオを撮影したのだ。「宅配用ボックスに住所と名前を貼りますね。どれにしましょうか。ピザには鼻くそが
入ってるわ。5分以内にこのピザは配達されて、誰かがこれを食べることになるのよ」。このおぞましい動画はユーチューブに投稿され、ソーシャル
既存利用者のうち「今後注文しない」との回答比率
メディア上を不快感が駆け巡る。まもなく"Domino"でグーグルを検索するとトップページに動画へのリンクが5件も掲示されるようになり、多くの
ニュース・メディアに飛び火した。動画の閲覧回数だけで100万回を超え、世にも不愉快なイタズラを世界の人々が閲覧することになった。
12. 57.2%
ワタミ「ブラック企業大賞2012」ネット投票
2008年6月、居酒屋チェーン和民の女性社員が入社してわずか2ヵ月、過労の末に自殺した。亡くなる前の日記には、心身の限界に達した彼女の悲痛
な叫びが記されていた。遺族の求めにより審査していた神奈川労働局は「残業が1か月あたり100時間を超え、朝5時までの勤務が1週間続くなどして
いた。休日や休憩時間も十分に取れる状況ではなかったうえ、不慣れな調理業務の担当となり、強い心理的負担を受けたことが主な原因となった」と
ノミネート9社中、圧倒的な得票率 (全20,111票)
認め、2012年2月14日に労災認定がおりる。これを受けワタミの渡邉美樹会長は「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように
覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死
に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです」とツイート。ワタミ広報からの「決定は遺憾」との
コメントがあわせ技となり、瞬く間にツイッターやブログなどで反感が拡散、ワタミの労務管理に対して非難の大合唱となった。
14. 2015年までに、ほとんどの企業は
ソーシャルエンタープライズとなる
べく再構築されるだろう。
ャル !
ソーシ
B e 2010年 Web2.0サミットにて
マーク・ザッカーバーグ
18. ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)
人々の協調行動が活発化することにより
社会の効率性を高めることができるという考え方のもとに、
社会の信頼関係、規範、ネットワークといった
社会組織の重要性を説く概念。
19. Google
from Gigazine
http://gigazine.net/news/20080319_zurich_office_photos/
20. Facebook
from BUSINESS IT
http://www.bit.com.au/Gallery/314177,photos-what-do-facebooks-offices-look-like.aspx/11
21. Google
from Gigazine
http://gigazine.net/news/20080319_zurich_office_photos/
22. Etsy
fromcrickhopper’s posterous
http://crickhopper.posterous.com/the-etsy-office-part-one
23. Google
from Gigazine
http://gigazine.net/news/20080319_zurich_office_photos/
24. Zappos
Life at Zappos (33 sec) from Street Output
http://streetoutpost.com/2011/10/16/zappos-happiness-as-business-model/
26. 仕事に積極的に参加している
仕事にある程度参加している
仕事に参加すらしていない
14%
24%
62%
米国タワーズ・ペリン社が2005年に16ヶ国の大規模および中規模企業の社員8.6万人を対象に行った調査では、仕事に積極的に参加していると回答した
社員はわずかに14%で、24%の社員は仕事に参加すらしていないと回答した。経営者がさまざまなテクニックを駆使してマネジメントを行ったにもかか
わらず、組織のすべての階層において、大多数の社員が自らの力を発揮しているとは到底言えない実態となっていた。
また米国ギャラップ社の調査によると、やる気のない社員は米国だけで2200万人以上おり、その生産性低下による年間損失は2500億ドルから3000億
ドルにも及ぶという。これは直接的な生産性の低下を測ったものだが、周りの人に与える影響を考えるとさらに甚大で、米国GDPの10%を超える損失に
およぶと推測されている。
「BEソーシャル!」より抜粋
27. 3 0 %
thm
A lgor i
t ic 7 0 %
Hu
e ris
20世紀の工業社会においてはアルゴリズム型業務が多くを占めており、官僚機構とマニュアルによる科学的管理法が有効だった。しかしそれらは機械
化、コンピュータ化で減少の一途をたどり、高度な知的労働であるヒューリスティック型業務が増加してきた。2005年のマッキンゼー調査によると、
