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【セックスワーカーCase Study配布資料】
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【セックスワーカーCase Study配布資料】

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  • 1. IDDP HIV / AIDS workshop topic: 女性 (コマーシャル・セックスワーカー) カンボジア フォンは 15 歳、プノンペン近郊の Svay Pak にある売春宿にいる。南ヴェトナムの農村から家族に連れら れ、ここに働きに来た。家族が売春ブローカーから借金をしており、その返済をするために。1-2 年働いて 借金を返済し、ヴェトナムに帰るつもりである。クメール語は話せない。 Svay Pak はカンボジアにあるヴェトナム系売春街のひとつである。ここにいるヴェトナム人セックスワー カーは違法滞在であり、Svay Pak にあるヴェトナム系売春宿も違法である。時折警察や人権団体の”救助 隊”の手入れが入るが、そんなときは売春宿は完全閉鎖となり、約一週間ほど商売をできない。ワーカーが 警察に捕まると宿のマネージャーがお金を払って釈放となるが、それは新たな借金として返済せねばなら ないので、みな問題を起こさずに借金分を稼いで早く故郷に帰ろうというのがほとんどである。 借金返済までは宿からの管理が厳しく、マネージャーの許可なしには外出できない。借金返済前に逃亡や 人権団体による保護でいなくなられては困るからだ。条件がいい宿に移られても困るので、他の売春宿の ワーカーとの交流も制限されている。宿のマネージャーに逆らえば暴力を振るわれることもある。 顧客は様々で、観光客も地元の人も来る。国連平和維持軍がいたころはかなり商売繁盛していたが、最近 は客が減り、その分売春宿間・セックスワーカー間での競争が増した。コンドームなしだと客の支払いが よくなるので、そうすることもしばしばだ。 「コンドームなしで OK」という情報が広まれば、新しい顧客 獲得にもつながるので、マネージャーも「コンドームなしでも了承するように」と言う。コンドーム使用 を主張したワーカーの中には客から暴力をふるわれた人もいる。中でもたちが悪いのは、職のない元民兵 だ。賄賂、サービスへの支払い拒否、脅迫、暴力とマネージャーもセックスワーカーも困惑している。 2000 年、タイでの成功に倣い、カンボジアでも”100%コンドーム政策”が施行され、セックスワーカーの 登録、毎月の定期健康診断、政府の STI(性感染症)クリニックでの診療が実施されるようになったが、 健康診断をするために 7km 離れた政府クリニックに行かねばならず、交通費がかかるので行っていない。 Svay Pak に関してならば、90 年代半ばに国境なき医師団(ベルギー・オランダ・スイス、MSF)が診療 所を開設し、セックスワーカーに性感染症チェックアップや基礎治療を提供し始めた。ヴェトナム語によ るカウンセリングやコンドーム配布、売春宿マネージャーに対し、健康に関する情報提供なども行われ、 セックスワーカーたちも付き添いに伴われて健康診断を受けるようになった。 MSF は保健クリニックの限界を感じていた。HIV 感染の予防法の健康教育をしても、なかなか行動変容に までは結びつかない。多くのワーカーが HIV の感染リスクより、多くの稼ぎを得ることが大切だと思って
  • 2. いる。フォンは客にコンドームを使って欲しいが、客がいやがり、顧客喪失につながるのは困るし、相手 はかなりの年上でどう交渉してよいのかわからない。単なる情報やコンドーム提供にとどまらず、行動変 容につながる self-efficacy の確立や、個人としてだけではなくコミュニティとしての能力確立が必要なの ではないか? このような状況から MSF は Population Council に要請、2000 年 4 月から 2002 年 3 月まで Population Council の Horizons Project (USAID funded)として、セックスワーカーのエンパワーメントを目的とした community mobilization model によるプロジェクトが開始された(Building Community Identity among 。 Debt-bonded Sex Workers I Cambodia) Svay Pak では競争があり、滞在が 1-2 年と短いため、ワーカー間の結びつきは少なく、情報を共有したり 悩みを相談できるような関係は希薄である。プロジェクトはクリニック内にドロップインセンターをつく り、参加型ワークショップを開催して、ワーカー間に絆と信頼関係を作り、同じ境遇にあるワーカーたち の現状認識、HIV 感染に対するリスクの減少(コンドーム・女性用コンドーム使用)に対する交渉力など のスキル向上などを目指した。 クリントンからブッシュ政権へ移行、それに伴う政策変更のため、プロジェクトは中止された。MSF のク リニックは地元の NGO にハンドオーバーされた。プロジェクトに対し「外出の自由を制限されたセック スワーカーを売春から解放するのではなく、エンパワーメントする(セックスワークを奨励する)とは何 事だ」という批判記事が新聞に出た。 フォンはある人権団体により保護され、セックスワークから開放された。しかし、一体これからどうすれ ばよいのか途方に暮れている。Svay Pak は変わらない。今日も第二・第三のフォンが連れられてきて、借 金返済のため、働いている。 Discussion: 1. ハイリスク者、CSW(コマーシャル・セックスワーカー)に対する政策 ・CSW と顧客のリスクの低減 ・CSW としての性産業へのエントリーの低減 ・CSW 利用の低減 フォンたちの置かれている状況をどのように、どうすれば変えられるか? (家族、ヴェトナム社会、売春宿、カンボジア社会・政府、国際社会) 2. Population Council によるプロジェクトはセックスワーカーの人権侵害の放置に留まらず、助長してい るとの批判もあった。人権の尊重か、それとも現状の改善か? 3. CSW と現代社会―単身労働者、移民労働者(炭鉱、トラック・ドライバー、出稼ぎ労働者 etc. )
  • 3. References About Vietnamese sex workers in Cambodia ‘Protection and participation: an interactive programme introducing the female condom to migrant sex workers in Cambodia’, AIDS Care 16 (4): 507-518, by J. Busza and S. Baker, 2004 relevant information available: http://www.id21.org/id21ext/h6jb4g1.html “Petals and thorns: the dilemmas of PLA and debt bondage” February 2001 • PLA Notes 40 Joanna Busza, Hom Em Xakha, Ly Saranda Da and Un Saron http://www.iied.org/NR/agbioliv/pla_notes/documents/plan_04001.pdf 「HIV / AIDS 最新情報(2004 年末現在) 」財団法人エイズ予防財団 UNAIDS ”AIDS epidemic update: 2004”の日本語訳版 特集:女性と AIDS http://api-net.jfap.or.jp/siryou/worldnow/2004/unaids_2004.pdf 「HIV / AIDS 最新情報(2005 年末現在) 」財団法人エイズ予防財団 UNAIDS ”AIDS epidemic update: 2005”の日本語訳版 http://api-net.jfap.or.jp/siryou/worldnow/2005/2005.htm “Sex work and HIV / AIDS: UNAIDS Technical Update” UNAIDS, June 2002 http://data.unaids.org/Publications/IRC-pub02/JC705-SexWork-TU_en.pdf?preview=true presentation, “Asia and Pacific Overview of the HIV Epidemic and Response” JVR Prasada Rao, ICAAP, Kobe, July 2005 http://data.unaids.org/Media/Speeches02/PRES_RAO_ICAAP_Presentation_en.ppt