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意味表現の素性への
構造主義的アプローチ入門
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H28.3.26
Tokyo Web Mining 52nd
自己紹介
大学3年時 文転
卒論 意味論
修論 デジタル信号圧縮
関心
学問
意味の保持の方法 →
意味の保持のためのplatform
目次
1 序論
2 ソシュールの説
3 批判者の説
4 そのほか
5 まとめ
構造主義とは何か
記号とは何か
(1)
(2)
1 序論
今回の発表に至った
もともとの話
次のような文の
「意味」を
機械の中に保持したい
一人暮らしの恵子さんに、昨日、孫
の花子さんがリンゴを持ってきた。
晩御飯の後、テーブルの上の果物籠
のリンゴが目に入り、恵子さんは、
元気が出るような気がした。
例文1
屋久の吉助おじさんは鹿児島まできこ
えたしかがりの名人であった。
そのおじさんから、今年はぜひしかが
りにやって来るようにとの手紙をもら
って、ぼくが出かけていったのは、去
年の十二月の半ばであった。
(片耳の大シカ 椋鳩十)
例文2
どうやって考えていく?
この文の意味が
これこれだと言えるのか?
しかし、そもそも
機械以前の
人のレベルでも
言えないのではないか?
簡単には
言い換え 要約
例えば
意味を言ったことになるだろうか
や を行うことは
今、目指している「意味」は
そういうものとも違う気がする
文の意味を言ったことになるのか
を言うことが難しい
そもそも
何を答えれば
文の意味はわかっている
だけど
人は
意味はこれこれ、と言えないけど
意味を、わかっている
ということ?
それじゃ
意味とは
一体
何?
意味を何とするかには、
様々な意見がある。
ソシュールの説を
ご紹介したいと思います。
2 ソシュールの説
フェルディナンド・ド・ソシュール
1857年11月26日 ジュネーヴ生
1913年 2月22日 死去
1857年 パリ言語学会入会
1891年 スイス帰国
1891年 ジュネーヴ大学教授就任
1907年 第一回 一般言語学講義
1910年 第三回 一般言語学講義
1908年 第二回 一般言語学講義
・講義の筆記
・用語の揺れ
・複数の用語で、同一対象を言い換え
・核となる用語
「差異」「価値」「単位」などは、
関係から規定されるものであり
可視化して説明ができない性質のもの
ソシュールの言説の特徴
英語アルファベットのみを使用し
フランス語、ドイツ語等の正確な表記に
対応していませんので、原著でご確認ください。
ランガージュ
ラング
パロール
ラング
パロール
言葉(ランガージュ)
(3)
ラングの位置付け
一人一人が自身のうちに持っている。(3)
聞き取られ、実践された形態
それらの意味の貯蔵庫 (1)
ラングとは
パロールとは
人が互いに喋り合っているものの総和(3)
ラングの中では
諸語、文法的な形態について
一定の状態で固定されている
一つの文での、思考を表現するため、
各々の選択に任された組み合わせ
これは、パロール
(3)
話されるラング(2)言語学の対象は
聴覚イメージ
概念(コンセプト)
1911年5月2日
言語記号(ラングスティックシーニュ)
聴覚イメージ =
物質的な音ではなく、心理的な音の刻印(3)
言語記号(ラングスティックシーニュ)は、
非常に異なった二つのものの間で、
精神によってなされる結合の上に成立
二つ共
心理的なもの
主体の中に存在 (3)
1911年5月2日
ラングの中にあるのは
名称目録(木、火、馬、蛇)だけだ、
と思うような間違い(3)
名称目録説
1911年5月2日
対象
名称
対象は、主体の外に、そして、名称の外に存在。
名称が、声音的なものか精神的なものなのか、よくわかりません。
両者の結び付きが、まったく明確ではありません。(3)
arbos
[訳注:ラテン語で木]
概念(コンセプト) 木
聴覚イメージ arbos
名称目録説
ソシュールの構想
= 木の模写像
でもない。
1911年5月2日名称目録説とソシュールの構想の比較
発表者コメント
この図は、
一旦、1911年5月19日に、
シニフィアンとシニフィエ、という言い方で、
”改良” されるが、
最終講義 1911年7月4日でも、
維持され使われている。
発表者コメント
全体(概念とイメージの結合)と
聴覚イメージの
どちらを記号(シーニュ)と呼ぶかどうか?