新たに創られる雇用のうち、アルゴリズム型業務の締める割合は30%に過ぎず、70%の仕事はヒューリスティック型業務に転換しているという。アル
ゴリズム型業務は精神的疲弊を招くのに対して、ヒューリスティック型業務は楽しさを感じる仕事になりやすい。これは、古くからマネジメントの基本
であった「仕事は楽しくない」「社員は仕事をしたがらない」という性悪説の概念を覆し、仕事への認識やマネジメントの質的変換が必要なことを示唆
するものだ。
また、心理学者テレサ・アマビルらの研究を通じて、アルゴリズム型業務には報酬と罰によって統制された「外発的動機づけ」が有効だが、ヒューリス
ティック型業務にはむしろマイナスに作用する可能性が高いことがわかってきた。つまり、創造的な業務においては、知的好奇心や関心からもたらされ
る「内発的動機づけ」をベースにすることが望ましいということがわかってきたのだ。
有名な実験がある。マーク・レッパーとディヴィット・グリーンによる幼稚園児を対象とした観察実験だ。彼らは自由時間に絵を書いて過ごす子供たち
を見つけ、それを3つのグループに分けた。Aチームは「良い絵には賞が出る」と事前に伝えられたチーム、Bチームは「事前に何も伝えないが、事後に
賞状」を渡して褒めてあげたチーム、Cチームは「何ももらえない」チームだ。二週間後の自由時間に驚くべき結果があらわれた。何ももらえないと思
っているBチームとCチームは、二週間前と同様にたくさんの絵を熱心に書いていたが、賞が出ることを知ったAチームの子供たちは実験前より絵に対す
る興味を失っており、絵を描く時間も格段に少なくなってしまった。Aチームの子供たちにとって、絵を描くことが「遊び」から「仕事」に変質してし
まったからだ。これは賞の内容ではなく、交換条件つき報酬が自律性を失わせるからだと考えられている。簡単に言うと楽しみの感覚が失せてしまうの
だ。
「BEソーシャル!」より抜粋
28. Line
Losada
3 : 1
2 0 1 1
.9 6 :
ミシガン大学バーバラ・フレデリクソンの調査によると、ポジティブ性の10形態として「喜び」「感謝」「平静」「興味」「希望」「誇り」「楽しみ」
「鼓舞」「畏敬の念」そして「愛」をあげている。例えば前日にネガティブな情緒をもたらすことがあっても、この10形態のいずれかによるポジティブ
な情緒が3倍感じられていれば、その翌日は快調であるという。
同様に心理学者マルシャル・ロサダは、10年に及ぶ組織業績研究に基づき、ビジネスチームが成功するにはメンバー間のポジティブな相互作用が、ネガ
ティブな相互作用に対して最低でも2.9倍必要であることを突き止めた。つまり、ひとつのネガティブな意見や経験、表現の悪影響を打ち消すのに、三
つのポジティブな相互作用が必要だということだ。この境界数値は「ロサダライン」と呼ばれ、職場の繁栄と衰退の分岐点して重要視されはじめてい
る。単純に言うと人がストレスなく働くには、お褒めが叱りの3倍ある環境にすればいいということだ。参考まで、ロサダの調査によると、ポジティブ
対ネガティブの理想的比率は6:1だった。
「BEソーシャル!」より抜粋
29. Effect
pi ness
Hap
3 1 %
Prod uc ti v ity
3 7 %
Sales Co nt ribut ion
y 3
0 0 %
ati vit
Cre
幸福を決定する要因を研究したソニア・リュボミアスキーらが行った調査において、225件の学術研究についての詳細なメタ分析を試みたところ、幸福
感の高い社員の生産性は平均で31%、売上への貢献は37%、創造性は3倍高いという結果になった。人々の幸福と仕事は決して無関係ではないのだ。
「BEソーシャル!」より抜粋
32. IBM CEO Study 2012 ∼ CEOに意識変革が起きている
16% 16% 12%
32%
26%
24%
5% 37%
10%
22%
北米 西ヨーロッパ 通信 流通 金融
豪州・ニュージーランド 日本 製造 公共
新興市場
世界的組織のトップ1709名へのインタビュー調査
33. 「CEO Study 2012」 サマリー
経済活動は地域を越えて連結し、製品サービス、資本、情報、
そして人材は、国境を越えて世界を飛び回っている。
また、ソーシャルメディアの広がりで、人々はより広い範囲で
密接にコミュニケーションをとるようになった。人々は重要な
ステークホルダーであり、自社の顧客であり、社員でもある。
こうした環境をわれわれは「コネクテッド・エコノミー」と
名付けた。この激変する環境の中で高業績企業の経営トップは
(1) 顧客 (2) 社員 (3) 取引先 との関係性を深め「つながりに
よる優位性の構築」を目指していることがわかった。
34. ソーシャルメディアは、大切な顧客接点
現在 3∼5年後
80%
フェイス・トゥ・フェイス
67%
16%
ソーシャルメディア 356%↑
57%
47%
ウェブサイト
55%
40%
コールセンター
31%
39%
伝統的なメディア 38%↓
15%
0 0.2 0.4 0.6 0.8
35. 何で価値創造をしようとしているか?
