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イクメン白書
 

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    イクメン白書 イクメン白書 Presentation Transcript

    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 イクメン白書 ~イクメンがフツウになる時代へ イクメン・リサーチ・プロジェクト編 2012年5月26日
    • AS-006プロローグNPO法人イクメンクラブ主席研究員 船木成記 氏の呼びかけに、イクメンに関心のある、4名の社会人プロボノと3名のサポートメンバーが集まり本PJは始まった。まず、船木成記 氏の問題意識を、ETIC.SAL(ソーシャル・アジェンダ・ラボ)の記載から紹介したい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昨年、流行語大賞のベスト10に入るなど、ブレークした感のある「イクメン」という言葉は、みなさんご存知と思います。 しかし、現状を見ると、はやり言葉として消費がなされ、その実態が曖昧なまま、言葉が消えてゆく印象が強いと感じています。 本来は、誰もがイクメンであるという前提の確認が必要ではないでしょうか。かつて我々は、コミュニティ全体で、子育てをしていたはずでした。しかし、いつの頃から、子育ては親だけ、母親だけの作業となってしまったのでしょうか。■ ■ ■ 現在の我が国の年間財政の半分は、国債に依存していることをご存知ですか?年間予算の半額が、借金ということです。簡単に言えば、我々世代は、孫の世代のクレジットカードで、日々の生活費をおろして、なんとか暮らしを賄っている状況だということです。 将来世代に様々なことの先送りをしていると、私たちの国はその形が変わってしまうぎりぎりのところにきているようです。本気で、社会を変えなければいけないと考えられるわけですが、その努力や行動を我々は始めているでしょうか? その一つが、次世代への現役世代の責任です。もう一度、子育てを社会全体で担う時期が来ているのではないでしょうか。 子どもを社会全体が待ち望み、子育て世代を本気で支える社会作りが必要なのではないでしょうか。たとえば、フィンランドの大学生の学費は無償です。教育で 国を支え、次世代を健全育成してゆくことが、国の基礎であると言う理念が、国民にメッセージとして、明快に伝わっていると思われます。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 1
    • AS-006プロローグ そのような視点で考えてみると、尐し前の子ども手当に対するジャーナリズムの論調や、社会の中で言われていた「子どもがいる世代は得をして、子どもがいない、子育て卒業の世帯は損をする」という損得勘定に重心のかかった議論が、十分であったかどうか、我々は考え直さねばなりません。 さて、イクメンに話をもどしましょう。以上のような時代状況や、我が国の実態を認識した上で、「イクメン」ということばが流行りとして消費されてしまう前に、社会の中で、どのように認識し、どのように現代の日本社会が、受容するべきなのかということを「白書」の形で、世に問いたいと考えています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このリサーチで「何を世に問うのか」 議論は最初の段階から白熱した。イクメンとは何か、世間はイクメンにどんなイメージをもっているか、なぜイクメンに着目するのかからはじまり、日本というスケールでの尐子化問題、若い人達の子育てへの不安、ワークライフバランス、男性の幸福感、夫婦の役割、社会における子育ての受容性、メンバーの夫や妻の説得方法・・・・さまざまに深めるたびに課題のデパートのように山積した。 この白書のメッセージを何にすべきかで大いにもめた。(そのために関わってPJメンバーには迷惑をかけてしまったかなと思う。)それほど「イクメン」という言葉の背景にあるものは、社会の課題の縮図ではないと思うようになった。子を持つ人達にとって、子育ては夫婦の人生のストーリーそのものでもある。また、リサーチしていく中で、子育てを重視し、給料より家族や子どもとの時間を優先し、人生を変えている人たちにも出会った。子育ては人生の中で大きなウエートを間違いなく背負っている。そこにある社会課題は大きいし、それは逆に解決できれば大きなインパクトを生み出す。 リサーチを進める中で私たちが着目したチャートがふたつある。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 2
    • AS-006プロローグひとつめは(株)東レ経営研究所渥美由喜氏の「子を持つ女性の愛情曲線」である。夫が家事・育児に参加した場合としなかった場合、特に子どもができてから、幼児期までに、夫が子育てや家事に参加するかどうかでその後の夫への愛情が大きく変化するというものである。 夫が家事・育児に参加 妻がメインで家事・育児 をした場合 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 3
    • AS-006プロローグそしてもう一つは、「イマドキ家族.com」に示されているデータである。下の例は「子どもの誕生日に有休とっちゃう。これって、アリ?」であるが、この質問で着目したいのは、全体で7割が「アリ!」と答えている絶対値ではない。世代間の差である。つまり、若い世代の子育ての価値観が大きく変わってきているのではないか、という仮説である。もし、そうだとしたら、それはもっと子育てが目に見えて変わってきていてもおかしくない。イクメン(この白書での定義は後述する)やイクメンの家族を通して 7割は見たら、変化している実像が浮かび 「あり!」上がってくるかもしれない。またその理由に答えを出していくことでイクメンに成りたいと思っている人達の背中を押すこともできる 世代別のではないか。 にも差 http://imadoki-kazoku.com/research/50/0001 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 4
    • AS-006プロローグこの白書は以上のような仮定のもとにわれわれなりの仮説提示し、問題提起をしてみたいと思っている。構成は次のようになっている。第1部はイクメンが生まれてきた背景と子育ての現状を、デスクサーチを元に概観する。その中では特に若い世代の子育てへの意識の変化と、父親が置かれている状況、母親の変化もふまえてレポートする。第2部では、イマドキのイクメン夫婦と子育てのサポートをしているサポーター達のインタビューや座談会を通じて、イクメンの今とこれからの方向性を提示したい。第3部では、子育てをより充実したい、夫婦関係や家族がより幸せでありたいという方々に、さまざまなノウハウやチップスを提供したい。#個人的には25年前にこのようものがあれば、自身の子育てももっと豊かになったに違いないと思う。社会課題の整理と、提言には残念ながら至っていない。これらは宿題としつつ、各方面からの感想と意見をいただきながら、機会があれば、再度何らかの形でまとめていくこともありだろうと思う。この白書をご覧いただき、イクメンしてみたい、子育てって楽しそうと思ってくださる方がひとりでも多くなれば幸せである。そして、子育てに関連した社会課題に挑戦する起業家、行政に関わる方々、企業の皆さんの参考になれればと思う。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 5