それは、解決できかねる問題
いずれにしても、聴覚イメージ arbosを
記号(シーニュ)と呼べるなら、
それは、ある概念(コンセプト)を担っている限り
においてしかない。(3)
呼び方の迷い
1911年5月2日
概念(コンセプト) 木
聴覚イメージ arbos
1911年5月19日
シニフィエ
シニフィアン
シニフィアンは、聴覚的、
シニフィエは、概念的なもので、
記号(シーニュ)を構成している二つの要素です
。(3)
シーニュ
丸山圭三郎氏は次のように述べている。
シニフィアン、シニフィエ
signifier(意味する)という動詞の
それぞれ
現在分詞 と 過去分詞
から作られており、
前者の直訳は、「意味するもの」
後者の直訳は、「意味されるもの」(4)
ところが、シニフィアンとシニフィエを、
登場させた、直後に、次のように続く。
先ほどまで、
記号(シーニュ)という語を
単に曖昧なままで提出していました。
ないのが悔やまれるような語、
それら[訳注:シニフィアンとシニフィエ]の
全体を
出来るだけ曖昧でなく指し示す語を、
私たちはまだ手にしていないのです。
1911年5月19日
記号(シーニュ)、語彙(テルム)、語(モ)、等
どんな用語を選ぼうとも、
傍らを軽く言及するだけで、
一部分しか指し示さない危険性が伴います。
おそらくはありえないのかもしれません。
1911年5月19日
ラングの中では、
価値という考えが
一つの語彙(テルム)に
適用されるや否や、
私たちが
境界の
一方の端にいるのか、
もう一方の端にいるのか、あるいは
同時に両端にいるのかどうか、
わからなくなってしまうのです。(3)
迷っている理由は、以下のものである。
1911年5月19日
1911年6月30日の図(3)
シニフィエ
シニフィアン
発表者コメント
図の、横方向で、体系のなかで、諸語彙(テルム)が関
係し合う様子を、ソシュールは表そうとしている。
この解題のための参考図
先ほど、二つ合わさったものを、
一旦、シーニュと定義したにもかかわらず、
迷いを持っている。
発表者コメント
シニフィエ
シニフィアン
発表者コメント
矢印は
聴覚イメージの片割れとしての意味作用(シニフィカシオン)(3)
最終講義1911年7月4日の図
矢印説明は、1911年6月30日
ソシュールは、最終講義の中で、次のように、この
図は、二次的なものでしかない、と繰り返している
。
この件に関して
発表者コメント
最終講義1911年7月4日
この図[前頁の図]が、
存在理由を持つのは確かですが、
価値(ヴァラー)
の二次的な産物でしかないのもわかります。
シニフィエだけでは何でもありません。
無定形な集塊の中に融解しているのです。
シニフィアンも同じです。
(3)
最終講義1911年7月4日
この図式は、そのラングの中で
最初にあるものではありません。(3)
シニフィエからシニフィアンに至る図式は、
根本の図式ではありません。(3)
ソシュールは
何が言いたいのだろうか?
記号(シーニュ)の図式が、
第一のものとして、
前面に出てしまうこと
を心配しているように受け取れる。
発表者コメント
また、
この件と
別種の話になるが、
第3回講義の最後まで
記号(シーニュ)という用語が、
シニフィアンに当たるものとして
使用されているように見受る箇所が幾つかある。
発表者コメント
以下、そういった使用例を列挙してみる。
1911年5月30日
変化の様々な要因やその明らかな性質が何であって
も、協奏の調べを奏でているすべてのものが、観念
(イデ)と記号(シーニュ)の関係の変化、あるい
はシニフィアンとシニフィエの関係の変化に行き着
きます。おそらく、こう言った方がいいでしょう。
観念(イデ)と記号(シーニュ)の関係のズレなの
だ、と。、、聴覚イメージが変化させられ、観念(
イデ)もまた変化したのです。(3)
記号(シーニュ)という語の矛盾を伺わせる使用例
1911年7月4日
(チェコ語の、zena の複数属格zenの例での話)
ただ諸記号(シーニュ)の差異だけが働いているのです
。、、
ここで私たちが述べたのは、シニフィアンの差異です。
、、
シニフィエにしても同様で、聴覚上の秩序の差異によっ
て条件づけられるべき差異しかありません。
(フランス語と英語の比較 allerの話)
聴覚の差異が二つの観念(イデ)の間にないという理由
から、観念(イデ)自体も、フランス語と同じようには
差異化されないでしょう。(3)
記号(シーニュ)という語の矛盾を伺わせる使用例
1911年7月4日
一定のポジティブな観念(イデ)は微塵もなく、観
念(イデ)の外で確定された聴覚の記号(シーニュ
)もまったくありません。差異がお互いを条件付け
ることによって、私たちは記号(シーニュ)の何ら
かな差異と観念(イデ)の何らかの差異とを比較対
照させ、ポジティブな語彙(テルム)に似た何を持
つのです。(3)
記号(シーニュ)という語の矛盾を伺わせる使用例
ソシュール自身が別のところでは厳しくいましめて
いる記号(シーニュ)とシニフィアンの混同が見ら
れたり、、、、。「記号と観念の結合」という表現