人的資本 71%
顧客とのリレーション 66%
製品サービスのイノベーション 52%
ブランド 43%
ビジネスモデルのイノベーション 33%
テクノロジー 30%
0% 20% 40% 60% 80%
37. 厳格な統制より、開放的な組織へ
低業績企業 高業績企業
48%
35%
37%
33%
30%
17%
管理の強化 開放性と管理のバランス 開放的な組織の実現
42. Money
ミッション
ビジョン
コアバリュー
徹底した個人成果主義
最も効率的にカネを生む仕組み
生活者は搾取対象
株価のための利益至上主義
ENRON’S OUTSIDE-IN MODEL
43. 均寿 命は 4 0 年 弱。
企業 の平
最大 規模 ち、
企業 のう
500』
ーチ ュン
年『フォ てい た。
1970 消 滅し
1 / 3 が 13 年後 には
1983年 ロイヤル・ダッチ・シェル社調査
44. ミッション
全社員が
ブランド哲学
ビジョン
使命や価値観を
コアバリュー
共有し
社員協働メカニズム
自律的に協働できる場で
社会との共通価値を創造し
ビジネスモデル
最高の顧客経験を提供する
顧客経験価値
結果として事業成果がもたらされる
事業成果
永続性は インサイドアウトから
内面 (インサイド) から変える。企業自身の根本的なパラダイムや動機、社風などを
変えることから始める。自身を改善せずに他者との関係を改善することはできない。
外側 (アウトサイド) からもたらされた永続的な問題解決や幸福、成功はないのだ。
「7つの習慣」 スティーブン・コヴィー
45. SOCIAL SHIFT
【理念】 規律から、自律へ
【組織】 統制から、透明へ シフト
する 5つ
【事業】 競争から、共創へ
に
の
客を 幸せ
顧
と【価値】 機能から、情緒へ
社員
【目標】 利益から、持続へ
46. ブランド哲学
1.サービスを通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける
2.変化を受け入れ、変化を推進する
最高のサービス
3.楽しさとちょっと変なものを創造する
4.冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ
カンパニー
5.成長と学びを追求する
6.コミュニケーションにより、オープンで誠実な人間関係を築く
7.ポジティブなチームとファミリー精神を築く
ビジョン
8.より少ないものからより多くの成果を
9.情熱と強い意志を持て
10.謙虚であれ
コア Zappos ミッション
バリュー
幸せをお届けする
47. ブランド哲学
Why What How
ミッション ビジョン コアバリュー
持続可能な存在意義 未来へ導く羅針盤 組織としての共有価値観
幸せをお届けする 最高のサービスカンパニー 10のコアバリュー
・何によって世界をより良くするか? ・どんな会社、組織になりたいか? ・使命遂行にあたっての独自の価値は?
・持続可能な使命か? ・独りよがりではなく、三方よしか? ・社員の行動を導く内容か?
・事業に独創性があるか? ・社員が実現可能性を感じる未来像か? ・社員を幸せにするか?
・社会のどんな課題や需要に対して、 ・社員が夢を感じ、ともに歩みたいと ・社員の創造性や協働を促進し、独自の
持続的に、どんな価値を創造するか? 心から願う未来像になっているか? 価値創造に繋がる必要十分な内容か?