    • AS-006もくじプロローグ ・・・・・・・・・・ 2第1部1.イクメンの登場とその背景および定義 ・・・・・・・・・・ 72.今の時代と子育て不安 ・・・・・・・・・・ 183.イマドキの子育て~Part1.変わりゆく意識 ・・・・・・・・・・ 314.イマドキの子育て~Part2パパの格闘 ・・・・・・・・・・ 44第2部5.パパの子育てのこれから ~イクメン2.0へ ・・・・・・・・・・ 636.「イクメン2.0」を考える 座談会 ・・・・・・・・・・ 82第3部7.イクメン2.0への道(チップス集) ・・・・・・・・・・ 97エピローグ ・・・・・・・・・・ 118編集後記・メンバー ・・・・・・・・・・ 119アンケート ・・・・・・・・・・ 125 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 6
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第1部 1.イクメンの登場とその背景および定義 この章ではイクメンが登場した年代的な流れと現状のイク メンの捉えられ方をデータなどで提示する。 イクメンこの白書の中での定義もしておきたい。
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義国の子育て施策の歴史。1999年頃から男性の育児参加を呼びかけから始まっている。 1999年、衝撃の ポスター発表 2001年、女性支援だけでなく、 男性の働き方の見直しに着手 2007年、ワークライフ バランスの概念を打ち 出す 内閣府「平成23年度子供・子育て白書」 http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2011/23pdfhonpen/23honpen.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 8
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義2010年、政府が「イクメンプロジェクト」を始動。 セイン・カミュ さん 乙武洋匡さん 青野 慶久さん (サイボウズ社 長) ↑長妻昭厚労大臣(当時)を囲むプロジェクト推進メンバー。左から、山田正人氏 (横浜市副市長)、佐藤博樹氏 (東京大学教授)、 安藤哲也氏 (NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事)、駒崎弘樹氏 (NPO法人フローレンス代表)、小室淑恵氏 ((株)ワー ク・ライフバランス代表取締役社長)。渥美由喜氏 ((株)東レ経営研究所研究部長)もメンバーである。 →ハリウッドスターのジョニー・デップやブラッド・ピッドもイクメンの象徴に。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 9
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義厚生労働省イクメンプロジェクトのサイトでさまざまに発信。 http://ikumen-project.jp/index.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 10
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義育児に関わる男性のイクメン認知は高く、7割は「イクメン」と呼ばれるが嬉しい。 イクメン実態調査 マクロミル・コドモノガタリ共同調査 2012.2~3月 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 11
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義国の有識者会議でも、父の関与の大切さを指摘。「結婚・出生行動に影響を及ぼしていると考えられる要素」 〔出産・第1子~ 〕 【調査・研究結果】 ・男性が長時間労働していた家庭では、労働時間の増えた 家庭よりも減った家庭の方が子どもが生まれた割合が高い。 POINT 〔出産・第2子~ 〕 ・ほどほどの労働時間 【調査・研究結果】 ・夫の家事・育児参加 ・子どものいる世帯で、妻から見て夫が家事・育児を分担 していないと回答した世帯では、分担していると回答した ・妻の育児不安の軽減 世帯に比べ、妻の子どもを持つ意欲が弱まる。 ・夫の育児遂行率が高い夫婦の方が、追加予定子ども数が 多い。 ・子どもが1人いる母親の場合、育児不安の程度が高まる と、追加予定子ども数が減尐する。(子どもが2人の場合 も概ね同様の傾向) パパができるこ と 平成1 9 年1 月2 6 日社会保障審議会 人口構造の変化に関する特別部会「出生等に対する希 望を反映した人口試算」の公表に当たっての人口構造の変化に関する議論の整理 http://www8.cao.go.jp/shoushi/kaigi/ouen/k_1/19html/sn-1-2.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 12
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義国の有識者会議による政策提言 ○ 速やかに取り組むべき施策分野 これまで述べてきたような調査結果・研究結果の整理や要素別の乖離 の状況に 鑑みれば、 ・ 若者の経済的基盤の確立(正規雇用化の促進、就業形態の多様化にパ 合わせたパ 均衡処遇の推進等、就業・キャリアの安定性確保)が ・ 継続就業環境整備(育児休業制度、短時間勤務制度等が活用しやす いようなで 働き方や仕事の仕方の見直し等)き ・ (特に父親の)家事・育児時間の増加(ワークライフバランスを実現 できるようなる 時間管理の効率化や長時間労働の解消等)こ ・ 保育環境の整備 ・ 育児不安の解消(専業主婦も含めた地域における育児支援、家庭内と の育児負 担の分担等) 等の分野について、効果的な施策を具体的に整理・検討することの重 要性が示唆さ れる。 平成1 9 年1 月2 6 日社会保障審議会 人口構造の変化に関する特別部会「出生等に対する希 望を反映した人口試算」の公表に当たっての人口構造の変化に関する議論の整理 http://www8.cao.go.jp/shoushi/kaigi/ouen/k_1/19html/sn-1-2.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 13
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義ところで、「イクメン」とは。いろいろなイメージがありそう。厚生労働省イクメンプロジェクトイクメンとは子育てを楽しみ、自分自分も成長する男性のこと。または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。NPOイクメンクラブ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 14
