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Maker Faire Tokyo 2012

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2012年12月1〜2日に開催されたMaker Faire Tokyo 2012でのMake: Japan企画トークセッション「日本のMakerムーブメント、これまでとこれから」の資料です。 …

2012年12月1〜2日に開催されたMaker Faire Tokyo 2012でのMake: Japan企画トークセッション「日本のMakerムーブメント、これまでとこれから」の資料です。

http://makezine.jp/program/presentation/

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  • 1. Make: Japan企画トークセッション日本のMakerムーブメント、これまでとこれから2012年12月2日/日本科学未来館サイエンスホール小林 茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授/f.Laboプロデューサー)
  • 2. MAKERS―21世紀の産業革命が始まる http://hive.slate.com/hive/ made-america-how-reinvent-american-manufacturing/ article/the-makers-are-coming Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから『MAKERS』は『ロングテール』『フリー』の著者で元Wired編集長、Chris Andersonの最新刊。2012年9月に英語版が発売され、10月に日本語版が発売された。Andersonは2001年より勤めていたWiredの編集長を今年11月に退任し、自身がCEOを勤める会社「3D Robotics」に集中すると発表した。
  • 3. 第1部[革命]:第1章発明革命• かつて、起業家になるのは大変で発明家と起業家の 間には大きなギャップがあった。• ウェブは発明だけでなく生産の手段をも民主化し、 その変化はビットの世界だけでなくアトムの世界にも 及びつつある。• 「メイカームーブメント」により小規模でもグローバル になれ、起業家や個人発明家が製造業を再構築する。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 4. 第1部[革命]:第2章新産業革命• 技術と設備と投資が必要なため大企業と熟練工にほぼ 独占されてきた製造業が、ものづくりのデジタル化で デスクトップや工房でも可能に。• メイカームーブメントの特徴 1. デスクトップのデジタル工作機械を使ってモノを デザインし試作する 2. それをオンラインのコミュニティで当たり前に共有 し、仲間と協力 3. デザインファイルの標準化により製造をスケールでき 起業が容易にMaker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 5. 第1部[革命]:第3章未来の歴史• 完全な工業経済となった今では過去2回の産業革命が どれほど社会を変えたかが忘れられているが、400年 前はほぼ全員が生活必需品を生産。• 産業革命で生み出された長時間の余暇が近代を象徴する 全ての発明につながった。• 情報の時代を第3次産業革命とする見方もあるが、 デジタルコンピューティングの発明だけで十分ではなく、 それがネットワークにつながり、さらに製造業を民主 化し、その能力を増幅することで初めて「革命」。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 6. 第1部[革命]:第4章僕らはみんなデザイナー• 世界は一旦アトムからビットに移行したが、デスク トップの工作ツールが本格的に普及しつつあるいまこそ かつての「工作」でなく「デザイン」の授業が必要。• 無償の3D CADソフト、3Dプリンタやレーザーカッ ターにより、頭の中で夢見たものを手にすることが できることを子ども達が経験し「メイカー」世代に。• かつて「パブリッシング」が製造業からレーザー プリンタでデスクトップに移行したのと同じ位置に 現在の3Dプリンタはあり、いまや人々はみんなデザ イナー。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 7. 第1部[革命]:第5章モノのロングテール• 手作業で既製品と同等のおもちゃをつくるのは困難だが、 3Dデータをダウンロードし、変更し、3Dプリンタで プリントすれば手軽にできる。• ビットのロングテールと同様の「モノのロングテール」 が製造分野で起きている。• 人間は20世紀の市場が思っていたよりもずっと多様 だったが、大量生産、大量流通などが制約だった。• デジタル化によりコピーやシェアと同様に派生物を つくれるようになり、製品デザインは個人の感性では なくアルゴリズムが中心となる。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 8. 第2部[未来]:第6章変革のツール• デスクトップ工房の4種の神器は3Dプリンタ、CNC装置、 レーザーカッター、3Dスキャナー。• 3Dプリントでは規模の経済が働かないために1000個 でも1個でも単位当たりのコストに違いはなく、反復と 標準化が有利に働く大量生産とは正反対。デジタル生産 時代にはこの2つの選択肢を同時に持てる。• デジタル生産により、多様性、複雑さ、柔軟性はフリー になる。