48. ブランド哲学
ライフネット生命のミッションは「若い世代の保険料を半分にして、
安心して子供を産み育てることができる社会を作りたい」です。
世帯年収が10年前と比較し低下傾向であるにも関わらず、保険料は
一家族あたり年間41.6万円と高止まりしている。そのため若い世代
の人たちは、子供が欲しくても収入に不安があり、躊躇してしまう。
当社は、この社会的な課題を解決するために創業された会社です。
ビジョンは「正直に経営し、わかりやすくて、安くて、便利な保険
商品・サービスを提供する」こと。そしてコアバリューは「ライフ
ネットの生命保険マニフェスト」として、ビジョンの4要素「正直
な経営」「わかりやすさ」「安さ」「便利さ」を実現のために24の
約束事をつくりました。マニフェストはお客様に対する宣言である
と同時に、社員の行動指針、行動を規範するルールでもあります。
ライフネット生命
出口治明社長
49. 社員協働
ブランド哲学
メカニズム
社長
チーム チーム
営業 開発 チーム 社長 チーム
本社機構
チーム チーム
エリア1 エリア2 製品A 製品B
Social Platform
統制も情報も階層構造 統制も情報もマトリクス構造 情報は共有、チームは自律行動
(ただし構造は企業によって多彩)
「統制の力」ではなく「透明の力」で、社員の自律的な行動を
■ 透明の力を活用している組織の特徴
1. トラスト ∼ 社内を透明化、健全な社風を築き、社員の相互信頼を醸成すること。
2. コラボレーション ∼ 社員同士の自由闊達な交流、情報共有、共創を促すこと。
3. チーム ∼ 少さな自律的組織に権限委譲し、顧客経験価値を創造すること。
4. ユニファイ ∼ 使命やビジョン、価値観、目標を共有し、全社調和を図ること。
5. イノベーション ∼ 自律的にイノベーションが孵化する仕組みを導入すること。
6. フィードバック ∼ バランスのいい指標とポジティブな相互評価を可視化すること。
50. 社員協働
ブランド哲学
メカニズム
社員協働のピラミッド
動
機
自己実現 フロー体験、興味と業務の一致、企業愛、
づ フロー
け 自己成長の実感、社会貢献の実感
体験
要
因 承認と尊重
意見尊重 意見の尊重、社内外での存在認知、
褒める文化 経営参画意識、リアルタイムな評価
所属と愛
チームワーク、仲間意識、
衛 チームワーク、情報共有 情報共有と交流による一体感
生
安全
要 適正な労働時間と 安全な業務、適正な労働時間、
因 雇用に対する安心感
雇用に対する安心感
生存
生活を支える収入
報酬
「人間は欲求の動物であり、完全に満足した状態は短期間しか続かない。ある欲求が満たされると
次の欲求が湧き上がる。満たされた欲求は、行動の動機づけにならない」 アブラハム・マズロー
51. 社員協働
ブランド哲学
メカニズム
当社では、改善とチャレンジをし続けるしなやかで強い組織づくりを
心がけています。全部門が幅広くお客様と接し、ふれあいフェアや
サイトアクセス分析から得られた知見や情報を徹底的に分析します。
そのデータとマニフェストに基づいて、スピーディーな意思決定を行
います。そのためにはオープンでフラットな組織であることが不可欠
です。
このようなフラットな組織を実現できるのは、社内SNSによって常に
情報が共有されていること、それにマニフェストがあるために管理や
指示が最小限で済むことが大きいと考えています。また人材採用に
おいては、社員の多様性を重視し、新卒は30歳まで、学歴、性別、
国籍フリーというユニークな採用方針をとっています。
ライフネット生命
出口治明社長
52. 社員協働
ブランド哲学 ビジネスモデル
メカニズム
1. ミッションと社会の課題に基づき、社会との共通価値を設定
2. コアバリュー・外部環境・顧客ニーズから、個性的なビジネスモデルを策定
顧客接点での
価値創造へ
社会の課題 外部環境 顧客ニーズ
社会との共通価値
ビジネスモデル
(Shared Values)
ミッション コアバリュー
CSVは「競争の戦略」著者、マイケル・ポーター教授が提唱
53. 社員協働
ブランド哲学 ビジネスモデル
メカニズム
当社の社会との共通価値は「若い世代に対して、従来より安い生命
保険を提供すること」です。その背景にある社会的な課題は、若年
世帯年収が低く、少子高齢化の根本原因となっていることです。
当社は利益を上げるためだけに存在しているのではなく、社会的
意義が根幹にあり、その理念を組織内に浸透させています。
共通価値を実現するためのビジネスモデルとして、他社に先駆けて
ネット専業のビジネスモデルを構築することに狙いを定めました。
その上で、競合優位性を維持するためのコアバリューを次の3点に
定め、マニフェストという形で明文化しました。
1. ネット直販とペーパレスによる事務効率の向上により、コストを抑制
2. シンプルでわかりやすい商品ラインナップとし、オペレーションの複雑化の抑制
3. 独創的なマーケティングと新領域へのチャレンジを通じて、独自のポジションを確保
ライフネット生命
出口治明社長
54. 社員協働
ブランド哲学 ビジネスモデル 顧客経験価値
メカニズム
顧客経験価値のピラミッド
Zappos Pyramid
情
自己実現 陶酔するような逸品、わくわくの買い物体験、
緒 Wow!