も、記号をシニフィアンの意味で使っているため、
誤りと思われます。(5)p132
これらの、使用法、について、丸山氏は、次のよう
に述べている。
最終講義日(1911年7月4日)の重要な命題に
は、記号(シーニュ)、という用語が使われており
、解釈に影響を与えてくる。
発表者コメント
先に進もう
「意味」に当たるものは
「差異」から生まれる
「差異」からしか生まれない
とする。
ソシュールは、
「意味」に当たるものを、
「価値」と言う。
しかも、
語をどのように
使っているか
見てみよう
ラングの中には、差異しかない。
ラングの中には、ポジティブな語彙(テルム)はなく
、差異しかないのだ。
厳密に言えば、諸記号(シーニュ)はなく、
諸記号(シーニュ)間の差異だけがあります。(3)
差異
最終講義1911年7月4日
ラングの状態のメカニズムとは、差異の働き
ラングの状態の中には差異の働きしかない。(2)
同箇所
差異
1909年1月11日
(リードランジェ)
(パトワ)
価値
1911年6月30日
語の価値は、
その語を限定するような共存する諸語彙(テルム)
の協力でしか決定されない。
語の中にあるものは、
その周囲に存在するものの協力でしか決定されない
。
語の中にあるもの、それは価値です。
(3)
ラングの戯れに働いているのは
聴覚印象の対立です。
ラングをチェスゲームに喩えることができます。
対立する価値(ヴァラー)の
ゲームが可能でありさえすれば、
その駒が、何から出来ていてもよく、
材質(象牙か、木か)を知ることは、
全く重要でありません。(3)
対立だけが重要
価値のネガティブさについては、明らかである。
すべてが差異、対立で構成されている。(2)
語のネガティブな価値は、明らかです。
すべてが差異によって構成されています。
同箇所
価値 差異
(パトワ)
(リードランジェ)
1908年11月12日
ネガティブ
丸山氏は、次のように述べている。
在るのは
隣接諸項との間に保つ関係だけであり、
ネガティブというのも
この意味に解されねばならない。
これを否定的あるいは消極的と訳しにくい理由
もそこにあるのであって、ネガティブというのは、
「・・・でない」という規定しか出来ず、
「・・である」という規定が出来ない存在に対して
用いられるのである。(4)
1908年12月7日(リードランジェ)
ソシュール教授は次の五つの事柄に本質的な違
いを設けません。
価値、同一性、単位、実在(言語的な意味にお
いての言語的な実在)、そして、言語なるもの
の具体的要素。(2)
単位 価値
単位
1908年11月30日(リードランジェ)
言語学の仕事とは、これらのあらゆる種類の有
効な単位(ユニテ)が、実際にどんなものであ
るのかを明確にすることです。
言語学がそれを理解しているとは言えません。
というのも、誤って定義された諸単位(ユニテ
)について、議論しているだけだったからです
。(2)
1908年12月17日(リードランジェ)
あらゆる現象[発表者注:例としてnacht/nachteという
現象](を)、差異と言ってみましょう。
諸単位の問題は、諸現象の研究の問題と根本的に異な
っていません。(2)
現象=単位
aとかbという辞項は、
そのままでは意識の領域に達することができず、
意識が知覚するものは常にaとbの差異でしかない。
(手稿)(4)
意識が知覚するのは差異だけ
現象
丸山氏は、次のように述べている。
対立化現象こそが
真の
単位(ユニテ)であって
ソシュールは
<現象>と<単位>をほとんど
同義に解している。(4)
ラングが働いてるのは、
ラング自体が意識している諸単位の上でしかな
い。
ですから、medhjos の中にあったのは、
話す主体が気付いていたはずのものであり、
そして、そのラングの中で見出される明確に区
別できる六つの要素だけである。(1)
意識は、単位に気づいている
1908年11月30日(リードランジェ)
単位が
純粋にネガティブなものでしかなく、対立的なもの
にすぎない。(2)
ラングのあらゆる価値を
ポジティブで絶対的なものとしてではなく、
対立的なものとして考えなければなりません。(1
)
単位 対立的 ネガティブ
単位
1908年12月3日(リードランジェ)
話す主体の感覚にあるもの、
何らかの程度で感じられている何か、
それが意味作用なのです。
ラングの中で具体的なものを捉えるのは、実際には容易で
はありませんが、
=それは感じられている何かであり、
=何らかの程度でそれは意味的な何かに等しい、と。
意味的な何かが、単位(ユニテ)の画定となって現われて
くるのです。(2)
1908年12月17日(リードランジェ)
価値とは印象なのです。(2)
1908年12月17日(パトワ)
debitという語が、句<en depit de>の中で、どんな
印象(すなわち価値)を与えているのか、、
価値 印象
同箇所
ここで、一旦、まとめてみる。
価値は、すべて差異から生まれる
発表者コメント
意味的な何か = 単位(ユニテ)
対立化現象 = 単位(ユニテ)
では、
何と
何の
差異?