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 9. 第2部[未来]:第7章オープンハードウェア• 自身の航空ロボットビジネスも含め、オープンソース ハードウェアのビジネスモデルの成功例は増えている。• オープンにするのは与えるよりも多くのもの(フィード バック、宣伝、マーケティング、バグの修正など)を 受け取れると信じるから。• コードと違ってはるかに模倣しにくいコミュニティに よる生態系が競争や模倣から身を守る鍵で、クローン 品を知的財産の侵害ととらえるのでなく「派生的な」 デザインととらえることで模造者も味方に。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 10. 第2部[未来]:第8章巨大産業を作り替える• 世界初のオープンソース自動車を生産するローカル モーターズは、コミュニティがデザインした車を日本 企業がつくり上げたグローバルな自動車のサプライ チェーンを活用しローカルで生産、販売する。• DIYの自動車は昔からあるが、ただの車ではなく イノベーションのプラットフォームであるのが違い。• フォードは既にこの流れに注目し、2012年始めに テックショップ・デトロイトを作り「メイカー」精神を 注入し、特許申請の数を向上させた。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 11. 第2部[未来]:第9章オープンオーガニゼーション• 企業と違って法的責任とリスクがないコミュニティでは 自由と平等が保たれやすいため、魅力あるプロジェクト に最高の人材が集まる。• メイカーモデルの上に成立つ企業は、オープンコミュ ニティから始まるため高い成長が可能で、低価格の サプライヤーをみつけられ、生まれた瞬間からグロー バルであるため、本当の雇用の創出源になりうる。• 生産の規模によっては地元に近いところで生産し遅延を 最小限に留めつつ柔軟性を最大限にする方がいい場合 もあり、アメリカ国内でも十分に可能性がある。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 12. 第2部[未来]:第10章 メイカーズの資金調達 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからKickstarter:サポーターや未来の顧客が商品の製造に必要な資金を援助するクラウドファンディング。
  • 13. 第2部[未来]:第10章 メイカーズの資金調達 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからQuirky:参加者が提供するアイデアに対してサプライチェーン・マネジメントと製造を担当する。
  • 14. 第2部[未来]:第10章 メイカーズの資金調達 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからEtsy:手作り品とそれを売る工芸コミュニティで「作り手の顔が見えること」という人間的な範囲を保ちつつ小規模ビジネスの育成も。
  • 15. 第2部[未来]:第11章 メイカービジネス Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからScaled Composites:複合素材を使ったDIY愛好家向けキット飛行機の製造からスタートし、民間宇宙企業に。
  • 16. 第2部[未来]:第11章 メイカービジネス Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからBrickArms:レゴがつくらないハードコアな武器を製造販売。
  • 17. 第2部[未来]:第11章 メイカービジネス Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからSquare:iPhoneのオーディオ端子に差し込める小さなクレジットカードリーダー、アプリとウェブサービスの組合せによる決裁サービス。
  • 18. 第2部[未来]:第12章 クラウド・ファクトリー Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからMFG.com:世界最大のカスタム製造委託サイトで、製造業のサプライチェーン中の全ての参加者が共通ファイル形式を用いることで可能に。
  • 19. 第2部[未来]:第12章 クラウド・ファクトリー Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからアリババ:製造業者のためのebayのようなもので、中国の商習慣が成熟しウェブ中心になったこと、デフレスパイラルに陥りがちな大量生産品を避け、利益率の高いカスタム品に向かっていることが背景。
  • 20. 第2部[未来]:第12章 クラウド・ファクトリー Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからPonokoやShapeways:レーザーカッターや3Dプリンタなどのデジタル工作機械を活用したウェブの製造請負サービス。