価 驚きの顧客サポート、社会貢献への一体感
ザッポス体験
値
承認と尊重
送料不要で返品可能 特別会員としての待遇、事前期待を上回る
翌日配達アップグレード サービス、 重要感を感じさせる演出
所属と愛
フレンドリーで親切な対応 社員や生産者との顔の見える交流、
機 ブログやソーシャルメディアでの交流 顧客コミュニティ内での交流
能
安全
価 安全と安心、品 え
値 長い期間における品質
快適なウェブ体験、豊富な商品在庫
生存
商品の質、価格、納期
商品のコストパフォーマンス、正確な配送サービス
「人間は欲求の動物であり、完全に満足した状態は短期間しか続かない。ある欲求が満たされると
次の欲求が湧き上がる。満たされた欲求は、行動の動機づけにならない」 アブラハム・マズロー
55. 社員協働
ブランド哲学 ビジネスモデル 顧客経験価値
メカニズム
当社はネット専業の生命保険のため、お客様と直接接する場面が、
一般生保より遥かに少ない。そのため、リアルの顧客接点を非常に
大切にしています。顧客経験価値をまとめると次のようになります。
■ネットの顧客経験価値
・24時間いつでも自分のペースで保険の見積り、お申し込みが可能
・PC、スマートフォン、フューチャーフォン全ての端末に対応
・情報格差をなくすため、自社商品の事だけでなく保険知識を高めるコンテンツを提供
・他社比較が容易な外部サイトへの誘導
・会社やセールスパーソンとのしがらみのない保険選択
・ブログ、フェイスブックを通じた顔が見える会社作り
・ツイッター等によるアクティブサポート
■リアルの顧客経験価値
・平日22時、土曜18時まで電話相談可能なコンタクトセンターの開設
・カスタマイズ見積り提案付きのパンフレット送付
・10名以上集まればどこにでも行く経営陣の全国行脚(セミナー講演)
・ほぼ4半期ごとに開催される契約者とのふれあいフェア
ライフネット生命
出口治明社長
56. 社員協働
ブランド哲学 ビジネスモデル 顧客経験価値 事業成果
メカニズム
ピラミッドの各階層を指標化
学習・成長の視点 組織階層ごとに継続測定し 業務プロセスの視点
・平均賃金、労働時間、離職率 ・売上、原価率、客単価、坪単価
・社員アンケート ・商品売上、原価率、廃棄率
バランス・スコアカード による
パランスのとれた事業成果の評価
ノルマではなく、オープン化
財務の視点 顧客の視点
・売上成長率、営業利益成長率 ・価格比較、購入配送RT、欠品率
・総資産経常利益率、人時売上高 社内全員で共有する ・リピート率、顧客満足度、NPS
ピラミッドの各階層を指標化
57. 社員協働
ブランド哲学 ビジネスモデル 顧客経験価値 事業成果
メカニズム
ビジネスは、国語ではなく数学で考えるべきだ思っています。数字、
ファクト、ロジックが大切です。当社では、月に一度、社内横断的な
KPI会議があります。参加するのは、マーケティング、コンタクト
センター、お客さまサービス(査定)部、経理部、企画部、数理部、
システム部の社員で、数値は各部門で情報共有されています。
バランススコア・カードの視点で整理した場合のライフネット生命の指標例
学習成長の視点 ・Great Place to Work® Institute Japanによる働きがい調査
業務の視点 ・部門横断型のKPI
顧客の視点 ・アクセス解析、コンタクトセンターへの入電数
・定期的な定量、定性アンケート調査を通じたお客様ニーズ・評価
財務の視点 ・株式公開企業のため、金融商品取引法に基づいて財務情報を公開
・一般的な四半期決算を超え、月次で財務情報を開示
ライフネット生命
出口治明社長
60. 続きはこちらでどうぞ。 新著「BEソーシャル!」
【掲載企業事例は40社超】
・社員エンパワーメントの革新 ∼ ホールマーク・カーズ、ザッポス、オレンジ、ワールプール、
ERM、シスコシステムズ、ベストバイ、ジェットブルー航空、ホールフーズ・マーケット
