古地図・古写真メディア ~過去・現在・未来、4次元を繋ぐということ~

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ジオメディアサミット 2014 大ライトニングトーク大会で話したもの。
古地図と古写真を扱うメディアについて、その意義や技術等。

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古地図・古写真メディア ~過去・現在・未来、4次元を繋ぐということ~

  1. 1. 古地図・古写真メディア ~過去・現在・未来、4次元を繋ぐということ~ 大塚恒平
  2. 2. 自己紹介 マピオンで位置ゲー「ケータイ国盗り合戦」を 立ち上げ ATR-Promotionで古地図/絵地図アプリ「ちずぶ らりシリーズ」「震災記憶地図」を立ち上げ 某大手ポータルで無料WiFi整備事業立ち上げ中 奈良、姫路のCode for X やオープンデータ、古 地図古写真アーカイブ界隈で活動準備中
  3. 3. 今回の発表 開発したもの、開発しているものの紹介ではな く、今どのような事を日々考えているかの紹介 です。 資料はSlideShareで公開しますので、LTでは大 分端折って発表します。
  4. 4. 古地図・古写真メディア の登場 時層地図シリーズ ちずぶらりシリーズ アーカイブシリーズ(広島、東日本震災等) TimeTours
  5. 5. 東京時層地図 © 一般財団法人日本地図センター
  6. 6. 大垣ちずぶらり © 大垣デジタルアーカイブ研究会 IAMAS ATR Creative
  7. 7. TimeTours © Ovalgear Inc.
  8. 8. 古地図・古写真 メディアの意義(1) 現在との移り変わり、時代毎の移り変わりを知 る 現在写真や地図、同一箇所別時代の写真や地図と 比較して 地図アプリ、ARアプリ等で現地を訪れて
  9. 9. 古地図・古写真 メディアの意義(1) 現在との移り変わり、時代毎の移り変わりを知 る 現在写真や地図、同一箇所別時代の写真や地図と 比較して 地図アプリ、ARアプリ等で現地を訪れて 地域の魅力の掘り起こし、再発見 歴史ファン/マニアのためだけのもの?
  10. 10. 古地図・古写真 メディアの意義(1) 現在との移り変わり、時代毎の移り変わりを知 る 現在写真や地図、同一箇所別時代の写真や地図と 比較して 地図アプリ、ARアプリ等で現地を訪れて 地域の魅力の掘り起こし、再発見 歴史ファン/マニアのためだけのもの? 否。
  11. 11. 古地図・古写真 メディアの意義(2) 現在を未来に残す 現在もいずれ過去になる => 現在を残して未来へ の遺産に
  12. 12. 現在はいつか失われる 引用元:TimeTours © Ovalgear Inc
  13. 13. 古地図・古写真 メディアの意義(2) 現在を未来に残す 現在もいずれ過去になる => 現在を残して未来へ の遺産に 過去写真や過去地図を呼び水に、現在写真や現在 地図を残す動機付け
  14. 14. 古写真を元に 現在写真を撮っている方 引用元:Facebookグループ 「奈良の秘密教えてちょ! 誰も知らない自分の秘密の 奈良をどんどん教えて ください!」
  15. 15. こんなアプリ案も (某所採択に応募し落ちたもの) 現在の写真が撮れるカメラアプリ オープンデータ化された、だいたいの位置が示さ れた古写真リストと直結 選んだ古写真が、半透明でカメラ動画の上に重畳 される 古写真の特徴点と重なるように、目視で合わせて 現在写真撮影 その時の撮影地点、方角、高度、仰角等自動保存 し、古写真と現在写真セットで自動アーカイブ どんどん新しい写真が追加される事で、現在の変 遷も自動アーカイブ
  16. 16. 古地図・古写真 メディアの意義(2) 現在を未来に残す 現在もいずれ過去になる => 現在を残して未来へ の遺産に 過去写真や過去地図を呼び水に、現在写真や現在 地図を残す動機付け 新しい過去写真、過去地図を掘り起こすきっかけ にも
  17. 17. 江戸期の海岸線も、 明治ならば残ってたかも… 和泉国岸和田城図 国立公文書館蔵 現代地図:© Zenrin, Microsoft Inc. 岸和田マッピングでの現代地図と江戸地図の比較で、江戸期海岸線の特定に 非常に苦労した&あってるか自信ない => 明治期の地図があれば助かったかも
  18. 18. 古地図・古写真 メディアの意義(2) 現在を未来に残す 現在もいずれ過去になる => 現在を残して未来へ の遺産に 過去写真や過去地図を呼び水に、現在写真や現在 地図を残す動機付け 新しい過去写真、過去地図を掘り起こすきっかけ にも 地図、写真画像自身だけでなく、地図の対応点、 写真の撮影地点、高度、方角、仰角、水平角、画 角等、定点観測できる情報も残される必要
  19. 19. 現在を残すのは Googleに任せておけば? Google Maps, StreetViewなどある 履歴も整備されつつある
  20. 20. 現在を残すのは Googleに任せておけば? Google Maps, StreetViewなどある 履歴も整備されつつある しかし、これも否 Googleが得意なのは、情報を機械的に漏れなく万 遍なく整備する事 人の意図、文脈が加味された情報の整備は苦手
  21. 21. 古地図・古写真 メディアの意義(3) 人の意図、文脈が加味された情報の整備 生活形態の異なった過去の人の身体感覚で描かれ たスケール感の古地図 注目して欲しい地域の魅力、みどころ等を強調し た現代絵地図、イラストマップ
