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東大総合図書館新館プロジェクトプレス発表会資料
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東大総合図書館新館プロジェクトプレス発表会資料

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  • 1. 株式会社ユニークアイディ 代表取締役 前田邦宏 東大新図書館計画におけるハイブリッド図書館実証実験における ハイブリッド書架 というアプローチの意義と成果について 2013年10月3日 報道関係者各位 To Visualize High Value Context of University of Tokyo as “Passages to Enlightenment”
  • 2. ブラックボックスから出会いを生むためのインターフェイスの必要性 開架書架は、数が多ければ、確率論的に新しい書籍との出会いは増えるが、OPACやリファレンスサービスによ る検索は、特定の語彙が不可欠で、利用者は自分の検索背景をコンピュータや人に伝える事が難しい。よって、 コンテクスト(関係性)を可視化したインターフェイスが必要になる。しかしながら、コンテクストというメタ データを追記したデータベースは複雑な書籍のトピックの海に飲み込まれるために、高度な統計処理に頼るよ り、東大という体系立てられた専門知の母集団を中心に、書評や参考図書、関連キーワードや脚注をネットワー ク化し、相互の領域を横断する集合知型レコメンデーションを開発することが必須となった。これは、電子書籍 全般にも当てはまる課題である。
  • 3. タグクラウドのような利便性の低いメタデータの利用を避ける手段 ウェブの世界では、メタデータが大量にあるため、その活用は様々 な形で行われているが、日常的に利用されるインターフェイスにな るケースが少ない。 その主たる原因は、関連情報全体の俯瞰が出来ない人間には、自分 がどの位置に立っているかがそもそもわからないからである。狭い 図書館なら短い時間で自分の必要なものがあるかないかは判断可能 だが、巨大な開架と閉架が存在する図書館は、パソコンによる検索 手段に頼らざるを得ない。 しかしながら、OPACのような検索エンジンは、検索キーワード頼 りになってしまうため、人間の感覚としては、書店のように入り口 付近に平置きの特集棚を書店員の感性や書店流通ランキング、トレ ンドに応じたキューレーションを行うのことは(売上げに)大いに 影響を与えるが、学術書の場合は、決められた必読の書があり、そ の中から自分なりの研究キーワードを見つけて行く必要がある。 そこで今回アプローチしたのは、シラバスや参考図書のメタデータ と領域横断的なメタデータ、意外性を含むメタデータなどメタデー タのヴィジュアル化によって、利用者の先入観や敷居を低くする動 的なインターフェイスデザインを採用した。
  • 4. 世代を超えた読書機会を生むためには、意外なつながりが重要
  • 5. 書籍知の大通りを跨ぐパッサージュ(小径)をから創出を生み出す
  • 6. シラバスに含まれる参考図書に書評とキーワードを付与し、構造化 Critical Plateauは、ハイブリ ッド図書館利用者が自分の関心か ら出発しながらも、伝統的な学問 と学際的な研究とを縦横に横断 し、知の先端フィールドへと関心 を広げることにある。 東大には、図書館を起点に、選ばれ た知のフィールドワーカーたち(東 大在籍教員、研究者、大学院生、学 生は、常時3万名)がおり、それぞ れ関心にもとづいた書籍知を相互に 共有し、構造的にデータベース化さ れることで、 <クレディビリティの高い集合知> と<セレンディピティに富んだ読書 推薦支援システム>が構築され、 学内外の高度な教養形成に資するこ とができると考えている。
  • 7. 知の経路(パッサージュ)をつなぐキーワードのカバーフロー表示
  • 8. 専門分野を横断するための 知の経路(パッサージュ) を創出する 子弟関係であったフロイトとユングのザビーナを巡る三角関係とその破局に関するつながり フロイトとミケランジェロのモーセ像(ユダヤ人・フロイトの葛藤) 精神分析とメディアの関係 フロイト『夢判断』の脚注から、文化産業を批判する 子弟関係であったフロイトとユングのザビーナを巡る三角関係とその破局に関するつながり 石田英敬は、フロイトの『夢判断』が著された「1900年」という年に着目している。なぜなら、フロイトが無 意識によって選択される「夢」の素材としての「記憶」を解き明かそうとしていたまさにその同じ時期に、フッ サールが「記憶」の構造を探り、ベルクソンが「夢」や「記憶」について語っていたからだ。「夢」や「記憶」 を手がかりに、人間の心理や文化の成り立ちを読み解く新しい知の枠組みが提示されたのである。しかし、期を 同じくして、人間の「夢」は、産業とメディア技術によって、加工され生産され、世界中に流通し、大衆の無意 識、記憶を生み出していくことになる。文化産業としてのハリウッド映画に典型的にあらわれているように、人 間の「夢」は資本の力に屈従して、大衆意識は画一化され、大量に消費されていく。これが、アドルノ=ホルク ハイマーの『啓蒙の弁証法』を引き継ぎ、スティグレールが『象徴の貧困』で批判する記憶の産業化の問題であ る。
  • 9. 専門分野を横断するための 知の経路(パッサージュ) を創出する 書物に含まれる無数のコンテキストを、東大は一世紀以上キューレーションし続けてい る。これらはひとつのデータベースに集積されることなく、散逸・消失し、新しい価値創 出機会を失っている。それらを可視化するのが、知のパッサージュである。
  • 10. セレンディピタス(Serendipitus)な 知の経路 を創出する 子弟関係であったフロイトとユングのザビーナを巡る三角関係とその破局に関するつながり フロイトとミケランジェロのモーセ像(ユダヤ人・フロイトの葛藤) 精神分析とメディアの関係 フロイト「夢判断」の書評に付与された脚注つながり 若きユングの最初の患者にして恋人、後にフロイトに師事して独創的な精神分析家/児童心理学者として高い評 価を得たザビーナ・シュピールライン。しかし母国ロシアに戻った彼女を待っていたのは、スターリン時代の粛 清により弟三人を銃殺され、自らも侵攻してきたドイツ軍に娘二人とともに虐殺されるという残酷な運命だっ た。ユングとフロイトの決裂の原因となったスキャンダルの当事者という歪曲された烙印を押されたまま、先駆 的な業績とともに歴史の闇に葬られていた波乱の生涯と学問が再度見直されている。 2011年、 デビット・クローネンバーグ監督にょって、シュピールラインとユング、フロイトの3者を描いた映 画『危険なメソッド』が制作公開された。
  • 11. 図書館そのもののメディア化→「マニフェスト 図書館の未来」「東大教授の本棚」 書評 キーワード 東大総合図書館新館プロジェクトの推進プロセス、イベント内容は「マニフェスト 図書館 の未来」的なるものにして行く必要がある。なぜならば、本の進化と図書館の進化は重な ってはいても、別の思想設計を必要とするからである。特に学問の世界における知の流通 は、商業的な評価とは違うために、良い本なのに売れない、手に入らないという悪循環を 断ち切るために、本と本、本と人の精度の高いマッチングをする必要があるからである。 キューレーティッド・ メディア 学術書
  • 12. ウェブブラウザだけでなく、実空間でもコンテクストを可視化する 以前、東京丸の内の丸善・ジュンク堂に松岡正剛監修の「松丸本舗」という特設コーナーがあり、個人的には(本を 無数に買う)危険なエリアであった。しかしながら、これは特定の読者層にしか訴求しない、一時的な空間であっ た。ただし、実空間に限らず、仮想空間と組み合わせれば、東大版の松丸本舗の<棚揃え>は、電子的に無限の組み 合わせでアーカイブし、再現することも可能である。その集積効果をどのように流通させるかによっては、日本だけ でなく世界に開かれた知的財産になるに違いない。