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義まじめに取り組んでいるパパもいればハレの日だけ出てくる「ハレの日イクメン」というのもあるらしい。NPOイクメンクラブ WEB 「イクメン応援インタビュー」からサトシ 僕は講演やワークショップでいろいろなところに行って、お母さんやお父さんに会 うんですけど、「イクメン」という言葉を嫌っているお母さんが意外に多いんですよ。 こういう言葉ができて、男性の子育てがムーブメントになったり、広がってきたのはい いことだと思うんだけど、「男親ばっかりいい感じに言われている。私たちは今まで育 児を当たり前にやってきたのに!」という考えなんですよね。船木そうだよね。あと「イクメン」っていうと、しっかり子育てをしている男性というイメ ージがあるけれど、「イクメンか、イクメンじゃないか」という論争は早くやめたいと 思うんですよね。長谷川「イクメン」という言葉が普及していく過程でその手の話はありました。「おむつの 交換をするくらいで、男の人って、イクメン気取りでいいわね」みたいに言われるとか ね。でも、そうやって議論が沸き起こったり、お母さん側の意見が出たりして、話し合 いが続いていくのは、悪くないと思います。船木イクメンって「子どもと一緒に遊ぶのが楽しい」くらいでいいんじゃないかな。長谷川あまり定義せず、むしろ、いろんな子育てのやり方や父親の関わり方を応援したい。 イクメンの多様性ですよ。ダイキチみたいなイクメンもいれば、ゆるゆるのイクメンも いる。どれが正しいということではなく、子どもを真ん中にして、互いの生き方を認め 合うのがいいんじゃないかな。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 15
    • AS-0061.イクメンの登場とその背景および定義本白書における「イクメン」とは・・・本白書における「イクメン」とは広く、「育児に関わろうとするパパ」とおきたいと思います。主夫として子育てに関わっている方から、もっと関わりたい思いながらお風呂にたまにお触れに入れるぐらいしか入れられていない方まで、子育てに関わろうとしているパパを広く「イクメン」と呼びたいと思います。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 16
    • AS-006コラム:イクメンのタイプ分析あなたはどのタイプ?イクメン実態調査(マクロミル・コドモノガタリ共同調査2012.2~3月)によると「育児参加意識」「育児協力実態」「家事協力実態」といった3つの指標でイクメンを6つのタイプに分類し、特徴をまとめている。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 17
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第1部 2.今の時代と子育て不安 イクメンについての調査分析の前提となる子育て感の把握をして みたい。 子育てというと「大変」というイメージがつきまとう。 本章では、子育てに関するデータを概観した上で、これから子を 持ちたいと思っている夫婦が子育てをどう捉え、どのような不安 をもっているのか、データを提示する。
    • AS-0062.今の時代と子育て不安出産の現状、尐子化は進むばかり。 結婚した人も晩産化が進み… ・女性の平均初婚年齢28.8歳 ・女性の第一子出産時の平均年齢30歳 結婚後の子供数は、 2人以下に減尐。 ・子ども2人が主流だが、 1人っ子、子無し夫婦が 増加。 ・夫婦の完結出生児数(結 婚持続期間〔結婚からの経過 期間〕15-19年夫婦の平均出生 子ども数)は1.96人。 第14回出生動向基本調査/国立社会保障・人口問題研究所 http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14/chapter2.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 19
    • AS-0062.今の時代と子育て不安子を持ちたい意欲が衰えているわけではない。 http://www8.cao.go.jp/shoushi/cyousa/cyousa22/kokusai/pdf-zentai/s3-4.pdf 尐子化社会に関する国際意識調査 報告書 【全体版】 第4章働き方とワークライフバランス 大阪大学高橋美恵子准教授 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 20
    • AS-0062.今の時代と子育て不安子どものいない人は子育てを悲観的にみてる。「子育ては大変である」と強調されすぎているのか。 日本の子どものいない人の子育ての楽しさに関する意識は、 相対的に悲観的で、それがより悲観的に変化しているといえ る。 日本の子どものいる人の間では、男性の育児参加推進などの 効果が示唆され、日本男女で「楽しさを感じるときが多い」 割合が増加しているのに、その効果が子どものいない人の意 識に波及しないのはなぜであろうか。 男性の育児参加を促進することや社会で子育てをささえる 環境を整えることを目的に、母親以外の育児協力が必要不可 欠なほど「子育ては大変である」と強調されすぎてはいない だろうか。強調されるあまり、子育てとは大変なものである という負担感が、子どものいない人の間で浸透している可能 性はないだろうか。 各国で共通して、子どものいる人の間では、9 割を超える人 が子育ては楽しいときが多いと感じているのである。子ども が好きで、子どもから得られる喜びが多い人が子どもを生み やすいから、子どものいる人の間で「楽しさを感じるときが 多い」割合が高いという面がある。 しかし、実際の子育ては辛いときが多いわけではないという 尐子化社会に関する国際意識調査 報告書 【全体版】 ことを、子どものいない人に周知する必要があるのではない 第 3 章 育児 関東学院大学 准教授 吉田 千鶴 准教授 Copyright© だろうか。 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 21
    • AS-0062.今の時代と子育て不安子どものいない女性が出産に踏み切らない理由。1.時間・自由がなくなる 2.経済的理由 3.子育て自信がない・子どもの病気4.女性のキャリア中断 5.子育てのサポート 調査対象:25-24歳の子無女性「いつかは産みたいが今ではない」と回答した114人 Benesse次世代育成研究所「未妊レポート」2 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 22
    • AS-0062.今の時代と子育て不安時間:日本では、父親は労働時間がそもそも長く夫婦の自由時間も尐ないため、夫婦のどちらかが仕事や子育てで忙しくなった場合の余裕がなく、ストレスをため込んでしまう構造になっている。日本における女性による育児シェアは8割ある(↓図)が、日本女性が就業している場合、日本男性が長時間労働になっても男性の家事・育児シェアが減らないことにあるといえる。この背景には、日本女性の家事・育児シェアが非常に高い水準にあって、これ以上増やすことは困難であることがあると考えられる。男性の労働時間によって女性のシェアが増大しているフランスやスウェーデンにおいても、女性のシェアの推定値は最大になっても 7 割前後である。働く日本女性のシェアの推定値は、男性の週労働時間が 50時間になる以前から、7割に達している。 http://www8.cao.go.jp/shoushi/cyousa/cyousa22/kokusai/pdf-zentai/s3-3.pdf 尐子化社会に関する国際意識調査 報告書 【全体版】 第 3 章 育児 関東学院大学 准教授 吉田 千鶴 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 23
