QC工程表の作成と活用、事例集

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QC工程表の作成と活用、事例集

  1. 1. 1 クレイン テクノ コンサルティング Crane Techno Consulting 作成:2015年7月26日 QC工程表の作成と活用、事例 参考文献: 1.QC工程表と作業表標準書 著作者:原崎郁平・西沢和夫 2.QC工程表の見方、使い方 著作者:宗裕二・安孫子靖生
  2. 2. 2 QC工程表とは? クレイン テクノ コンサルティング Crane Techno Consulting
  3. 3. 3 1.QC工程表の登場 第二次世界大戦後、アメリカから日本に品質管理の思想、方法が導入され 戦後の日本の高度成長を支える土台となり、「Made in Japan」はハイクォ リティーの代名詞となった。 この時代の品質管理は作業の標準化を中心したもので標準化手法としては「 作業標準書」が生産現場で作成され、これを活用することによりバラツキの少 ない製品が生産され、品質管理が一挙に促進された。 しかし、個々の作業標準書の目次あるいは体系を表わす文書が欠如していた。 1980年6月に発行された「ねじ入門書」((社)日本ねじ工業協会刊) に図1の様式の資料が標準資料として掲載されている。 これが世間に発表された品質保証のための比較的初期の様式である。 その後、多くの企業がこの様式を倣って品質管理標準を作成し、品質保証の プログラムとしている。 その後、いろいろ変遷を経て「工程品質管理表」あるいは「QC工程表」 「Q C工程管理図」 等の名称で多くの企業で採用されるようになった。
  4. 4. 4 出典: QC工程表と作業表標準書 P3より
  5. 5. 5 2.QC工程表は何を表しているのか? QC工程表は品質保証のプログラムを表しており、その内容は製品ができるま での工程において、どのような製造条件でコントロールし、どのような品質特 性をチェックしているかを書き表しています。 不良発生原因調査、生産性向上改善等をおこない際にQC工程表がないと数十 枚以上ある作業標準書をいちいち調べなくてはならず、一覧表のまとめたQC 工程表があれば一目で工程の管理点が把握できます。 QC工程表で重要な項目は「管理点」と「管理方式」です。 「管理点」は原因の確認をする管理特性と出来栄えの結果を確認する品質特性 があります。 そしてその結果を記載したのが「品質記録」です。
  6. 6. 6 管理特性と品質特性 ◇検査での品質保証から作り込み品質保証への移行 原因系(加工)と結果系(検査)から管理点を明確にし、管理し異常に対してアクション」 を取る。 原因 結果 品質特性管理特性 品質特性を左右する要因と しての加工条件となる特性 例:切削条件、糸テンション力、回 転速度、 加熱時間、加圧荷重、電流、電圧等 加熱 工程の結果として製品の状態を表す特性 製品側で測れる特性 寸法、重量、硬度、粘度等の 物性 外観キズ、汚れ等 寸法
  7. 7. 7 管理方法(管理方式) 項目 内容 具体例 測定(検査)項目 何を測定するのか? 温度、寸法、重力等 測定(検査)方法 どのように測定するのか? デジタル温度計、ノギス、デジタル天秤 測定(検査)頻度 何回、測定するのか? シフト毎、日々、月毎 測定(検査)担当 だれが測定するのか? 作業者、リーダー等 管理(検査)基準 測定結果の判定基準は? 35±5℃、5±3mm、300±5g 異常時の処理 異常が発生した場合、どのよ うに処理するのか? 班長に連絡、即時にライン停止 ⑤管理(検査)方法 管理とは「測る」「判断する」そして「異常に対してアクションをとる」という 行為である。 ただ、良品かどうかを判断するだけでは工程管理になっていない。 実際に作業する際に測定器、測定方法、測定回数、測定検査基準等を明確にして統 一にしておき、人による管理方法のバラツキを解消し、QC管理工程図に”管理方法 ”として記載する。
