2012.8.29    日本科学教育学会第36回年会   リスク・コミュニケーションワーク   ショップの学習評価手法の開発             北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部            科学技術コミュニケーショ...
本発表の目的•   ワークショップで「リスクコミュニケーションのパターンラ    ンゲージ」を作成することによって、参加者は、    1. リスクコミュニケーションについての理解を深めることができ       る。    2. 多様なリスクコミ...
ワークショップ概要タイトル:サイエンス・メディア・センター夏期集中ワークショップ 2012「『では、どう伝えればよかったのか』~リスクコミュニ ケーションの肝を考える~」対象者:研究者、ジャーナリスト、大学院生、科学コミュニケー ター開催日時:...
ワークショップの目的• グループワークによって、様々なリスクコミュニケー  ション場面に見られる共通の形式(=「パターンラン  ゲージ」)を抽出すること。• 抽出したパターンランゲージを活用することによって、  参加者が多様なリスクコミュニケー...
リスクコミュニケーションの「パターンランゲージ」とは• リスクコミュニケーションの場面で繰り返し起こ  りうる類型的・普遍的な問題やジレンマ状況。• 特徴 – 容易に解決しがたい。 – 分野をまたいだ共通点がある。 – それぞれの解決手法にはメ...
パターンランゲージのフォーマット(構成要素)• 問題 – リスクコミュニケーション担当者の立場に立ったとき、起こり   うる様々な問題• 文脈 – リスクコミュニケーション場面を規定する前提条件 – 「何についてのリスクか」「リスクの情報源は誰...
ワークショップにおける作業のゴール• レクチャー4(ナノ粒子のリスク評価に関する専門家  による)、ならびに参加者自身の経験を元に、様々な  リスクコミュニケーション場面に見られる共通の形式  (=「パターンランゲージ」)を抽出すること。• 第...
リスクコミュニケーション実践の性質•   きわめて多様で文脈依存性が高い。•   属人的な側面が大きい。•   他方で、問題の性質は何らかの形で一定のパ    ターンに分類されうる。
1.リスクコミュニケーションのパターンランゲージに関する仮説1. 前述の「リスクコミュニケーション実践の性質」   に基づき、「リスクコミュニケーションのパターン   ランゲージ」を作成することが可能である。2. 上記パターンランゲージは、特定...
2.リスクコミュニケーションの学習に関する仮説•   ワークショップで「リスクコミュニケーションのパ    ターンランゲージ」を作成することによって、参    加者は、    1. リスクコミュニケーションについての理解を深めるこ       ...
仮説の検証に向けて項目          検証のための問い           結果リスクコミュニケー   リスクコミュニケーションのパターン ワークショップにおいて60ションのパターン    ランゲージを作成できたか?     個のパターンラ...
ワークショップの学習評価
学習評価の課題• 単純な知識やスキルの習得を目的としているわけで  はないので、いわゆる「テスト型」の評価は適さない。• 一方、自己評価には、「満足度」「ワークショップ手  法・ワークショップ運営への評価」が混入しがちである。• 特に今回の場合...
2つのワークシートを導入1 学習目標ワークシート 8月11日のレクチャー4終             了後、ガイダンスの後に記             入2 ふりかえりワークシート 8月12日の、全てのグルー              プワーク...
学習目標ワークシートa)   あなたが「リスクコミュニケーション」という言葉から連想するキーワード、     フレーズを挙げて下さい。b)   あなたが現在リスクコミュニケーションに関して抱えている課題、悩み、     疑問があれば、挙げて下さ...
ふりかえりワークシート(1)a)   「リスクコミュニケーション」という言葉から連想されるキーワード、フレー     ズについて、学習目標ワークシートで挙げた内容以外に思いついたもの     があれば挙げてください。b)   学習目標ワークシー...
ふりかえりワークシート(2)f)   リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、その他に     感じたこと、気づいたことがあれば挙げてください。g)   今回作成したパターンランゲージの中で、自分が最も活用できそうなも    ...
仮説の検証に向けて項目          検証のための問い           結果リスクコミュニケー   リスクコミュニケーションのパターン ワークショップにおいて60ションのパターン    ランゲージを作成できたか?     個のパターンラ...
回答結果
リスクコミュニケーションについての理解が深まったか?学習目標ワークシートとふりかえりワークシートの回答比較例:    d) この三日間であなたはどのようなことを   c) 学習目標ワークシートで設定した達成目    達成したいと思うかを書いて下...