    • AS-0062.今の時代と子育て不安経済的理由:共働き世帯数が増加しているが・・・ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 24
    • AS-0062.今の時代と子育て不安経済的理由:1世帯当り平均所得金額、年代別年間収入推移とも、年収の変化は緩やかに低下傾向にある。子育てするにあたって、右肩上がり時代と同じ考えは通用しないかもしれない。 平成22年国民生活基礎調査(総務省) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 25
    • AS-0062.今の時代と子育て不安経済的理由:子どもなし夫婦は子育て費用がかかると考えすぎている傾向も見られる。 子有り夫591万 円、妻567万円 ⇔ 子無夫714万円、 妻594万円 厚生労働省「尐子化に関する意識調査」2004年 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 26
    • AS-0062.今の時代と子育て不安 キャリアの中断:女性は子供が成長したら仕事に戻りたいとの希望 を持つ。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 27
    • AS-0062.今の時代と子育て不安キャリアの中断:しかし、現実は難しい。出産前に仕事をしていた女性のうち、出産後も仕事を継続している人は38%。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 28 28
    • AS-0062.今の時代と子育て不安子どもがない既婚層で「子育てに伴う経済的負担が重い」と答えた人の割合が子育て層の倍になっているのは経験がないためか。子どもの育て方やまわりのサポートへの不安も強い。 Benesse次世代育成研究所「未妊レポート」 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 29
    • AS-0062.まとめ●子を産みたい人は多い。子を産んだら働きたい意欲もある。●しかし子のない人にとっては、子育ては大変そうと思われている。●子を産みたい女性にとっても子育ては、ハードルが高く思えてしまう。その理由は、1.時間・自由がなくなる 2.経済的理由 3.子育て自信がない・子どもの病気 4.女性のキャリア中断 5.子育てのサポートへの不安●父親の労働時間が長いため、自由時間を削って対処している。夫婦のどちらかが仕事で忙しくなった場合のストレスをため込んでしまう構造になっている。若い夫婦からは大変そうと伝わっている可能性がある。●世帯収入は減っている。●子のない夫婦は子育て費用の高さを強く懸念している。●女性が子どもを持つことで、仕事やキャリアを中断する率は高いまま。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 30
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第1部 3.イマドキの子育て~Part1.変わりゆく意識 子育ては「大変」と思う一方、かつての夫婦役割の概念や、 仕事と家族のバランスのとり方の意識は変化している。この 章では若い世代の子育て観の変化の潮流を示していく。
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識プロローグでも示したイマドキ家族.comによる調査。「子どもの誕生日に有休、これってあり?」と同様、パパが公園デビューしたり、家族の行事を優先することに違和感はなくなりつつある。世代間での傾向も同様。次のページの神戸常盤大学短期大学小崎恭弘准教授のコメントもご覧いただきたい。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 32
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識(小崎)「1万人の、ありとあらゆる世代の人に今の家族はどのようなものですか、どのような生活をしていますかということを聞いたのです。そこから見えてきたのは3つのキーワード、『フラット』、『ポジティブ』、『コンパクト』でした。(小崎)夫婦をお互いにどのように呼び合っているかというデータもあるのです。「60歳代の人は『父』『母』や『パパ』『ママ』と役割で呼ぶ人が7割なのです。でも20歳代の人はお互いを名前やニックネームで呼ぶ人が75%」(小崎)このイクメンという言葉もそろそろなくなるかもしれない。(中略)イクメンという言葉がなくなるというのは悪い意味ではなく良い意味で。どのようなことかと言うと、もう20歳代では65%くらいが子育てを普通にしているのです。積極的に参加というのは、60歳代では約13%しかいなかったのです」(小崎)家族で過ごすのに一番大切な行事は何か、お正月と子どもの誕生日のどちらが大切ですか、と聞くと、60歳代の方は73%がお正月。20歳代はお正月は35%で、子どもの誕生日は50%」 武田和歌子のぴたっと。放送日:2010年11月25日(木)放送 神戸常盤大学短期大学部准教授の小崎恭弘氏のコメントより http://abc1008.com/pitatto/pita_journal/101125.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 33
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識「夫は外で働き妻は家庭を守るべきである」という考え方は、緩やかに変化している。(ひとりっこなど、親の影響力強い、若い人はゆりもどしもあると説もある。) 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代~ 世代間な差 内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」等により作成 http://www.gender.go.jp/whitepaper/h23/zentai/top.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 34
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識「子育ての楽しさ」の国際調査。 「楽しさを感じることがかなり多い」では日本は韓国アメリカスウェーデンに务るが「楽しさを感じることがかなり多い」+「感じることがやや多い」合わせると各国で変わらない。 尐子化社会に関する国際意識調査 報告書 【全体版】 第 3 章 育児 関東学院大学 准教授 吉田 千鶴 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 35
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識20~34 歳時の独身男性のうち、その後8年の間に結婚や出生があった者は、子どもを持つことに対して「子どもとのふれあいが楽しい」「子育てを通じて人間的に成長できる」と感じる割合が増加している。 第9回21世紀成年者 縦断調査(厚生労働省) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 36