  • 21. 第2部[未来]:第12章クラウド・ファクトリーMaker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 22. 第2部[未来]:第13章DIYバイオロジー• バイオの分野でもメイカームーブメントは既に起きて おり、DNAを使ったものづくりが可能になりつつある。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 23. エピローグ製造業の未来:西側先進国は復活できる• メイカームーブメントの盛り上がりが今の商業ウェブに 近い形をとると、人件費は比較的高くても機敏さに最も 優れた先進国へと製造業の振り子は戻る。 • クリエイティブな人たちが無数に存在する小さな ビジネスチャンスを発見しそこでうまく儲ける。 • 参入障壁が低く、イノベーションは速く、起業家 精神が高いモデルとなる。• より多くの人が、より多くの場所で、より多くの小さな ニッチに注目し、より多くのイノベーションを起こす。Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 24. キーワード(『MAKERS』より)デジタル工作機械レーザーカッター ペーパーカッター(Craft ROBO)3D切削加工機(MDX-40A) 3D切削加工機(iModela) 3Dプリンタ(Replicator)Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 25. キーワード(『MAKERS』より)ArduinoMaker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 26. キーワード(『MAKERS』より)オープンソースハードウェアAdafruit Industriesのウェアラブルなオープンソースハードウェア製品Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 27. キーワード(『MAKERS』より)起業Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから
  • 28. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) ナカダイ Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからナカダイ:リユースとリサイクルの間のリマーケティングという提案、既に当然のこととなった「エコ」でなく、さらにその先を提案するという視点と、単なる「社会貢献」ではなく、ビジネスの視点でとられているという点で非常に興味深い。モノ:ファクトリー単体ではなく全体で利をとる(例:新しいネットワーク、社員のモチベーション向上による利益率向上、優秀な新入社員の採用など)戦
  • 29. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) ニコニコ技術部 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから消費だけでなくなんらかの形でつくる文化。『MAKERS』でクリス・アンダーソンが提示した産業革命のシナリオとはまた別の、個人の充足のために自分のつくりたいものをつくるという文脈の代表例として。
  • 30. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) ニコニコ技術部 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからMaker Faire Tokyo 2012二日目の早朝に野尻さんがツイートされていた内容。
  • 31. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) 自助具 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからf.Laboでの活動を通して福祉工房あいち/iKoboの方々と知り合った。ディスカッションを繰り返すうち、実はデジタルファブリケーションとの親和性が非常に高いことに気付いた。個々に(あるいはリハビリなどの段階に応じて)必要とするものが異なる自助具に、多様性がフリーとなるデジタルファブリケーションは適合する。単にマイナスをゼロに近づけるのではなく、多様性を見出す源泉として
  • 32. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) Nike Running Shue Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから単に製品としての完成度だけでなく、3Dプリンティングともいえる製造方法に対する将来的な評価も含めて注目されている。プロダクトデザイン、インタラクションデザインに続いて「つくり方」をデザインする時代の産業レベルでの先駆けとして。
  • 33. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) FabCafe Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれからレーザー加工機を備えたものづくりカフェ、という世界にも例がないモデルを提案。気軽に誰でも「FAB」を体験できる環境を提案し、ここをきっかけにさらに探求を深めていくことができる。最近では3Dスキャン/プリントのスタジオ「CUBE」も開設。
  • 34. キーワード(日本のMakerムーブメントを考える上で) 伝統工芸 Maker Faire Tokyo 2012 ¦ 日本のMakerムーブメント、これまでとこれから漆造形作家土岐謙次さんと東京藝術大学金田研究室による共同プロジェクト。土岐さんは乾漆器とデジタルファブリケーションの可能性も追求している。制作の過程でノウハウを共有し、アーカイブするという視点もとても興味深い。

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