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MOOCsの現状と課題

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オープンエデュケーションの活動の経緯を踏まえた、MOOCs(Massive Open Online Courses)がこれからの大学教育に与えうる効果や影響についての考察。

オープンエデュケーションの活動の経緯を踏まえた、MOOCs(Massive Open Online Courses)がこれからの大学教育に与えうる効果や影響についての考察。

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  • 1. MOOCsの現状と課題 -教育のオープン化を踏まえ- 重田勝介 北海道大学 情報基盤センター メディア教育研究部門 2013/6/22 New Education Expo
  • 2. 重田勝介 (しげた かつすけ) • 北海道大学 情報基盤センター 准教授 • 経歴 – 大阪大学大学院卒(博士 人間科学) – 東京大学助教 UC Berkeley 客員研究員をへて現 職 • 専門分野・著書 – 教育工学・オープンエデュケーション – 「デジタル教材の教育学」(東京大学出版会・共 著) 「職場学習の探求」(日本生産性出版・共著) – 「オープンエデュケーション〜ネット空間にお
  • 3. 私の活動(1): オープンエデュケーションの「実践」 • 大学によるオープンエデュケーション事業 • 講義映像・オープン教材の開発 サイト運 営 北海道大学オープンコース ウェア http://ocw.hokudai.ac.jp/ iTunes U
  • 4. 私の活動(2): オープンエデュケーションの「研究」 • 米国大学における教育オープン化事業の研究 – UC Berkeley留学 Educational Technology Services – オープンエデュケーション事業(講義ネット配信) • 一般社団法人 オープン教育研究所の設立 – 教育のオープン化に関心のある方々と協働 – 先進事例の情報発信(Facebook等) – ワークショップの開催・MOOCsの開講
  • 5. MOOCs誕生前のオープンエデュケーション オープン教材で学ぶ学習コミュニティと学びの 認証 OpenStudy / Mozilla Open Badge • 学習成果を証明する 「認定証」発行の仕組み • 知識技能を示すシグナルに 例)インターンシップの必要条 件に • オンラインで学び教え る 学習コミュニティ • 学習者が同じオープン
  • 6. オープンエデュケーション「進化形」としての MOOCs • 2008− 個人によるオンライン講座(cMOOCs) • 2011- 大学レベルのオンライン講座(xMOOCs) – Coursera / Udacity など (教育ベンチャー) – edX / FutureLearn (大学コンソーシアム) • MOOCsの特徴 – 入学資格が不要:多様な受講生・高い離脱率 (90%) – 枯れた技術の融合 (分岐型CAI / 完全習得学習) • 結局、MOOCsとは? – eラーニングやオープンエデュケーションの活動 を
  • 7. 大学教育に導入されるMOOCs • 教材配布ツールとして講義で利用 – EdXやCourseraを使ったブレンド型学習 テキサス州立大・サンノゼ州立大学など • MOOCsを使ったオンライン大学院 – ジョージア工科大 コンピュータサイエンス – Udacityを使って安価に(7000ドル) – 8人の教員追加で1万人の学生を教える • オンライン教材リポジトリとして使われる MOOCs – 既存の大学教育に位置づけられ、コモディティ
  • 8. オンライン教材を活用したブレンド型学習: 反転授業(Flipped Classroom) • 「授業」と「宿題」の役割が反転する – 自宅で知識習得(オンライン教材で学ぶ) – 教室で知識確認やディスカッション・問題解決 学習 – 離脱率(ドロップアウト)を低減 The Flipped Classroom: Turning the Traditional Classroom on its Head - http://www.knewton.com/flipped-classroom/
  • 9. MOOCsの「影」?(1) 大学でのMOOCs活用に反発する動 き • 大学教員からの申し立て – 「大学の自由」を奪うとの懸念 – サンノゼ州立大哲学科での”Justice X”導入中止 マイケル・サンデル教授への公開質問状 – 学内に是非を問う委員会が必要との意見 (ハーバード大 リベラルアーツ学部)