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識妻の子育ての楽しさは改善されており、その要因の一つとして、夫の協力度と相関がありそう。 出典:ベネッセ教育研究開発センター:第3回子育て生活基本 調査(幼児版) 速報版 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 37
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識 出典:ベネッセ教育研究開発センター:第3回子育て生活基本 調査(幼児版) 速報版 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 38
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識「日本の幸福度(日本評論社)」によると夫の家事育児への参加度合いが高い妻の幸福度は高まる。 日本の幸福度 格 差・労働・家族 大竹 文雄 白石 小 百合 筒井 義郎 日本評論社 ★幸福度・生活満足度がある時間以上で下がっていくのは、夫の関わりすぎにより、妻の子育てのやりがい を阻害しているのではないかと思われる。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 39
    • AS-0063.イマドキの子育て~変わりゆく意識夫の休日の家事・育児の時間が長いほど第2子が誕生。 第9回21世紀成年者 縦断調査(厚生労働省) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 40
    • AS-0063.まとめ●若い世代を中心に、家族を重視する価値観に変化しつつある。●「夫は外で働き妻は家庭を守るべきである」という考え方が、緩やかに変化しメジャーではなくなりつつある。(ひとりっこなど親の影響力強い、若い人はゆりもどしもあると説もある。)●日本人も子育てが楽しいと感じている。●子どもを持てば、ポジティブな子ども観を持つ。「子どもとのふれあいが楽しい」「子育てを通じて人間的に成長できる」●妻の子育ての楽しさは近年改善されており、その要因の一つは夫の協力にありそう。●夫が子育てに協力的であるほど、妻の子育ての楽しさや幸福度が上昇する。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 41
    • AS-006コラム:イクメンがもたらしたもの~(株)テレワークマネジメント田澤由利さんインタビュー在宅勤務を事業化されている(株)テレワークマネジメント田澤由利さんに、昨今のイクメンについてうかがしました。田澤さんは、子育て中パパが自宅で仕事ができるようになれば、イクメンはもっと増えると、テレワークを推進されています。○イクメンについてどうとらえていらっしゃいますか。●国としてはよくやっているのではないか。子どもをだっこしているのがかっこ悪いというのが50歳前後。100人いたら10人OKだったのが、今は100人いたら20人に増えた。イクメンブームで男性の子育てが恥ずかしくなくなった効果があった。これはすごい進歩である。 http://www.telework-management.co.jp/○男性の育休は進んでいません。 代の人たち。仕事に関わっている中でヒア●イクメン効果は現実とは違う。上の世代が理 リングすると、子育てでよく休む人以外を解していないので、父親が子どもとの時間をつ 優遇するというは話しはよく聞く。くりにくいのが現状。マインドとしてイクメ ●ブームで終わってはいけない。時代が変ンは進んだが、物理的にはまだこれからとい わっている。自分たちと同じでよい、という段階である。 う上の世代からの押しつけこそ社会課題だマインド的なイクメンは増えているけれど、イ と思う。イクメンの方が不利というのはどクメンを斜めに見ている人がいる。特に上の世 れぐらい本当なのか。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 42
    • AS-006コラム:イクメンがもたらしたもの~(株)テレワークマネジメント田澤由利さんインタビュー○どうしたら変わっていけると思いますか。 ●制度的な面も重要だが今から子育てしよう●20年したら変わると思う。世代が変わるか とする世代に、時間とかお金の面をどうしてら。しかし待っていられないですよね。 いるかを伝えていくことも重要。●変わるきっかけは、この震災かもしれない。 ●精神的な部分へのサポートのシェアがかぎ会社のためだけではない生き方に気付いてい である。ソーシャルネットでつながるようにる人がいると思う。 なった。Facebookで忙しい人同士も交流でき●国の役割も重要で、会社が子育てのために る。実名制のリアルがよい。会社と家庭とい残業させない北欧的施策をするだけでなく、 う切り口だけではない、実質のイクメンの子育て中の人はメリットがあることを発信さ ネットワークが広がることで、さまざまな工せないと。 夫ができるのではないか。●たとえば税制的メリットなど。具体的なメリット。イクメンではない上の世代を変えるためにはここがポイント。●厚生労働省のワークライフバランス障害に対してのパブリックコメントの募集があり応募した。・育児休業中のテレワーク・中小企業にPマーク的なものを与える大企業はできるので、中小企業こそにやってもらう意義がある。 (聞き手:須藤淳彦) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 43
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第1部 4.イマドキの子育て~Part2パパの格闘 前章にて子育てに対する意識は変化しつつあることを示 した。では実際の子育てに関するパパの行動はどうだろ うか。変化の渦中で、仕事と子育てを両立させようとす るパパの必死な姿が浮かんできた。
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘日本の父親の労働時間は長い・・・・。 http://www8.cao.go.jp/shoushi/cyousa/cyousa22/kokusai/pdf-zentai/s3-4.pdf 尐子化社会に関する国際意識調査 報告書 【全体版】 第4章 働き方とワークライフバランス 大阪大学高橋美恵子准教授 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 45
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘父親は労働時間が長いため、結局自分の自由時間を減らして、子育てなどの協力をし、負担になっている可能性がある。日本の特徴として以下があげられる。「仕事が十分にできない」割合が、日本女性で 27%と最も高く、日本男性で 4%と最も低い。(中略)就業継続している日本女性のほとんどが「仕事が十分にできない」ことを負担に感じている。日本のその割合では男女格差が大きいことから、仕事と子育ての両立のために負担感を感じているのは主に日本女性であるといえ、日本男性の子育て協力が求められるゆえんである。しかし、日本男性の「自分の自由な時間が持てない」割合は 5 割近くで、5 カ国の男女のうちで最も高い。これは、日本男性が自分の自由な時間を減らして、子育てなどの協力をして、それが負担となっている可能性を示唆する。日本男性は、「仕事が十分にできない」とは思っていないことから、労働時間を減らすことなく、自分の自由な時間を使って、子育てや家事に協力している可能性である。 http://www8.cao.go.jp/shoushi/cyousa/cyousa22/kokusai/pdf-zentai/s3-4.pdf 尐子化社会に関する国際意識調査 報告書 【全体版】 第4章 働き方とワークライフバランス 大阪大学高橋美恵子准教授 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 46