記号(シーニュ)間の差異
語彙(テルム)間の差異
発表者コメント
それなら
しかし
という言い方は、ソシュール自身でされている。
単位という用語を考える時、まだ、
もっと言えるような気がする。
も言えるだろう。
しかし
まだ
不明瞭
さらに、
ソシュールが、
「差異」について
述べているところに沿って
歩を進めてみよう。
1911年6月27日
ラングのすべての語は、
他の諸語との関係によって、あるいは、
周囲を取り囲むものによってのみ存在しています。
諸語の関係や差異は、
二つの秩序に従っている。
完全に異なった二つの領域の中で展開する。(3)
関係 差異
二つの秩序
連辞
相次いで存在する二つ、または幾つかの単位(ユ
ニテ)の組み合わせ(3)
連合
それに類似する一切(3)
語の前や後にくるもの。文、文脈(3)
複合語(3)
連辞
先行するはずの何か
後続するはずの何か
この連辞の概念は、どのような大きさの、どのような
種類の諸単位にも適用できるのです。
連辞はその規模においては規定されません。
hippotrophos[ギリシア語で、馬を飼育する、の意。
hippo(馬)+trophos(養う)]のような複合語
(2)
連辞
1911年6月27日
あらゆる文が連辞でしょう。
ところで、文はパロールに属し、
ラングには属していません。
異議。
連辞は、パロールに属していなくて、、、、
結局、領域の境界は微妙なのです。
解決困難な問題。、、、、
連辞の微妙な点とは、
パロールとラングの区別なのです。
連合
例 enseignement [フランス語。教育、の意]
シニフィアンの上に構成される連合的な系列
シニフィエの上に構成される連合的な系列
enseigner [訳注:フランス語。教育する、の意]
enseignons [訳注:フランス語。教育する、の一人称複数]
enseigne [訳注:フランス語。教育する、の一・三人称単数]
armement [訳注:フランス語。武装、の意]
rendement [訳注:フランス語。効率、の意]
instruction [訳注:フランス語。教育、の意]
apprentissage [訳注:フランス語。修業、の意]
education [訳注:フランス語。教育、の意]
恣意性
二つの恣意性
聴覚イメージ と 概念(コンセプト)の結合
(シニフィアン と シニフィエ の結合)
語彙(テルム) と 語彙 の境界
あるいは
記号(シーニュ)と記号(シーニュ)の境界
1
2
発表者コメント
一つ目の恣意性
s oe u r [訳注:フランス語。姉または妹、の意] とい
う概念(コンセプト)は、
聴覚イメージを形作る一連の音s + o + r とは、どん
な内的な性質(関係)によっても結ばれていません。
(3)
二つ目の恣意性
フランス語
cher[愛しい、高価な]
ドイツ語
lieb[愛しい]
teuer[高価な。文語では、愛しい]
正確な対応はありません。
cher という何らかの考えを、ラング以前に、
それ自体として(アンソワ)、
持っていないことが、私たちにはわかります。
フランス語
juger[判断する、等々]
estimer[~と看做す、等々]
ドイツ語
urteilen[判断する]
erachten[~と看做す]
意味作用(シニフィカシオン)全体の一部分しか一致していません。
観念(イデ)が、あらかじめ人間の精神の中に確定されていたとすれば、
正確に対応しているはず。(3)
二つ目の恣意性については
言葉生成時の記号の選択の恣意性の局面
生成後の価値の恣意性の局面
原因、結果という局面があるように思う。
原因局面
結果局面
・
・
発表者コメント
恣意性は、
差異が、人間に対して幅を持って現れる
様態を指している。
だが、どうにでもなるような恣意性ではない。
原因局面では
発表者コメント
価値が、差異からしか生まれないから
かつ
差異は、人間に対して幅を持って現れるから
論理的に、必然的に、
価値は、恣意的になる
結果局面では
発表者コメント
肝要なのは
価値を生成する本体が、差異であること
発表者コメント
恣意性とは、
原因である差異の現れ方の様態
結果の価値の様態
と
のことにすぎないと思われる。
発表者コメント
このことは
実際に世界の事象を調べると恣意的ではない。
だから、ソシュールの論は、正しくない。
という推論が
価値は差異から生まれるというソシュールの核
の批判には、なりえないということである。
発表者コメント
ソシュールの核を批判するには
価値は差異からのみ生まれる、のではない
という話をしなければならないと思われる。