  8. 8. 8 『111 『 1 加工 & 1 点検』と『エリア保証』 ◇ものづくりでは『1加工-1検査』と『エリア保証』が品質保証の基本 ①1加工 1点検:製造の基本は自分で加工したモノを自分て点検するのが基本。 ②エリア保証:製造の基本は自工程で生産加工したものを次の工程に渡す際に検査す るのが基本。 A工程 B工程 エリア保証 エリア保証 作 業 点検加工 作 業 作 業 検 査 作 業 作 業 検 査
  9. 9. 9 4.QC工程表と作業標準書 QC工程表は管理者と技術者が主として使う技術資料である。 目的は品質保証のプログラム設定、あるいは品質保証の可否の検討である。 作業標準書は現場の監督者と作業者が主として使用する技術資料である。 目的は監督者が作業の手順と要領を支持し、作業者が作業する時に準拠する 資料である。 QC工程表:部材の受けれ、製造、出荷を含めたプロセスのすべてを網羅し、 良い製品を長期的につくり続けるためにものづくりの設計書。 作業標準書:良い作をお長期的に続けるために一工程、一作業毎の手順、ポイ ント、禁止事項などの詳細を明記した作業指示書。
  10. 10. 10 ”工程記号”は日本における工業標準を定めたJIS規格の中でも決 められておりこの記号を使用すればお客様にQC工程表を提出した場 合でも理解できます。 名称 記号 意味 加工 ○ 原材料、材料、部品又は製品の形状、性質に変化 を与える過程を表します。 運搬 ○ 原材料、材料、部品又は製品の位置に変化与える を過程を表します。 貯蔵 ▽ 原材料、材料、部品又は製品を計画により貯えて いる過程を表します。 滞留 原材料、材料、部品又は製品を計画に反して貯え ている過程を表します。 数量検査 □ 原材料、材料、部品又は製品の個数を測ってその 結果を基準と比較して差異を知る過程を表します 品質検査 ◇ 原材料、材料、部品又は製品の品質特性を試験し てその結果を基準と比較してロットの合格、不合 格又は製品の良品、不良品を知る過程を表します。 5.工程記号:
  11. 11. 11 QC工程表の作成 クレイン テクノ コンサルティング Crane Techno Consulting
  12. 12. 12 1.QC工程図のフォーム QC工程表には決められた一定の様式はない、製品の種類、業種により自 由に様式を決めてよいが下記の点が必ず必要な項目である。 ①工程のステップ ②各工程の管理点(管理特性と品質特性) ③各工程の管理方法(規格、製造基準、設備、検査方法、作業者の条件、 記録様式等) 管 理 特 性 ( 原 因 を 確 認 ) 品 質 特 性 ( 結 果 を 確 認 ) 管 理 方 法 ( 測 定 ・ 検 査 方 法 を 確 認 )
  13. 13. 13 2.QC工程表の作成方法 QC工程表は通常、製品の量産開始までに作り上げます。 また、新製品の場合は“量産試作品”が生産されるのがふつうです“量産試作 品”を生産する時に量産用のQC管理工程表を作成しておき、そこで決めた ことを量産試作品の際に確認し、不具合があれば修正します。 8.正式な文書として発行する。 7.書き上げたQC工程表の内容を確認する。 6.QC工程表を書く。 5.各工程の管理方法、基準を決める。 4.各工程の管理項目を洗い出す。 3.製造工程を理解する。 2.製品を理解する。 1.QC工程表の書式を決める。 【QC工程表の作成の全体の流れ】
  14. 14. 14 3.QC工程表の具体的な記入手順 6.各工程の標準時間の記入(必要に応じて) ①段取り時間 ②標準時間(ST) 5.各工程の管理方法の記入 ①規格基準、製造基準②測定器、設備 ③サンプリング方式④検査方法、検査者、記録方式 4.各工程の管理点の記入 管理点は「管理特性」と「品質特性」から構成させる。 3.工程番号と工程名の記入 2.QC工程表の初期値記入 製品名、製品番号、QC工程表番号、作成日を記入。 1.工程フローチャート(工程流れ図)の作成。 【QC工程表記入の手順】