  • 10. 「影」の理由: 大学によって異なるMOOCsとの関わ り • MOOCsを「作る」大学 – トップユニバーシティ MOOCs開発・公開 – 独自性のある質の高い学習コースを公開 • MOOCsを「使う」大学 – カレッジ 「話す教科書」として教材利用 – 反転授業の教材として利用⇒教育の質向上 • 仲介役となるプロバイダ(Courseraなど) – MOOCsを「使う」大学はプロバイダに対価を払 う (単位付与を行う場合 ※学生個人の利用は無
  • 11. MOOCsの「影」(2) 無償?のMOOCs • MOOCsでの学びは必ずしも「タダ」では ない • 認定証発行(Coursera) – 一人あたり数十ドル:事務手数料レベル – 「シグネチャ・トラック」:個人認証、剽窃 防止付き • 教科書販売斡旋?(Coursera) – オンラインコースで用いる電子教科書を無償 提供 – 受講期間後も読みたい場合は各自で購入
  • 12. 「影」もあるが「光」も数多い • 世界規模で拡がる学習コミュニティ – 数百万人の「学びたい人たちの出会い」 – 世界中で行われる「ミートアップ」(オフ 会) • 教育格差の是正 – 高等教育の機会が 不足する地域で 大学教育を提供 – 国や地域の超えた 学び手のつながり形成
  • 13. 「影」もあるが「光」も数多い • 持続性の高いオープンエデュケーション – 寄付金に頼らない教育のオープン化「事業」 • 優秀な学生の発掘 – 世界中から優れた学生を探し呼び寄せる(奨学 金) – 大学にとってのメリット • 優秀な学生の企業斡旋: – IT企業へのジョブマッチング(Coursera, Udacity) • 企業内教育にも活用可能 – Yahooが社内教育にCourseraコースを利用開始
  • 14. 製品を広めるためのMOOCs活用 • Mapping with Google Course – 新しいGoogleマップの機能の解説ビデオ・ク イズ – 課題の提出・ハングアウト・開発コミュニ ティ形成
  • 15. 新しい大学連合の誕生? • Semester Online – 複数の大学がオンラインコースを公開・単位授 与 • MOOCsがもたらす「大学連合体」? – 単位互換協定 • 大学の「あり方」を 変えうるMOOCs – 教育機能の共有・ アウトソース – 連携・再編・統合が
  • 16. 学ぶ側より?教える側が学ぶ MOOCs • cMOOCs実践 – 「クリエイティブな学びをみんなで学ぶ」 (継続中) – 大学・高校の教員が教える – プラットフォームにはCanvasを利用(無料) • 発見:教えることによる学び – 運営はとても大変 – Learning by Teaching: 最も学べるのは教え手? – 参加者がつながりを
  • 17. MOOCsは「教育の未来」を変える か? • オープンエデュケーションへの貢献 – より安価に大学レベルの教育が受けられる – 「認定証」が、学位に近い価値を持つ(単位互換) • 大学教育の「見本市」 – ムークスの教材を販売(BtoB) – 大学は「講義」ではなく「学習支援」の場所 へ? • 大学の役割の変化 – 「教え込み」から「学習支援」へ – 「履修主義」から「達成度主義」(competency-
  • 18. オープンエデュケーションを生かした大学 改革 (1)MOOCsの導入 MOOCs 人財 育成 大学 教育活動 教育活動 人脈 形成 知の 体系化 研究成果 大学の価値は、大学に しかできない営みにあ る 研究活動、人材育成、 人脈形成、知の体系化 ICTを活用し、MOOCsを運営 大学の教育機能を拡張 広報効果・認定証による マネタイズ
  • 19. オープンエデュケーションを生かした大学 改革 (2)オープン教材(OER)の制作・共有連携 • 大学間連携 教材共有による科目の多様化 • オープン教材の制作・共有による教育の質向 上(FD) • オープン化のメリットも活かす – 社会認知向上 学生・留学生獲得 A大学 教育活動 B大学 公開 共有 反転授業の教材に OER 教育活動 B大学 B大学 教育活動 C大学 OER OERを共有利用する大学連合体
  • 20. MOOCsの現状と課題 -教育のオープン化を踏まえ- 重田勝介 北海道大学 情報基盤センター メディア教育研究部門 2013/6/22 New Education Expo

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