リスクコミュニケーションについての    理解が深まったか?•    設問「このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関し     てどのような気づきや学びがありましたか。」に対する回答例:    –   リスクコミュニケ...
リスクコミュニケーションについての    理解が深まったか?•    設問「「リスクコミュニケーション」という言葉から連想されるキーワード、フ     レーズについて、学習目標ワークシートで挙げた内容以外に思いついたも     のがあれば挙げて...
多様なリスクコミュニケーション場面に対応    できる「構え」を身につけることができたか?•    設問「このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関し     てどのような気づきや学びがありましたか。」に対する回答例: ...
多様なリスクコミュニケーション場面に対応    できる「構え」を身につけることができたか?•    設問「このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関し     てどのような気づきや学びがありましたか。」に対する回答例: ...
多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構え」を身につけることができたか?学習目標ワークシートとふりかえりワークシートの回答比較例:    d) この三日間であなたはどのようなことを   c) 学習目標ワークシートで設定した達成目   ...
多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構え」を身につけることができたか?学習目標ワークシートとふりかえりワークシートの回答比較例:    d) この三日間であなたはどのようなことを   c) 学習目標ワークシートで設定した達成目   ...
リスク・コミュニケーションワークショップの学習評価手法の改善に向けて
方法1. ふりかえりワークシートの設問(d)~(f) –   リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過     程で、興味深い、面白い、あるいは役に立つと感じたこ     とがあれば挙げて下さい。 –   リスクコミュニケーションの...
考え方         ワークシート回答データ           キーワード抽出      今後同様のワークショップを実施する際       の学習評価に有効な設問の提案
設問(d)「リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、興味 深い、面白い、あるいは役に立つと感じたことがあれば挙げて下さい。」に対 する回答データからキーワードを抽出し、設問を提案回答データ                キーワ...
設問(e)「リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、難しい、 あるいはうまくいかないと感じたことがあれば挙げて下さい。」に対する回答 データからキーワードを抽出し、設問を提案回答データ               キーワード抽...
設問(f)「リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、その他 に感じたこと、気づいたことがあれば挙げて下さい。」に対する回答データから キーワードを抽出し、設問を提案回答データ                キーワード抽出   ...
方法1. ふりかえりワークシートの設問(d)~(f) –   リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過     程で、興味深い、面白い、あるいは役に立つと感じたこ     とがあれば挙げて下さい。 –   リスクコミュニケーションの...
ふりかえりワークシートのテキストマイニング結果         →サンプルを増やし、かつプレテストとポストテスト         を比較する事で、一定の傾向を抽出できる可能         性あり
結論
結論1. ワークショップで「リスクコミュニケーションの   パターンランゲージ」を作成した参加者は、   一定程度、  1. リスクコミュニケーションについての理解を深められる。  2. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構   ...
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リスク・コミュニケーションワークショップの学習評価手法の開発

  1. 1. 2012.8.29 日本科学教育学会第36回年会 リスク・コミュニケーションワーク ショップの学習評価手法の開発 北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) 石村源生
  2. 2. 本発表の目的• ワークショップで「リスクコミュニケーションのパターンラ ンゲージ」を作成することによって、参加者は、 1. リスクコミュニケーションについての理解を深めることができ る。 2. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構え」を 身につけることができる。 という、リスクコミュニケーションの学習に関する仮説を 検証する手がかりとなる学習評価手法を提案する。