  15. 15. 15 1Work-1checkの確認エリア保証の確認 管理項目&検査項目 の管理方法の明確化 の確認 4.QC工程表の基本的な記入ポイント①
  16. 16. 16 5.QC工程表の基本的な記入ポイント② 5M (man,machine,method,mat erial)の区分が明確化され て管理点の対象が特定で きるように明記
  17. 17. 17 6.QC工程表の基本的な記入ポイント③ 管理(検査)方法が明確 にわかるように測定方法、 頻度、異常時の判断等を 記入する。
  18. 18. 18 QC工程表の活用、事例 クレイン テクノ コンサルティング Crane Techno Consulting
  19. 19. 1.QC工程表の活用目的 19 QC工程表は工場幹部の『もの造りの鳥瞰図』一目で品質、生産のポイントが 把握できる! 不良の と を未然に防止すること。流出発生 不良を作らない 不良を流さない QC工程表 基準を決める 基準を理解する 基準を守る 不良原因となる基 準を見直す 基準の遵守を 確認、指導する
  20. 20. 2. QC工程表の活用場面 □ 作業指導書を作成する時の基準 □ 作業者の品質管理教育時のテキストとして使用 □ 製造工程での品質管理が徹底しているかを確認時に使用 □ 不良発生時の原因追及の際の資料 □ 設計変更、工程変更時の管理点変更の把握 □ お客様への品質管理の説明資料 20 工程設計での使用 量産開始後の使用 お客様
  21. 21. 3.現場でのQC工程表の使い方 21 ・作業前に工程にて測るべき項目と管理基準を確認し、頭にいれておく。 ・加工に使う設備条件を設定する。 ・必要な作業指導書を準備する。 ・必要な計測器を準備する。 ・必要な記録表を準備する。 作業の準備 作業の実施 ・定まれた項目を定まれた頻度、方法にて測定し、記録表に記録する。 ・基準より外れたものが発生した場合は規定に従って処置する。 作業の確認 ・必要な項目がすべて測定されているか確認する。 ・測定した結果が基準内か確認する。
  22. 22. 4. エリア保証の管理ポイント 記入実例1 22 受入検査、最終工程検査及び 出荷物検査等のブロック保証 を確保する為の検査の管理ポ イント(検査項目、判定基準) の内容が把握出来るように簡 潔に記載。
  23. 23. 5. 1Work&1Checkの管理ポイント 記入実例2 23 管理特性には工程を左右する原因系(要因系)の管理点を記載。 旋盤加工では刃物の取付状態、熱処理加工では温度などである。 品質特性にはその加工、作業の結果系である品質特性を記載、部品では形状、寸法 であり、薬品では成分、色などである。
  24. 24. 24 6. 1Work&1Checkの管理ポイント 記入実例3 加工作業を品質保証する為に行う検査の管理(検査)方法を記入、具体的には頻 度、サンプリング方法、管理資料担当者等を簡潔に記入。
  25. 25. 25 7. 生産現場でのQC工程表の活用 (1)工程異常発生の場合の対応手段 ①工程異常を関係責任者に報告し、対処方法の処置を仰ぐ。→QC工程管理図の異常処置先の 責任者に連絡。 ②現状を復帰させ迅速に正常な生産状態に戻す→QC工程管理図の点検項目(製造条件)に 異常がないかを確認する。 ③工程内検査の不合格ロット発生の場合→QC工程管理図の管理方式が正確かを確認する。 (2)工程管理資料のメニューとして活用する。---QC管理工程図を見れば必要な 工程資料が即時、検索できる。 ①製造規格(工程毎に準拠すべき規格は何かが確認できる) ②作業指導書(工程毎の作業をどのように実施すべきかが分る) ③工程管理記録(工程毎にとるべき記録が分る)