・顧客エンゲージメントの革新 ∼ マガジーニ・ルイーザ、エッツィ、コムキャスト、ザッポス
・パートナー・コラボレーションの革新 ∼ イケア、パタゴニア、P&G、ITC
・日本の誇る三方よし企業 ∼ 川越胃腸病院、ハローデイ、堀場製作所、ネッツトヨタ南国、
ヤマグチ、小堀、ふくや、磨き屋シンジケート、八木澤商店
・透明の力を活用する未来型組織 ∼ HCLT、モーニングスター、セムコ、W・L・ゴア
・ソーシャルメディア活用事例 ∼ ペプシコ、P&G、ネットフリックス、サウスウエスト航空、
Uホール、ザッポス、ウォルマート、ベストバイ、ドミノピザ、モートン・ステーキハウス他
70. 斉藤徹
1985年4月 慶應義塾大学理工学部卒業後、日本IBM株式会社入社
1991年2月 株式会社フレックスファームを創業
2004年4月 同社全株式を売却
2005年7月 株式会社ループス・コミュニケーションズを創業
現在、ループス社は、ソーシャルメディアのビジネス活用に関する
コンサルティング事業を幅広く展開している。
「ソーシャルシフト」「新ソーシャルメディア完全読本」
「ソーシャルメディア・ダイナミクス」「Twitterマーケティング」
「Webコミュニティで一番大切なこと」「SNSビジネスガイド」
など著書多数。講演も年間100回ほどこなしている。
Facebook : toru.saito
Twitter : toru_saito
講演実績 (掲載許諾をいただいた講演のみ、株式会社は省略、五十音順、2012年10月31日更新) は以下の通り。
・社内(役員社員向け)講演
アント・キャピタル・パートナーズ様、NHKエンタープライズ様、NTTアド様、関西電力様、カスミ様、KDDI様、
コナミデジタルエンタテインメント様、静岡朝日テレビ様、資生堂様、スポーツオアシス様、大広様、ディーツー
コミュニケーションズ様、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム様、電通様、電通テック様、トッパン・
フォームズ様、日清食品様、日本オラクル様、日本ユニシス様、博報堂様、博報堂DYメディアパートナーズ様、
パナソニック様、BSフジ様、ビルコム様、フレッシュ・デルモンテ・ジャパン様、三菱UFJニコス様 他
・展示会、クライアント向け講演
IMJ様、IFIビジネススクール様、アスキー総研様、ITマネジメントサポート協同組合様、EO-Osaka様、ADTECH
東京様、アライドアーキテクツ様、いよココロザシ大学様、インフォバーン様、Web2.0様、ACフォーラム様、
NTT様、OAG税理士法人様、大阪アドバタイジング協会様、オプト様、カレン様、川崎商工会議所様、グローバル
コモンズ様、神戸ITフェスティバル様、神戸商工会議所様、コミュニティデザイン様、佐賀商工会議所様、CIO
マガジン様、ジークラウド様、GPオンライン様、JPモルガン証券様、消費者関連専門家会議様、翔泳社様、情報
通信総合研究所様、新聞案内広告協会様、セールスフォース様、調布青年会議所様、ツイートアカデミー様、
ティップネス様、デジタルハリウッド大学様、TechWave様、デロイトトーマツ様、凸版印刷様、トッパン・
フォームズ様、ドラッグストアMD研究会様、日経新聞社様、日経BP様、日本アドバタイザーズ協会様、日本カード
ビジネス様、日本経営開発協会様、日本システム開発様、日本商工会議所様、日本生産性本部様、日本製薬工業
協会様、日本電気様、日本マーケティング協会様、PR現代様、ビジネスバンク様、ビジネスブレイクスルー様、
プラスアルファコンサルティング様、保険サービスシステム様、毎日コミュニケーションズ様、マインドフリー様、
丸の内ブランドフォーラム様、三菱UFJモルガン・スタンレー証券様、メンバーズ様、LineUp様、楽天様、リック
テレコム様 他
各種講演、承っております。
saito@looops.net ( o は3つです)