  3. 3. ワークショップ概要タイトル:サイエンス・メディア・センター夏期集中ワークショップ 2012「『では、どう伝えればよかったのか』~リスクコミュニ ケーションの肝を考える~」対象者:研究者、ジャーナリスト、大学院生、科学コミュニケー ター開催日時:2012年8月10日~12日会場:早稲田大学参加者:20名 (レクチャーのみの参加者を除く)スケジュール: 8月10日 レクチャー1~3 8月11日 レクチャー4+グループワーク 8月12日 グループワーク
  4. 4. ワークショップの目的• グループワークによって、様々なリスクコミュニケー ション場面に見られる共通の形式(=「パターンラン ゲージ」)を抽出すること。• 抽出したパターンランゲージを活用することによって、 参加者が多様なリスクコミュニケーション場面に対応 できる「構え」を身につけることを目指す。• 単一の「正解」を講師から学んだり、それを求めて参 加者同士で討論することが目的ではない。
  5. 5. リスクコミュニケーションの「パターンランゲージ」とは• リスクコミュニケーションの場面で繰り返し起こ りうる類型的・普遍的な問題やジレンマ状況。• 特徴 – 容易に解決しがたい。 – 分野をまたいだ共通点がある。 – それぞれの解決手法にはメリットとデメリットがある。
  6. 6. パターンランゲージのフォーマット(構成要素)• 問題 – リスクコミュニケーション担当者の立場に立ったとき、起こり うる様々な問題• 文脈 – リスクコミュニケーション場面を規定する前提条件 – 「何についてのリスクか」「リスクの情報源は誰か」等• 対処案 – 問題を解決ないし緩和するための対処案 – 一般に、メリットとデメリットがある
  7. 7. ワークショップにおける作業のゴール• レクチャー4(ナノ粒子のリスク評価に関する専門家 による)、ならびに参加者自身の経験を元に、様々な リスクコミュニケーション場面に見られる共通の形式 (=「パターンランゲージ」)を抽出すること。• 第三者(リスクコミュニケーション担当者)が、ここで 抽出したパターンランゲージを活用することによって、 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構 え」を身につけられるような「わかりやすくて利用可能 性の高い」ものをつくりあげることを目指す。
  8. 8. リスクコミュニケーション実践の性質• きわめて多様で文脈依存性が高い。• 属人的な側面が大きい。• 他方で、問題の性質は何らかの形で一定のパ ターンに分類されうる。
  9. 9. 1.リスクコミュニケーションのパターンランゲージに関する仮説1. 前述の「リスクコミュニケーション実践の性質」 に基づき、「リスクコミュニケーションのパターン ランゲージ」を作成することが可能である。2. 上記パターンランゲージは、特定の形式でデザ インされたワークショップによって効果的に作 成できる。3. 上記パターンランゲージを利用することはリス クコミュニケーション実践にとって有効である。
  10. 10. 2.リスクコミュニケーションの学習に関する仮説• ワークショップで「リスクコミュニケーションのパ ターンランゲージ」を作成することによって、参 加者は、 1. リスクコミュニケーションについての理解を深めるこ とができる。 2. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる 「構え」を身につけることができる。
  11. 11. 仮説の検証に向けて項目 検証のための問い 結果リスクコミュニケー リスクコミュニケーションのパターン ワークショップにおいて60ションのパターン ランゲージを作成できたか? 個のパターンランゲージをランゲージ 作成→一定の成果 特定の形式のワークショップが上 一定の成果は得たが、ワー 記パターンランゲージの作成に有 クショップのプログラムデザ 効であるか? インに即しての検証が必要 上記パターンランゲージを利用す 今後実際の場面に適用し ることはリスクコミュニケーション実 ての検証が必要 践にとって有効であるか?リスクコミュニケー リスクコミュニケーションについてション学習 の理解が深まったか? 多様なリスクコミュニケーション場 面に対応できる「構え」を身につけ ることができたか?
  12. 12. ワークショップの学習評価
  13. 13. 学習評価の課題• 単純な知識やスキルの習得を目的としているわけで はないので、いわゆる「テスト型」の評価は適さない。• 一方、自己評価には、「満足度」「ワークショップ手 法・ワークショップ運営への評価」が混入しがちである。• 特に今回の場合、「パターンランゲージ自体に対する 有効性の評価」と「それを作成することによる学習効 果」を峻別しなければならない。• また、「~を学べましたか」といった包括的な自己評 価では、「ワークショップデザインの個々の要素」と 「個々の学習効果」の具体的な関係をつかめない。• さらにこのような自己評価では、個々人の知識、ス キル、モチベーションの多様性に対応できない。
  14. 14. 2つのワークシートを導入1 学習目標ワークシート 8月11日のレクチャー4終 了後、ガイダンスの後に記 入2 ふりかえりワークシート 8月12日の、全てのグルー プワーク終了後に記入
