9/6の関西Firefox OS勉強会 7th GIGでのLT資料です

1. 組み込み機器でFirefoxを活用する為には
関西Firefox OS勉強会7th GIG
２０１４年９月６日

2. 自己紹介
名前：
濱口義弘
所属：
株式会社NTTデータMSE
何しているの？
組み込みソフトやってます。

3. お約束
個人発表内容です。会社は関係ありません。
個人の妄想です。一切の責任は負いません。
この話にはオチがありません。
というか、滑る話です。。。
ほとんどの方には退屈な話です。
ご容赦のほどを。。。

4. 今日お話しすること
FirefoxOS端末が発売されて2年が経過。昨今、インドで33ドルスマフォを発表。
しかし、組み込み機器はスマフォだけではない。
ウェアラブルやIOTといったキーワードで組み込み機器が増えるはず。
で、
スマフォ以外にFirefoxを活用するにはどうすればよいか
勝手に妄想してみた。
元々、Geckoという動作環境で各種ソフトウェアを開発できる。
土台となるxulrunner、SpiderMonkeyに着眼して、FirefoxOSとの違いをみてみた。

5. やること
 現在時刻を表示するコンテンツを使って
以下の違いを見てみる。
・CPU使用量
・メモリ使用量
・起動時間
・プログラムサイズ
 動作環境
・PC:OptiPlex 9020
CPU:Core i7-4770,MEM:32GB,HDD:1TB
・OS:Ubuntu Linux 12.04
 変更する内容
ビルドコンフィグのenable-applicationに対して、3パターンの修正をする。
browser、b2g(デスクトップクライアント)、xulrunner。ビルドするとこんな形になるはず。
コンテンツ
Browser
Gecko
移植層
コンテンツ
B2G
Gecko
移植層
コンテンツ
Gecko
コンテンツ
移植層SpiderMonkey
Gaia
Firefox FirefoxOS xulrunner SpiderMonkey

6. やってみた
◆CPU使用率
対象最少最大
Browser 1% 62%
B2G 1% 62%
Xulrunner 1% 17%
SpiderMonkey 10% 100%
◆起動時間
対象平均
Browser 693ミリ秒
B2G 476ミリ秒
Xulrunner 142ミリ秒
SpiderMonkey ２３ミリ秒
◆最大メモリ使用量
対象仮想物理Stack
Browser 757Mb 140Mb 0.16Mb
B2G 583Mb 104Mb 0.13Mb
Xulrunner 465Mb 60Mb 0.13Mb
SpiderMonkey 74Mb 8Mb 0.13Mb
◆プログラムサイズ
対象EXE LIBS
Browser 0.10Mb 90Mb
B2G 0.15Mb 107Mb
Xulrunner 0.11Mb 86Mb
SpiderMonkey 17Mb 4Mb
プロセスを残すためにwhileループが要
因と思われる。
Gecko本体はlibxul.soになり、
LIBS側で計上される。
TOPで取れてないだけ？

7. まとめ
測定してみた結果、ソフト構造がシンプルになることで性能面は良化する方向になった。
⇒特定用途であれば、xulrunner、SpiderMonkeyも選択肢の一つ。
但し、出来ないこともあるはずなので、注意が必要。
組み込み=FirefoxOSではなく、Mozillaが培った技術に目を向けて、
以下のような棲み分け、起点に開発をすれば、
最適なシステムを構築できるのではないでしょうか。
FirefoxOS
用途単一用途多様
リソース大
リソース少
Browser
Spider
Monkey
xulrunner
画面がないシステム
複数個のアプリで構成、管理が簡単
WindowManager管理で動作する
全て完結するオールインワン環境
ネイティブとの依存度少ない環境