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘意識は変わっているのに、実際に男性の育児休業取得率は目に見えてかわっているわけではない。 男性の育休取得率の推移 % 厚生労働省 平成23年度雇用均等基本調査結果概要>結果の概要 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-23.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 47
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘制度以外に隠れ育休を取っている人がいる模様。制度が整っていない企業の場合有休を利用していると思われる。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 48
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘里帰り出産でもない限り、立ち会い出産自体は普通になりつつあるのだが・・・。 「第2回 乳幼児の父親についての調査報告書」ベネッセ次世代研究所 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 49
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘父親が育児に参加することへの賛成意見は若い世代を中心に増加し、育児への参加率も微増している。しかし父親自身が育児参加に対して積極的にできている評価は変化していない。 「中央調査報(No.646)」より 父親の育児参加に関する世論調 査 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 50
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘1日あたりの父親の家事育児参加時間は先進他国に比べて極端に尐ない。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 51
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘パパの帰宅時間は経年でもここ最近は変化していない。 ベネッセ次世代育成研究所「乳幼児の父親についての調査 東アジアの4都市 比較」 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/research_12.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 52
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘父親自身も子どもとのコミュニケーションは不足していると感じている。調査実施期間:2010年10月26日~28日、調査対象:3歳~小学生の末子を持つ20-40代の親600名、調査方法:インターネット調査 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 53
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘経年変化でもっと関わりたいという意向がうかがえる。 ベネッセ次世代育成研究所「乳幼児の父親についての調査 東アジアの4都市 比較」 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/research_12.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 54
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘その中でも土日には子どもと精いっぱい過ごすパパ達の姿がある。 ベネッセ次世代育成研究所「乳幼児の父親についての調査 東アジアの4都市 比較」 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/research_12.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 55
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘国際比較でも土日にがんばっている姿が顕著。 平日はアジア4カ国でも最も短いが 休日は精いっぱい過ごしている。 ベネッセ次世代育成研究所「乳幼児の父親についての調査 東アジアの4都市 比較」 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/research_12.html Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 56
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘しかし。妻との関係は希薄と感じている。「自分は妻に必要とされている」が減尐している。 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/pdf/research09_8.pdf 「第2回 乳幼児の父親についての調査報告書」ベネッセ次世代研究所 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 57
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘「第2回乳幼児の父親についての調査報告書」ベネッセ次世代研究所恵泉女学園大学大学院 大日向雅美教授05年の父親調査の経年比較として実施された今回の調査ですが、子育てに携わっている父親の実態は依然として厳しいように思われます。育児休業利用経験者は09年でわずか3.9%。平日の帰宅時間が21時以降と回答している父親が全体の 4 割を占めています。父親が「イクメン」となるための必須要件であるワークライフバランスはさほど進んでいない現実が調査結果に示されています実態がともなわないのに世の中がブームにわいていることが、父親を追いつめる原因であるように思います。子どもと一緒に過ごしている時間は「 1 ~ 2 時間未満」がもっとも多く、05年時点と比べて一向に増えていません。こうした現状に満足せず、子どもとの時間が十分にとれていないと自覚して、今以上に育児にかかわりたいとする回答が増えていることはブームのひとつの、効果と思われます。他方で平日にかかわれない分、休日にその埋め合わせをしようとするように10時間~ほぼ 1 日」子どもと一緒に過ごしているという回答が半数を超えています。理想の父」。親のありかたに近づこうとする懸命な努力ぶりが印象的です父親が子どもとかかわる時間を増やしたいと願うのは、父親としての自覚のあらわれでしょうし、父子関係を確かなものとするうえで望ましいことです。しかしその結果、関心が子どもに集中して、夫婦関係や父親自身の社会的な活動が疎かになることが懸念されますたとえば妻との関係について、子どもを話題とする会話は多くても、互いの生活や仕事に関する悩みや相談の会話は十分に持たれていません。