  15. 15. 学習目標ワークシートa) あなたが「リスクコミュニケーション」という言葉から連想するキーワード、 フレーズを挙げて下さい。b) あなたが現在リスクコミュニケーションに関して抱えている課題、悩み、 疑問があれば、挙げて下さい(ご自身が担当者でない場合、一般的に 感じている課題、疑問等でも構いません)。c) リスクコミュニケーションにおいて特に難しいのはどのような点だと思い ますか(複数でも構いません)。d) この三日間であなたはどのようなことを達成したいと思うかを書いて下 さい。
  16. 16. ふりかえりワークシート(1)a) 「リスクコミュニケーション」という言葉から連想されるキーワード、フレー ズについて、学習目標ワークシートで挙げた内容以外に思いついたもの があれば挙げてください。b) 学習目標ワークシートで答えた「リスクコミュニケーションに関して抱えて いる課題、悩み、疑問」に関して、本ワークショップを通じてどのような気 づきや学びがありましたか。c) 学習目標ワークシートで設定した達成目標はどの程度達成できましたか。d) リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、興味深い、 面白い、あるいは役に立つと感じたことがあれば挙げてください。e) リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、難しい、あ るいはうまくいかないと感じたことがあれば挙げてください。
  17. 17. ふりかえりワークシート(2)f) リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、その他に 感じたこと、気づいたことがあれば挙げてください。g) 今回作成したパターンランゲージの中で、自分が最も活用できそうなも の、あるいはリスクコミュニケーションの担当者にとって最も有効だと思 われるものを一つ挙げるとするとどれですか。それはなぜですか。h) このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関して どのような気づきや学びがありましたか。i) これから自分自身でリスクコミュニケーションのパターンランゲージをつく るとしたら、どのようなことをもっと学びたいですか。
  18. 18. 仮説の検証に向けて項目 検証のための問い 結果リスクコミュニケー リスクコミュニケーションのパターン ワークショップにおいて60ションのパターン ランゲージを作成できたか? 個のパターンランゲージをランゲージ 作成→一定の成果 特定の形式のワークショップが上 一定の成果は得たが、ワー 記パターンランゲージの作成に有 クショップのプログラムデザ 効であるか? インに即しての検証が必要 上記パターンランゲージを利用す 今後実際の場面に適用し ることはリスクコミュニケーション実 ての検証が必要 践にとって有効であるか?リスクコミュニケー リスクコミュニケーションについてション学習 の理解が深まったか? 多様なリスクコミュニケーション場 面に対応できる「構え」を身につけ ることができたか?
  19. 19. 回答結果
  20. 20. リスクコミュニケーションについての理解が深まったか?学習目標ワークシートとふりかえりワークシートの回答比較例: d) この三日間であなたはどのようなことを c) 学習目標ワークシートで設定した達成目 達成したいと思うかを書いて下さい。 標はどの程度達成できましたか。 優先事項を見極め、ミスリードしない情報伝 優先事項の決め方とミスリードしない情報の1 達を行う。 伝達が達成目標でしたが、前者は一応達成 しました。達成%は50%です。 自分の研究に役立てられれば。少しでも考 欠如モデルを解決するにはどうしたら良いか、2 えを先に進められれば。 という問題に対しては、互いに教え合うとい う双方向の方法の案が得られたことで、考え を少し前進させられたと思う。 リスクコミュニケーションとは何で、誰が行う 85点/100点という感じです。何であるかは3 ことで、どういう目的があって、それを達成 何となくつかめたかも。しかし、どうすれば上 するのにどんな工夫が必要なのかを学びた 手く伝えられるかは「この3日間をヒントにこ い。(リスクコミュニケーションについて無知 れから」という感じです。 なので、0からのスタート)
  21. 21. リスクコミュニケーションについての 理解が深まったか?• 設問「このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関し てどのような気づきや学びがありましたか。」に対する回答例: – リスクコミュニケーションが社会の様々な場面で実施されて いる、すなわちその重要性を改めて認識した。 – 受け手のリテラシ-、送り手のリテラシーとともに、マスコミ のリテラシーを高める必要があることを実感した。 – 一方的な情報発信だけでなく、双方向的なリスクコミュニ ケーションについて知ることができた。 – リスクコミュニケーションについて、個人それぞれで理解の 仕方に差があるし、持っている意見も違うのだなあと思った。