  22. 22. 人の思いがつまった地図 引用元:京終見どころ案内 © きょうばて見どころ会 単に地物の存在だけでなく、そこに含まれる文脈をも加味された地図
  23. 23. 古地図・古写真 メディアの意義(3) 人の意図、文脈が加味された情報の整備 生活形態の異なった過去の人の身体感覚で描かれ たスケール感の古地図 注目して欲しい地域の魅力、みどころ等を強調し た現代絵地図、イラストマップ 注目して欲しい街の見所、視点を切り取った写真 生きた人間の「文脈」が付加されたデータを残し ていく Googleの否定ではなく、相互補完
  24. 24. 古地図・古写真メディア 活性化の為に(1) 行政、博物館等に眠る古地図、古写真のオープ ンデータ化が必要 データを付加してメディア化するには資金が必要 オープンデータにすれば、できる人間ができる事 をする可能性が生まれる
  25. 25. 古地図・古写真メディア 活性化の為に(1) 行政、博物館等に眠る古地図、古写真のオープ ンデータ化が必要 データを付加してメディア化するには資金が必要 オープンデータにすれば、できる人間ができる事 をする可能性が生まれる 簡易にできるツールも必要 マッピング古地図を集約する歴史国土構想 => 絶賛頓挫中 古写真重ね合わせ撮影用カメラアプリ
  26. 26. 古地図・古写真メディア 活性化の為に(2) 古地図、古写真だけではなく、付加されたメタ データそのものもオープンデータ化される必要 地図ならば地図座標と経緯度の対応点(GCP: Ground Control Point)の公開、或いはそもそも 相互運用可能な地図仕様(TMS:Tile Map Service等)で提供する 写真ならば撮影地点、高度、方角、仰角、水平角、 画角等の整備公開…定点観測、比較のために
  27. 27. 古地図・古写真メディア 活性化の為に(2) 古地図、古写真だけではなく、付加されたメタ データそのものもオープンデータ化される必要 地図ならば地図座標と経緯度の対応点(GCP: Ground Control Point)の公開、或いはそもそも 相互運用可能な地図仕様(TMS:Tile Map Service等)で提供する 写真ならば撮影地点、高度、方角、仰角、水平角、 画角等の整備公開…定点観測、比較のために 対応づけられた現代写真、現代地図等もオープ ンデータ化…次世代のための古写真、古地図と して
  28. 28. 古地図・古写真を扱う 技術、仕様の課題(1) 地図:座標系定義 proj4text 様々な測地系、地図座標系の定義、相互変換を表 せる
  29. 29. 古地図・古写真を扱う 技術、仕様の課題(1) 地図:座標系定義 proj4text 様々な測地系、地図座標系の定義、相互変換を表 せる ある地図座標系で現された地域地図の座標系等は 表せない ワールドファイルという別仕様がある => シームレ スに扱えるような定義方法が欲しい 歪んだ古地図、絵地図等の座標系は表せない 少しの歪みであれば、nadgridファイルという仕様 がある => 利用できるか検討 使えなければ新仕様を検討
  30. 30. 古地図・古写真を扱う 技術、仕様の課題(2) 写真:メタデータ仕様 EXIF 撮影地点、撮影の方角、画角等は埋め込める
  31. 31. 古地図・古写真を扱う 技術、仕様の課題(2) 写真:メタデータ仕様 EXIF 撮影地点、撮影の方角、画角等は埋め込める 仰角、水平角等は埋め込めない なにか新しい仕様が必要となる 高度は埋め込めるが定義があいまい データの定義は「海抜」だが、たいてい利用できる のは「GPSの楕円体高度」 統一徹底するか、海抜と楕円体高を見分ける新仕様 を作るか EXIFにこだわらず、別XMLファイル等での定義 でもよいが、相互運用できる仕様必要
  32. 32. 4次元メディア(1) 写真もまた、概念としては一つの地図形式 一般の地図:ある時間軸での地表面平面地物の射 影 写真:ある時間軸/ある地点からの、高度軸とそ れに直角な水平軸の視野から見える地物の射影 経緯度、高度等の相互運用仕様を定義すれば、3 次元GIS、3次元メディアとして共通に相互運用 できるはず
  33. 33. 先行事例:首都大学東京 アーカイブシリーズ
  34. 34. 4次元メディア(1) 写真もまた、概念としては一つの地図形式 一般の地図:ある時間軸での地表面平面地物の射 影 写真:ある時間軸/ある地点からの、高度軸とそ れに直角な水平軸の視野から見える地物の射影 経緯度、高度等の相互運用仕様を定義すれば、3 次元GIS、3次元メディアとして共通に相互運用 できるはず もっと簡単化、汎用化、一般化、ツール化した い
  35. 35. 4次元メディア(2) 3次元メディアを、今回の発表の通り歴史に沿っ て、過去、現在、さらに未来を整備できる形に することで、時間軸=4次元をも表現できるメ ディアが成立
  36. 36. 4次元メディア(2) 3次元メディアを、今回の発表の通り歴史に沿っ て、過去、現在、さらに未来を整備できる形に することで、時間軸=4次元をも表現できるメ ディアが成立 そのようなメディアを作り上げていきたい、或 いはその在り方を考えていきたい パクっていただいてOK 進めていただける方がおられるならば、頭と手は いくらでもお貸しします 要素技術は一部github等でも公開しております
  37. 37. ご清聴ありがとう ございました

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