「自分は妻に必要とされている」という回答が05年時点よりも14.2ポイント低下していますが、心のきずなを結べるような深いコミュニケーションを交わしていないことも一因ではないかと考えられます。父親が夫として自信を失っているかたわらで、子どものことにしか関心を示さない夫に虚しい思いを抱いている妻の不満がうかがえます。また 4 割の父親が、地域に自分の居場所や相談相手(場所)がないと感じているのも考、えさせられる結果です。父親が育児に熱心になるあまり、父子カプセル状態が増加するとすれば母親が育児に専念して母子カプセル状態で孤軍奮闘を余儀なくされてきた従来の育児と変わりがありません。仕事や社会的活動に携わっている男性が育児にかかわることで、子育てがさらに地域や社会に開かれていくことを期待したいと思います仕事人間として生きることに力点をおいて、家族や地域に関心を示さなかったかつての男性に比べれば、本調査からみえる父親像は育児や家族に精一杯の関心を払おうと一歩を踏み出していることは確かです。その反面、就労体制の改善など社会の変化が不十分なままで、どこか不自然な無理を重ねているという印象がぬぐえないのも正直な感想です。「イクメン」がブームではなく日常の当たり前の現象となるように、ワークライフバランスの一層の推進とともに、夫婦が親として、夫婦として、人として向き合える家庭や地域のありかたを推進する必要性を強く考えさせられます。 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/pdf/research09_3.pdf Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 58
    • AS-0064.イマドキの子育て~Part2パパの格闘 まとめ●立ち会い出産は普通になり、育児への参加も微増している。●男性の育児休業取得率は微増。隠れ有休をとっている様子もある。●1日あたりの父親の家事育児参加時間は先進他国に比べて極端に尐ない。●結局、父親自身の自由時間を減らして、子育て家事に関わっている。●父親自身も子どもとのコミュニケーションは不足していると感じている。もっと関わりたいという意向がうかがえる。理想と現実のギャップに罪悪感を感じている。( 参考:Logical Parenting LLP 林田香織さんインタビューより(第2部))●その中でも土日には子どもと精一杯過ごすパパ達の姿がある。●夫が「自分は妻に必要とされている」が減尐。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 59
    • AS-006コラム:アンケートからみるパパの子育て観 本PJでも小規模ながらアンケートを実施した。数字は参考であるが、コメントなどの分析から示唆する。Q.子育ては楽しいですか? 子育ては楽しいけど、妻の満 とても楽しい まあ楽しい 足度に自信なし? どちらともいえない 子育ては楽しいと答えたのは全体の あまり く 楽し ない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 楽し ない く 約8割。楽しくないと回答した人は、Q.想定と比べて子育ては大変ですか? 楽しさよりも大変さを実感。 大変 ただし「子どもはかわいい」ことに まあ大変 変わりはない。 どちらともいえない あまり大変ではない また、「子育ては想定よりも大変で0% 20% 40% 60% 80% 100% 大変ではない ある」とした回答者全員が、それで もその苦労を上回るベネフィットをQ.妻との分担で自分が担う育児割合はどれくらいですか? 感じている。具体的には、子どもの 10%未満 成長をみる楽しみや喜び、子育てを 10%以上30%未満 30%以上50%未満 通して自分の成長を感じることが出 50%以上 来る、「無償の愛」の存在を知った、0% 20% 40% 60% 80% 100% 人生が豊かになった、タイムマネジ メント力がついた、という頄目があQ.上記の分担割合に奥様は満足していると思いますか? 非常に満足 がった。次のページ) 満足 一方で育児への関与度と妻の満足度 どちら ない でも を問う問題では弱気な回答が目立つ。 不満0% 20% 40% 60% 80% 100% 非常に不満 具体的回答欄では、休日に子守担当 怖くて聞けない になることで妻の負担を尐しでも減 N=12 らしたいという意思が伺える回答が 目立つものの、実際の妻の満足度は 低いだろうと想定している。(分析:平野恭子) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 60
    • AS-006コラム:アンケートからみるパパの子育て観子育てで楽しく感じる理由●子どもから教えてもらうことがとてもたくさんある。子供とのやり取りの中で、自分のことをふりかえったり考えさせられたりしています。●子どもの成長が日に日に変化して成長するため●子どもはかわいい(多数)●子どもといるのが幸せだと感じる為、子供の成長過程を共有できる為、純粋な子供の様子を見ることができる為。●子どもの一日一日の成長に目の当たりにすることで、自分自身も励まされるから。●子どもたちの成長に直接かかわることができるから。かかわればかかわるほど、親子双方の愛着が増すため。●リフレッシュできるし、幸せを感じる。子供視点での生活が新鮮。子育てと部下育成が似ている。●かわいくて仕方がないのと、日々子供の成長におどろかされているため●子どもがいると楽しいですよ。●子どものリアクションがいちいちかわいい。成長が早い。子育で大変に感じる理由●思い通りに物事が進まなかったり、子供に時間を割かなければならないため●忙しいし、子どもも自己主張するので思うようにいかない。時間のゆとりがなくなった。●楽しんでいる分、殆ど苦痛にはならないですが、仕事を優先したい時にできない時などがあるのが大変です・・・。●特に乳児期は、娘がまったく自分の思うままにならない現実に茫然とした。昼寝の寝かしつけのために、だっこを何時 間もずっとしたり、夜中も頻繁に起こされて、肉体的にも大変きつかった。幼児期になると、だんだん楽しいことが 増えてきた。●子供に時間を合わせるため自分の時間がとれない●時間的社会的制約は多いですね。なれましたが。●やらなきゃわからないことがたくさんあったから。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 61
    • AS-006コラム:アンケートからみるパパの子育て観 子育てのメリット 「メリット」とか「デメリット」という表現に違和感があります。「育てている」という傲慢な考えを捨て、とも に育つ視点に立てば、子供から教えてもらうことは格段に増えると思います。 子育てを通して自己成長もできる 「無償の愛」の存在を知りました。人生の価値観が変わりました。最高に幸せです。 自分も成長できる(実感があり)こと。 子供たちの成長をわがこととして喜べること。限られた時間の使い方が非常にうまくなること。 子供がいると親、家族、友人、その他との人間関係をつくりやすい。子育てを通じて親の学びの機会や体力づくり に役立つ。子育てにともなうことを夫婦で話し合うことで夫婦仲も良くなる 楽しい、子供の成長が見られ自分もなにか成長している気がする 人生が豊かになった気はします。子どもが居ることで発見できることは多々あります。 寝る前にほっぺにちゅーしてくれる。 子育てのデメリット 個人的に自由な時間が無くなる 自分の時間が減った。飲みに行く回数が減った。勉強会に行く回数が減った。 自分の好きなことをするために割けるお金と時間の制約を相当受ける。 自由時間がなくなる、生活が子供中心にかわる。 フットワークが重くなりました。 子育てしない時と比較すれば自由な時間がなくなる。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 62