発表者コメント
次の判りにくい箇所の解題
もし
記号(シーニュ)が恣意的でなければ、
ラングの中には差異しかない、とは言えません。(3)
対偶を取ってみる
ラングの中には差異しかないと言えるなら、
記号は恣意的である
ここは、権利上ないし論理的には、言えず、
差異の現れ方の性質、の仮定を、追加しなくては
言えないように思う。
発表者コメント
世界からの制約
今井むつみ氏は、歩く、走る、ことを
世界からの制約、の例、の文脈で述べている。
恣意性 と
’歩く’ と ’走る’ の区別は単に移動の
スピードだけでなく、腕の振り方、両足の
地面に対する位置などが重要で、これらは
人の身体的構造に強く制約されている。
その結果、構造的に非常に異なる言語の
話者のあいだで一様に非常に類似した分類
のしかたが見られた。(15)
恣意性に関する思考実験
光合成人間の気持ち
仮定
人間が生体的に光合成システムを得たとする
あちこち動き回るほどにはエネルギーが得られない
あくせく働かなくても生きてはいけるようになった
発表者コメント
光合成人間の気持ち
観念(概念、シニフィエ)に当たる部分において、
おぼろげな差異が生じ始める
動き回ること 動き回らないこと
日光量が多い夏あたりが
力がみなぎる
・ ・ 梅雨は
力低い
季節の変化に伴う差異
発表者コメント
光合成人間の気持ち
観念(概念、シニフィエ)に当たる部分において、
おぼろげな差異が生じ始める
無理して敬意を払うこと そうしないこと
発表者コメント
そうしないこと
体を反らして空の方へ
向けること
特定の土地を欲求する そうしないこと
光合成人間の気持ち
その結果、新しい言葉が生まれ始める
発表者コメント
あの人は、”謐高”である。”動忙”である。
今年は、”梅雨倒れ”が多かった。
”体仰”に、我が社の快適な首固定器をどうぞ!
ぼくは、”敬反”することを決意した。
赤道への旅。”日照保証”!返金あり。
”日照オーバードランク” 注意報 発令中
1911年7月4日
(チェコ語の、zena の複数属格zenの例での話)
シニフィエにしても同様で、聴覚上の秩序の差異によって条件づけられるべき
差異しかありません。
(フランス語と英語の比較 allerの話)
聴覚の差異が二つの観念(イデ)の間にないという理由から、観念(イデ)自
体も、フランス語と同じようには差異化されないでしょう。(3)
ソシュールは、下記の箇所で、恣意性について、
シニフィアンに優先性がある事例に触れている。
価値 意味 意味作用
1911年6月30日
語(モ)の代わりに、
語彙(テルム)と言ったとたん、
それは他のものとの関係に目を向ける、
ということなのです。
他の諸語との関連性という観念が想起されます。(3
)
語彙(テルム)という用語
価値 意味 意味作用
第V章
諸語彙(テルム)の価値(ヴァラー)と
諸語(モ)の意味。
この二つが事柄がどう混同され、どう区別されるのか
[発表者注:語彙(テルム)や語(モ)の使い分けに留意]
つづく
1911年6月30日の図(3)
シニフィエ
シニフィアン
発表者コメント
図の、横方向で、体系のなかで、諸語彙(テルム)が関
係し合う様子を、ソシュールは表そうとしている。
価値 意味 意味作用
価値 意味 意味作用
価値について語るとき、ここでは、それは
意味(意味作用(シニフィカシオン))の同義語になっ
ていると思われ、そして
これは混乱のもう一つ別の領域を指し示しています。
価値は確かに意味の一つの要素ですが、
意味を価値以外の何かとして捉えないことが重要です。
つづく
上記の「要素」の箇所は、矛盾があるとして、議論の的となる部分
価値 意味 意味作用
おそらく言語学で行う最も微妙な作業の1つは、
意味が価値にどのように依存し、
どのように明確に区分されているかを見ることです
。(3)
つづく
この見方では、
意味作用(シニフィカシオン)は
聴覚イメージの片割れであり、
それ以外のものではありません。
語の価値は、
異なる諸語彙(テルム)の共存にしか起因しません
。
(3)
価値 意味 意味作用 つづく
価値とは、共存する諸語彙(テルム)の片割れなの
です。
それがどのようにして、
聴覚イメージの片割れと混同されるのでしょうか。
(3)
価値 意味 意味作用 つづく
丸山氏(4)は、「要素」の箇所の矛盾を
次のように解釈している。
「要素」の、原文は、element
「要因、条件」と訳した方が良いのではないか。
これで、訳語の問題は、決着をつくとして
発表者コメント
価値と意味作用(シニフィカシオン)の違い について
