1. 後氷期の逆谷地湿原における
植生変遷と人間の活動

2. 出現率
現生での
生育環境
過去の
植生・環境
花粉分析
後氷期
(約10500年前～現在)
植生は変遷
広域の植生
周囲
植生
同定可能
長期保存が可能
考察の範囲を区別可能
はじめに
温暖化・人間活動

3. 約9万年間の植生変遷資料・人間活動の形跡
0 50 100 150 200
旧石器
縄文草創期
縄文早期
縄文前期
縄文中期
縄文後期
縄文晩期
弥生
古墳
奈良
平安
中世
近世
遺跡数0～499(m)
500～999(m)
1000～1499(m)
←逆谷地湿原
歴史年代別標高別遺跡数調査地概要
(長野県史)

4. 後氷期の逆谷地湿原の花粉分析から
植生変遷と人間活動の関係を解明する
周囲の植生変遷広域の植生変遷
考古資料他分析との比較
花
粉
分
析
目的

5. 面積約4ha
集水域約60ha
流入河川無し
冷温帯・寡雨地帯
ハンドボーラーで掘削
2013/6/10
試料採取

6. 逆谷地湿原と飯縄山

7. 柱状図
yrBP
1950年を
基準として
何年前か示す

8. 処理方法
• 大型物質の除去
• アルカリ処理
• フッ化水素処理
• アセトリシス(硫酸)処理
• プレパラート作成(計17試料)
植物遺体・鉱物質・有機物を除去
花粉化石のみ抽出する
主な手順

9. 検鏡方法

10. 各植物種出現数
風媒木本花粉合計値
(ハンノキカラマツ除く)
×100
出現率
検鏡方法

11. 広
域
の
植
生
変
遷
周
囲
の
植
生
変
遷
花粉分析結果

12. 他分析との比較考察
亜寒帯
温帯
SA/T値 気候の寒暖具合を示す

13. 温帯性樹種の優占へ

14. 他分析との比較考察
ナラ
ブナ(湿潤な気候)
Q/F値
気候の乾燥具合を示す

15. ブナは多雪・湿潤な環境で生育
飯綱高原はナラ地帯である

16. Si-Ⅰ(亜寒帯性樹種の時代：旧石器~縄文草創期)

17. 考古資料から考察
0 50 100 150 200
旧石器
縄文草創期
縄文早期
縄文前期
縄文中期
縄文後期
縄文晩期
弥生
古墳
奈良
平安
中世
近世
遺跡数0～499(m)
500～999(m)
1000～1499(m)
歴史年代別標高別遺跡数
旧石器時代遺跡分布図

18. Si-Ⅱ(温帯性広葉樹の時代)

19. 考古資料から考察
狩猟地の可能性
さかやち遺跡 (長野市教育委員会 1997)
縄文中期の落とし穴遺構
0 50 100 150 200
旧石器
縄文草創期
縄文早期
縄文前期
縄文中期
縄文後期
縄文晩期
弥生
古墳
奈良
平安
中世
近世
遺跡数0～499(m)
500～999(m)
1000～1499(m)
歴史年代別標高別遺跡数

20. Si-Ⅲ(温帯性樹種の時代)
堆積速度38.83mm/100年
スギ・アカマツは江戸時代～

21. 考古資料から考察
長野縣町村誌
(明治初期)
過利用時代でも利用の制限により森林の残存
善光寺道名所図会(江戸末期)
北郷村
•官有林
•樹木鬱葱
•逆谷地湿原は秣場
樹木の描写なし

22. 後氷期の逆谷地湿原における
植生変遷と人間の活動の関係を解明
亜寒帯
温帯
広域の植生変遷
堆積の欠損
移行年代→不明
植生の激変
周囲の植生変遷
火入れ
制限ある森林利用
狩猟地
まとめ