  22. 22. リスクコミュニケーションについての 理解が深まったか?• 設問「「リスクコミュニケーション」という言葉から連想されるキーワード、フ レーズについて、学習目標ワークシートで挙げた内容以外に思いついたも のがあれば挙げてください。」に対する回答例: – 信頼性/客観性/リテラシー/副作用/実害/リスクの 関心が異なる/問題の設定、(問い対象)で答えは異なる /双方向のコミュニケーション/協力/協調/信頼/市民 との対話/利害関係者/危機管理/コミュニケーター自身 のリテラシー(能力) /情報伝達/一方向性コミュニケー ション/データ/企業/恣意性/相手の立場/感情/時 間/正確さ/状況/背景/科学技術/危機/定義が困 難/伝え方のテクニック/マスメディア/用語の難易度/ 過剰反応/専門用語/優先/不確実性/伝えるのが難 しい/受け手と伝え手の認識の違い/ある特定の集団と 他の集団のリスクをめぐる問題解決の手法
  23. 23. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応 できる「構え」を身につけることができたか?• 設問「このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関し てどのような気づきや学びがありましたか。」に対する回答例: – リスクコミュニケーションには正確な答えはないということ、 しかし、今回のようなワークショップをやっていくことでさま ざまなパターンランゲージが出てきて対処法が見出せていく と思いました。 – 様々な立場やバックグラウンドを持つ参加者と議論する機 会により、自分の考えの偏向性と多様な視点に気付いた。 – リスクの種類も、リスクコミュニケーションの形も、自分が 思っていたよりずっと多様だということ。 – 人間批判、批評はできるが、自分で表現するとなるとそれ ほど単純ではない。
  24. 24. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応 できる「構え」を身につけることができたか?• 設問「このワークショップをふりかえってみて、リスクコミュニケーションに関し てどのような気づきや学びがありましたか。」に対する回答例: – パターンランゲージを作ることで、現場でやくに立ちそう。 – リスクコミュニケーションを行う場面に出くわしたとき、まず はパターン化し、問題を分類することが有意義ではないか と考えた。 – リスクコミュニケーションと一口に言っても、伝える個人や内 容によってコミュニケーションの上で考慮する問題や対処法 がことなる想像力が必要。多くの人の考えや意見をきいて 話すことで、解決の糸口になりそう。
  25. 25. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構え」を身につけることができたか?学習目標ワークシートとふりかえりワークシートの回答比較例: d) この三日間であなたはどのようなことを c) 学習目標ワークシートで設定した達成目 達成したいと思うかを書いて下さい。 標はどの程度達成できましたか。 様々な立場の関係者の中でリスクを回避す 想像以上に自分の想定している範囲が狭く1 るためあるいはリスクに対処するため、どの 特定の分野に集中していることを認識し、他 ようなことを想定しなければならないのかに の参加者との議論する中で様々な視点や留 ついて、事例に基づいて実際的に体験する。 意点を得ることができた。 行政向けにリスコミ研修を行っていて、マ さまざまな立場の人からの視点を知ることが2 ニュアル的なものを作成中です。将来的に できた。 役立つものを作れるようにと思うので、この WSを通じて、一般的なリスコミのパターン をみなさんからいろいろ見せてもらいつつ、 個別事例に生かせるといいなと思っていま す。 多様な方々のリスコミへの問題意識や考え •150%3 方を知りたい。 •予想以上に多様なバックグラウンドの持ち 主と出合えた。
  26. 26. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構え」を身につけることができたか?学習目標ワークシートとふりかえりワークシートの回答比較例: d) この三日間であなたはどのようなことを c) 学習目標ワークシートで設定した達成目 達成したいと思うかを書いて下さい。 標はどの程度達成できましたか。 •リスクの大小によらない普遍的なパターン •リスク大小によらない普遍的なパターンラン4 ランゲージを抽出すること ゲージを書くことができた。 •誰にでも分かりやすくリスクを伝える手法 •リスクコミュニケーションの具体的な手法に を体得すること ついては、今回取り組む時間がなかったの •未知なリスクを理解・表現するための方策 で、これからやる機会をもてたら良いと思う。 について学び、実践できるようになること •リスクコミュニケーションの際に考慮すべき •50%5 こと、考える流れを体系的に理解する。 •問題の設定はある程度できたが、それに対 •学んだことをもとに、今後、自分がリスクコ する対処はこれからの課題 ミュニケーションを担当する際に活用できる フレームを自分の中で持てるようにする。
  27. 27. リスク・コミュニケーションワークショップの学習評価手法の改善に向けて
  28. 28. 方法1. ふりかえりワークシートの設問(d)~(f) – リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過 程で、興味深い、面白い、あるいは役に立つと感じたこ とがあれば挙げて下さい。 – リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過 程で、難しい、あるいはうまくいかないと感じたことがあ れば挙げて下さい。 – リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過 程で、その他に感じたこと、気づいたことがあれば挙げて 下さい。 に対する回答からキーワードを抽出し、それらに 対応する設問を提案する。2. ワークシートをテキストマイニングの手法を使って分 析する。