丸山氏は、ビュルジェの説を紹介し、原則的に賛成する。
ビュルジェの説
価値は、ラングの次元
意味作用(シニフィカシオン)は、パロールの次元
発表者コメント
共時 通時
通時的な出来事の全体と
共時的な出来事の全体を、
同じ研究でつなぎ合わせられるでしょうか
。
無理です。
それらは、異なる秩序として現れ出ていま
す。
(3)
一般的に言語学の中に含まれる大部分のものは、
静態言語学に属しています。
一つの状態を、10年であるとか、50年であるとか私た
ちは言えません。
一般的に、この分野には制限がありません。
どんな重大な変容があっても、
ラングの相貌が変わらなかった空間全体を、
私たちは一つの状態と呼ぶのです。(3)
共時
通時
通時的な出来事が、
結果として絶えず
この体系を変容させることがあっても、
それらの通時的な出来事の間には関連がなくて
、<それらの間で体系を形成したりしません>
=個別的な出来事の寄せ集めにすぎません。(
2)
通時的な出来事とは、
個別的で孤立した出来事なのです。(2)
通時
実際のところ、
音声的な変化に対してしか
法則は語れないのですが、
その出来事というのが、
通時的な出来事の主要なものであり、
その典型なのです。
(2)
通時
音声法則に対し、
私たちが規則性を感じるのは
錯覚です。(2)
通時的な出来事に対しては、
偶発的という観念を
持ち続けていることが大切です。(2)
通時的なものに対しては、
音声的な出来事しかありません。(2)
ラングにおいて通時的であるものは、
すべてパロールによって生み出された
集団に受け入れられるようになった時にしか、
言語的な出来事とは見做されません。
(3)
通時
以上、ソシュールの説
3 批判者の説
批判のタイプ分け
丸山氏が、文献(4)p54−55に挙げている。
本発表では、丸山氏が取り上げているかに関わらず
ソシュールの論を、意味論へ展開して行く上で
解決を目指したり、自覚しなければならない
批判を中心に取り上げた。
発表者コメント
批判のタイプ分け
通時的なものを軽視している
言語使用、パロールの次元を忘れている
・
・
・
・ ネガティブな差異ではない
・ 言語以前は、カオスではない
・ 事物の指示の局面での意味はどうなる
・ 差異を知覚する相手は、類似のものではない
外部に開かれていない
発表者コメント
通時的なものを軽視している
ヤコブソン
リクール
共時的構造論の限界を述べている。
時間要因も価値になることを忘れている。(14)
言語使用、パロールの次元を忘れている
リクール
時枝誠記
言語過程説
言述(ディスクール)論
ラングの言語学では、
パロールの言語学に
断じて目を投じてはならない、
という結論は出すべきではありません。
それらは、おそらく役に立つでしょう。(3
)
パロールの言語学への言及の一つ
ソシュールによる
外部に開かれていない
浅田彰、バルト 等(7)
象徴秩序に包摂されていない、カオス
(秩序でないもの)、外部、を取り込む
ことができない。
共時的静的構造論が批判対象
外部を隠蔽しつつ全体を僭称する。
外部に開かれていない
デリダ
固定されることはなく、絶えずずれてゆく。
「非ー現前性の構造としてのグラム」
(クリステヴァの表現)、で
置き換える。(8)
ただし、構造、という概念は、廃棄する
ことはできない。(8)
外部に開かれていない
デリダ
つづく
デリダは、「記号」概念を、
「現前性の再現を意味してきたとして(9)」
脱構築する考え方だが
それは、今述べた「現前性」批判のためであって、
ソシュールの考え方の核は、
デリダの考え方の核の中に
批判的に継承されている。(9)
発表者コメント
ネガティブな差異ではない
ヤコブソン、レヴィ・ストロース
文法範疇の価値は純粋に弁別的ではない。
複数という文法範疇 (14)
ネガティブな差異ではない
ドュルーズ(13)
言語活動において、
本質的な差異は、ネガティブな差異ではない。
差異を、対立に翻訳してはならない。
差異を対立と読みかえれば、差異をして
おのれの定立性を肯定させるその本来的な
厚みを、すでに当の差異から奪ってしまう。
アルトーの叫び。
言語以前は、カオスではない
「コトバ以前には、コトバが指すべき事物も
概念も存在しない。(丸山氏(4)p119)」
とすれば、言葉を覚える前の子供には事物も概
念も存在しないことになる。
このことについては、
1911年7月4日の最終講義に次のような部分がある。
発表者コメント
1911年7月4日
一定のポジティブな観念(イデ)は微塵もなく、
観念(イデ)の外で確定された聴覚の記号(シーニュ)