  26. 26. 26 (3)工程で実施すべき工程検査方式がわかる。 具体的には下記に事が確認できる。 ①サンプリング率 ②限度見本 ③検査治具 ④検査記録有無 (4)加工条件と品質特性の関係が分る。 工程管理上、良品を造り込む為には正しい製造条件を設定する必要がある。 特に新製品の場合はQC管理工程図の管理点に注意を払う事が必要である。 この欄に製造条件の狙いの品質を明確することにより熟練者でも重要なポイントを再 認識する事ができる。 8. 生産現場でのQC工程表の活用
  27. 27. 27 (5)監督者が作業の準備と現場作業の指導監督に使用する。 作業の準備とは工程で使用する資材、設備、作業指導書、ならびに記録様 式を作業配置前に用意する事である。 又、作業の指導監督とは工程ならびに作業の説明をする事である。 QC管理工程図に従って工程、あるいは作業を進めていなければ品質保証は できない。 (6)作業交代時に引き継ぎ資料とする。 作業者が他の作業者と交代する時に作業内容の引き継ぎが必要である。 QC管理工程図を用いて前後工程の作業内容を説明し引き継ぎを行う。 9. 生産現場でのQC工程表の活用
  28. 28. 28 10. 管理資料としてのQC工程表の活用 (1)工程改善、作業改善の為の有効な文書である。 QC管理工程図は一覧表になっているのが特長である 不良低減、加工時間短縮、或いは労働災害防止の為にQC管理工程図が 一覧表となっている事を活用する。 数百枚以上もある作業指導書をいちいち捲って改善点を調査する事は無駄な作 業である。 (2)新人の教育資料としてする。 職場に入ってきた作業者に対して工程の流れと担当工程の前後を説明する資料 としてQC管理工程図は最適な資料である。
  29. 29. (3)外注品質保証に用いる 外注取引会社に対して注文品に対する管理内容をQC管理工程図として作成、 提出させる。 その場合一方的に強制するのではなくどのように書くかを指導してから実施する。 QC管理工程図を提出させる事により外注先における品質保証の手段として用いる 事ができる。 29 11. 管理資料としてのQC工程図の活用 (4)納期管理の手段とする。 QC管理工程図には製品がどのような工程を経て加工 されいるか、又可能なら それぞれの工程の標準時間を記載する。 これによって製造の進捗管理が可能となる。
  30. 30. (3)生産技術資料としてノウハウを保存する。 QC管理工程図には自社が苦労して作り上げた製造工程のノウハウが記載されている。 具体的には工程ステップ、使用設備、検査方法、記録様式などである。 30 12. 品質保証・技術資料としての QC工程図の活用 (1)客先への販売製品の品質保証として提出する。 客先の注文条件のひとつしてQC管理工程図の提出が契約条件の一つとしてなってきている。 得意先は不良品を買いたくないから納入業者の品質保証の約束をとりたい。 その約束の文書がQC管理工程図である。 (2)QC管理工程図はISO9000規格の要求事項中の品質計画書に相当する。 ISO9000規格を取得した場合、品質計画書としてQC管理工程図を作成する必要がある。
  31. 31. 31 13. QC工程表 見本 成形工程
  32. 32. 32 14. QC工程表 見本 塗装工程
  33. 33. 33 15. QC工程表 見本 LED照明 SMT工程
  34. 34. 34 16. QC工程表 見本 LED照明 組立工程
  35. 35. 35 クレイン テクノ コンサルティング Crane Techno Consulting 関連サイトとして下記のものづくりサイトを開設しています。 宜しければFaceBookの「いいね」ボタンを押していただけれ ば有難いです。 品質管理、TPMをトヨタ式カイゼンで改善提案 - 匠の知恵

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