  29. 29. 考え方 ワークシート回答データ キーワード抽出 今後同様のワークショップを実施する際 の学習評価に有効な設問の提案
  30. 30. 設問(d)「リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、興味 深い、面白い、あるいは役に立つと感じたことがあれば挙げて下さい。」に対 する回答データからキーワードを抽出し、設問を提案回答データ キーワード抽出 設問案•原因と問題を明確化することができ •問題の整理 ・自分が今後新たなリスクコミュニケーる。 •根本原因の探索 ションの問題に直面したとき、ワーク•作業を通じて、表面的な具体的現象、 •パターンの分類 ショップ受講前と比較して、その問題の問題の根本原因を探ることができた 作業の効果 構造を整理して対処することに対して自と感じています。 信を持って取り組めるようになったと思い•リスクコミュニケーションにおける問 ますか。題というのは、多様かつ複雑にからんでいる場合が多いので、それをほどいて分けて分類していくことは意義のあることだと思った。•個人の力だけでは達成できないレベ •メンバー間の相 ・自分が今後新たなリスクコミュニケールへ、アウトプットのレベルが高まった 乗効果 ションの問題に直面したとき、ワークと思う。 ショップ受講前と比較して、より他者と協•多くの人たちと議論することによりパ 力して問題に取り組もうと思うようになりターンランゲージをより一般化するこ ましたか。とができた。
  31. 31. 設問(e)「リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、難しい、 あるいはうまくいかないと感じたことがあれば挙げて下さい。」に対する回答 データからキーワードを抽出し、設問を提案回答データ キーワード抽出 設問案•ある程度の条件、しばりがあったほう •自由度(高すぎる ・リスクコミュニケーション実践を抽象化・が書きやすかった。 /低すぎる) 一般化して他者と共有することにどの程•問題の設定がパターン化され、バラ •抽象化 度意義があると思いますか。それはなぜエティのある問題設定が行えなかった。 ですか。(事前/事後比較)•抽象化と体験のプロセスを行き来さ ・自分ならもっと良いパタンランゲージのせる事が大変難しかったです。 フォーマットを作ることができると思います か。例えばどのような点を改善しますか。問題設定のレイヤーをそろえること。 •レイヤー、カテゴ ・今回作成したパターンランゲージの中で、カテゴリーの区切りのレベルを決める リーの整理 レイヤーが揃っていない、カテゴリーの区こと。 切りが不適切だと思うものがあれば挙げ て下さい。
  32. 32. 設問(f)「リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過程で、その他 に感じたこと、気づいたことがあれば挙げて下さい。」に対する回答データから キーワードを抽出し、設問を提案回答データ キーワード抽出 設問案•かなり時間がかかる作業。 •時間コストへの意 ・今回のパターンランゲージ作成プロセス•もう少し時間をかけずに出来るので 識 をより短時間で行うためにはどのようにはと思いました。 すればよいと思いますか。•リスクコミュニケーション以外にも使 •汎用性への意識 •他にもパターンランゲージの手法を適用えそうだ。 してみたい分野、対象があれば挙げて下 さい。•今回まとめたパターンランゲージ以 •網羅性への意識 ・今回作成したパターンランゲージには外にもパターンは存在するかもしれな 漏れていると思うパターンがあれば挙げい。 て下さい。
  33. 33. 方法1. ふりかえりワークシートの設問(d)~(f) – リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過 程で、興味深い、面白い、あるいは役に立つと感じたこ とがあれば挙げて下さい。 – リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過 程で、難しい、あるいはうまくいかないと感じたことがあ れば挙げて下さい。 – リスクコミュニケーションのパターンランゲージの作成過 程で、その他に感じたこと、気づいたことがあれば挙げて 下さい。 に対する回答からキーワードを抽出し、それらに 関する設問を使った評価用アンケートを作成する。2. ワークシートをテキストマイニングの手法を使って分 析する。
  34. 34. ふりかえりワークシートのテキストマイニング結果 →サンプルを増やし、かつプレテストとポストテスト を比較する事で、一定の傾向を抽出できる可能 性あり
  35. 35. 結論
  36. 36. 結論1. ワークショップで「リスクコミュニケーションの パターンランゲージ」を作成した参加者は、 一定程度、 1. リスクコミュニケーションについての理解を深められる。 2. 多様なリスクコミュニケーション場面に対応できる「構 え」を身につけられる。 ことが確認された。2. また、このワークショップで用いた「ふりかえり シート」の回答結果から、新しい学習評価手 法に結びつく手法を提案した。

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