もまったくありません。
差異がお互いを条件付けることによって、私たちは
記号(シーニュ)の何らかな差異と
観念(イデ)の何らかの差異と
を比較対照させ、
ポジティブな語彙(テルム)に似た何かを持つのです。
(3)
この青字箇所を見ると、言葉以前が、全くのカオス
としては、考えられていないように受け取れる。
発表者コメント
また、蓮實重彦氏は、今のソシュールの講義の箇所は
言及していないが、
この件に関して、
次のように述べている。
彼(ソシュール)は、
体系化されることのない積極的な差異なるものを
明らかに知っている。
「混沌たる魂」や「青雲」といった比喩で
語っているものこそが
それでなければならない。(6)
発表者コメント
事物の指示の局面での意味はどうなる
これについては、廣松氏の意見をご紹介したい。
ソシュールは、廣松氏の「als構造」など、思想
としては、同じではないが、
「意味が、指示される事物、なのかどうか」に
ついては、
類似の論が、擁立できると思われるため、引用
する。(10)
指示されている当の対象が、
まさに指差すというその営みにおいて、
直示的に聴者に覚知されるものと思い込んでいる
、、
しかしながら、、、
聴者の側での解釈的限定をまってはじめて成立する
。
(10)
事物の指示の局面での意味はどうなる つづく
、、聴者の側では確定記述と同趣の方式で、
x als (a) [ 発表者注:aとしての与件x]の相で限定す
るのである。
、、、[x als (a)] は、心のなかの観念、ではなく
、多くは、外部的に知覚される事物であるため、
指示される意味=事物、という思念が生じる所以
となる。
(10)
事物の指示の局面での意味はどうなる つづく
差異を知覚する相手は、類似のものではない
辞項間 a,b の差異 a l b において、
b が、ゼロである場合については、シニフィアンの聴覚
イメージの一部分が、ゼロ、であるケースについては述べ
ているが、
ゼロ
平穏
平常
のようなケースには、言及していないように見受ける。
関係代名詞の省略には触れているが、話が違う。
発表者コメント
語彙(テルム)
(観念が)
差異を知覚する相手は、類似のものではない つづく
語彙(テルム)に対する、ゼロは、一見、類似ではな
いので、「連合」とするには違和感がある。
「連辞」とするのも、おかしな気がする。
ただ、このケースは、重要であるので、考えに
入れる必要があると思われる。
発表者コメント
4 そのほか
構造主義とは何か
記号とは何か
4 そのほか
(1)
(2)
構造主義とは何か
ドゥルーズの論を引用する。
言語学を構造主義の起源として割り当てるのは
正しい。
構造主義の第一の基準は、第三の秩序、第三の領
界、つまり象徴の領界の発見であり承認である。
象徴的なものを想像的なものと、また現実的なも
の(ー これは構造主義の第一の次元をなしてい
る ー)と混同するのを拒否することである。
そこでもまた、すべては言語学に始まった。
(12)
実在としての、音としての語のかなたに、
語と結びついたイメージや概念のかなたに、
構造主義言語学者は、
まったく別の性質をもった一要素、
つまり、構造的な対象を見出している。
ラカンでも、他の構造主義者たちでも、
構造の要素としての象徴的なものは、
生成の原理に属する。(12)
ドゥルーズの論を引用する。 つづく
構造主義とは何か
記号とは何か
ジャック・デリダが、ソシュールを
記号論の創始者と名指している箇所を引用する。
まず
今日、記号論ないし言語学の諸研究が
思想の分野を支配している。、、
それら諸研究の大部分は
系譜上はソシュールに行きつく。
是非はともかくソシュールが
共通の創始者と目されているのである。
(9)
記号とは何か
ソシュールの記号学(セミオロジー)について
述べているところを見てみよう。
記号とは何か
1908年11月16日(リードランジェ)
ますますその領域が広がる一方なのが、
この学問[記号学(セミオロジー)]では見られます。
例えば、そこには諸記号、儀礼の仕種も取り込まれるで
しょう。
恣意的に、それらが何かを意味する限りは、
言語活動(ランガージュ)です。
これらの記号の性格は、
言語活動(ランガージュ)の記号と共通しています。(
2)
記号とは何か
あらゆる礼儀作法<あらゆる儀礼、あらゆる慣習>
は、社会的な性格によって、記号論的な性格を持っ
ています。
しかし、今まで、なぜ他の諸学問と同じように
、その対象が定義されている個別の学問として
認められなかったのでしょうか。
記号とは何か つづく
儀礼や慣習等を
他の記号と同一視すれば、それらの儀礼等が
異なる光の下に照らし出され、
その同質性(ユニテ)が、
おそらくはもっとよく見えるようになり、
記号学の中に、そして記号学のために、
それらを統合する必要が感じられるようになる
、と言わなくてはなりません。
記号とは何か つづく
記号学が独自の学問とならないのは、何がそうさ
せていたからでしょうか。
それは諸記号の中心となる体系システムが
言語ラングだからで、
その本質的な側面、その生命を知るには、
言語ラングの中の諸記号の研究を通じるしかない
からです。
結果として、
言語学者以外の人が行うラングの研究は、
本質的な側面から主題に挑んでいません。
つづく記号とは何か
心理学者や哲学者が、研究するように、
ラングが研究される時には、
記号論理学的な主題が現われ出てこないのです
。
実際に、彼らは、言語ラングを一つの名称目録
と考えていて、
言語ラングの中では、
価値が共存によって相互の決定されていること
を隠蔽しています。
記号とは何か つづく
記号学(セミオロジー)の視野の下で
「価値」という語は、次頁のように使われている。
なお、ソシュールの「体系」という用語は、
先ほど見た、ドュルーズによって、構造主義の
「構造」、とほぼ同義のものとしての取り扱い
を受けている。
発表者コメント
記号とは何か
何らかの記号論理的な(セミオロジック)体系(システム)と
は、一定量の単位(いずれにせよ<統尾辞等>のさまざまな秩
序の複雑な諸単位)から組み立てられていて、
その単位の真の性質
<ー 他の事柄と諸単位との混同を防ぐもの>とは、
諸価値なのです。
これらの単位の全体は、記号の体系がどんなものであろうとそ
の体系の中にあって、それらの単位の性質、諸単位と他の事柄
との混同を防いでいるものが、諸価値であり、価値の体系なの
である。(2)
同箇所
記号論的体系一般においての価値 1908年11月23日
記号とは何か
(リードランジェ)
(パトワ)
記号とは何か
廣松氏の論を引用する。
「記号」(ただし、単なるシグナルではない表示
的記号)によって表現される「意味」は、
物理的なものとは勿論のこと、
心理的なものとも
存在性格を異にする
「イルアール=イデアール」な或るものである。
(10)
記号によって表現される「意味」についての
記号とは何か
構造主義とは何か
発表者コメント
構造は、単なる解釈のためのモデル、
単なる解釈格子ではない。
ソシュールにおいては、体系(システム)は、
発生原理[差異]により価値を生成する機制であ
る。生成を行うという面を考えると、単なる解
釈格子ではないものとして、対比的に「構造が
実在する」と言えると思う。
ただし、先ほど見たように、構造の存在性格は
、物質的、想像的、ではない象徴的、なもので
ある。
記号とは何か
構造主義とは何か
発表者コメント
構造論を推進するモチベーションが
哲学者、思想家と
機械に意味を保持させようとする技術者とでは
異なる。
微小的、ミクロ的、なもの
文化人類学者、言語学者と、
あるいは
より
5 まとめ
価値は差異からのみ生まれる
シニフィエ
シニフィアン
シーニュ
この図式は、二次的なものだ
ということ忘れないで、と
ソシュールは訴えている
矢印は意味作用
1
2
3 「構造」は、物質的なもの、想像的なもの
4 構造主義、構造論は、完成していない
マクロ から ミクロ へ
とも異なる存在性格を持つ
ご清聴ありがとうございました
参考文献
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
一般言語学 第三回講義 エディットパルク発行
一般言語学 第一回講義 エディットパルク発行
一般言語学 第二回講義 エディットパルク発行
ソシュールの思想 丸山圭三郎 岩波書店
ソシュールを読む 丸山圭三郎 講談社
ルプレザンタシオン 第五号 蓮實重彦
構造と力 浅田彰 勁草書房(7)
ポジシオン ジャック・デリダ 青土社
哲学の余白(上) ジャック・デリダ 法政大学出版
もの・こと・ことば 廣松渉 勁草書房
哲学入門一歩手前 廣松渉 講談社
二十世紀の哲学 ドゥルーズ 白水社
レキシンコンの構築 今井むつみ・針生悦子 岩波
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
差異と反復 ドゥルーズ 河出書房
(15)
音と意味についての六章 ヤコブソン みすず書房

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