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第2部 5.パパの子育てのこれから ~イクメン2.0へ第1部では、子どもとは土日に一生懸命関わり、妻には申し訳ないと思いながら精一杯格闘するパパたちの現状を見てきた。この現状を打破しようとしている夫婦や、サポートする起業家が存在する。第2部では、子育てを通じて豊かに生き、自身を成長させ、共同体のように共育てするあるいはサポートする姿をレポートする。 そして、子育てを通じて豊かな人生を模索する父親達を「イクメン2.0」と名付けた。新しい「生き方・あり方」として仮説を提示したい。
    • AS-006「パパができること」とは何か? イクメンインタビュー 子育て先進地域にイクメンあり。東京都文京区に住むAさん、Bさんに、パパとしてどんなことをして いるかを質問した。そこからは家族にとどまらず、地域、仕事とパパとの新しい関係が見えてきた。イクメンAさん 34歳 イクメンBさん 34歳家族:妻、子(6歳、2歳) 家族、妻、子(2歳 0歳)仕事環境:外資系建築士。時間は自由な勤務形態だが、仕事は忙しく、 仕事環境:研究所勤務。労働時間より成果で評価される職場。イクメン体エンドレスでやってしまうような仕事。 験のある上司もいて、子育ての大変さを分かってくれるところがある。家事育児:家事はほとんどこなせる。料理も独身の時から好きだった 家事育児:朝は毎日保育園送り。ゴミ出し。自分では育児を頑張っている妻:自営業 つもりだが、もっと積極的に関わるよう奥さんにつつかれ気味。 妻:教員。育休中。●イクメンという言葉を聞いてどう思いますか?Aさん:子供の世話が嫌だとか、抱っこ紐が恥ずかしいという感覚はまったくない。もし前の世代がそうだったとすると、今は意識が変わっていると思う。ただ、自分たちの後のゆとり世代はもっと自然に子育てしていると思う。Bさん:でも、文京区長が育児休暇を取得したニュースは、個人的にはセンセーショナルだった。●家事育児の分担はどうしていますか?Bさん:基本的には分担を決めない方針。お互いの仕事などの負荷状況に応じて、補完的に行う感じ。例えば、昔忙しくないときは今のうちに慣れておこう、貸しを作っておこう(笑)という思いがあった。料理などを積極的にやっていたが、今は妻が育休中ということもあり、あまり積極的にやっていない。Aさん:問題が生じるとケンカして、そのたびに役割を見直している。たとえば妻は土日の仕事が多く、自分が子供の面倒をみることが多いので、掃除は妻といったように、その時に応じて役割分担を決めてお互いにやる。家庭がまわらなくなってきたらケンカになり、その後、役割を見直し、なんとか解決している。Bさん:夫婦とも、家事は機械に任せられるものは任せ、できるだけ楽しようという主義。ルンバと食器洗い機と洗濯乾燥機は、新三種の神器として愛用している。配食サービスも利用しているが、尐し割高と思いつつも料理の勉強になるのでいい。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 64 64
    • AS-006「パパができること」とは何か? イクメンインタビュー●子育ては大変ですか? 想像と違いますか?Bさん:昔想像していた以上に大変だという実感はある。特に2人目が生まれてから。よく子供が2人いても1+1=1.5の大変さですむというけど、実際は1+1=3の負担感を感じる。それ以上に、楽しみも増えていますが。Aさん:仕事の繁忙期が夫婦で重なると、家庭がまわらなくなる。6歳の長男がお兄ちゃんになろうとして頑張ってくれるのが有難い。●地域とのつながりはありますか?Aさん:千駄木の雰囲気はとてもよい。自営業者もたくさんいる地域で、地元のイベントが多く、人もフレンドリー。町会活動の若い担い手が減っているので、声をかけている。商店街が近く、地域の人で自分の名前を知らない人にも、○○ちゃんパパとは呼ばれる。Bさん:白山のマンションの多い地域に住んでおり、町内会の活動に誘われることはない。ウチの近所とは違うなと感じる。町内会のつながりがあるとよいと思うが、ウェット過ぎると逆にしんどく感じると思う。●保育園や他の親との関係はどうですか?Aさん:保育園では自営業と会社員が半々くらい。保育園で知り合ったパパママ友の一家が集まり、毎週末のように食事や飲み会をやっている。子どもたちも一緒に遊べて楽しそう。パパの会のお父さんが主体になった飲み会もある。キーになる人がいると盛り上がりますね。うちの保育園の父母会には、毎年パパが企画するバスハイクというイベントがあって、父親の関係づくりに一役買っている。卒園式後に父母で企画した謝恩会では、忙しいなか20人クラスの親がほぼ全員参加した。Bさん:子供の通う保育園で、ファザーリングジャパンのメンバーによるパパ絵本ライブや読み聞かせがある。自分もサンタの格好をしてバルーンアートを子供と一緒に楽しむというイベントに参加した。Aさん:子供が3歳ぐらいになると他の子と遊びたがり、親同士も知り合いになる。第二子の1歳児クラスではまだ親同士は盛り上がっていない。幼稚園よりも保育園の親の方が助け合いを求めているので、親同士が集まりやすいかも。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 65 65
    • AS-006「パパができること」とは何か? イクメンインタビュー●パパ同士の集まりはどんな雰囲気なのですか?Aさん:パパの集まりって異業種交流みたいなところがある。他の業界の話を聞いて、刺激を得て、自分の仕事に生かすとか。 子育ての笑える失敗談で盛り上がることもある。ママ同士は悩み相談をしているんだろうけど、パパ同士ではしない。パ パ友はご近所づきあいの延長ともいえる。●お二人はパパ友なのですか?Bさん:子供を通じての関係というより、父親同士が高校の同級生。お互い子供ができ、家族ぐるみで年に数回会うようになっ た。Aさんの子供が自分の子より年上なので、何歳頃になると何を欲しがるとか、男の子はやっぱり電車マニアになるんだ とか、参考になる。特に妻は育児面で学ぶところが多いと感じているようだ。●パパになってからの仕事の仕方や、職場の雰囲気はいかがですか?Aさん:家族の楽しい時間があるから仕事も頑張れる。無制限に残業できる人たちを見て、ぬるい仕事の仕方をしていると感じ ることも。デットラインなしでやるのは楽に見える。以前、夫婦交互に徹夜していた時期があり、周りより早く退社して いたら、帰宅後に嫌みメールが来た。今は、純粋にアウトプットで評価される立場になったのでプレッシャーが減った。Bさん:子育ては人間関係の基本を学ぶ上でも貴重な体験だと思う。職場での付き合いや、後輩の指導などで、自然と参考にし ていることは多いのではないか。私の職場は研究所勤務ということもあり、頭でっかちな人が多く、論理的なコミュニケ ーションが多いが、結局は感情的な部分で職場も上司も動いている、というのを理解するのに役立ったりしている。●子供との関係で悩みや壁はありますか?Aさん:子育てで悩んだときには育児本を大量に読んだ。以前、寝かしつけはママじゃなきゃ駄目と言われ、「頑張っているの に、結局ママかよ」と。でも育児書をいろいろ読むと、子供はそういうもの、ママじゃなきゃダメな時もあると書いてあ って納得した。今は、ママがいい時もあるだろうけど、自分なりに子供たちに接して、頑張って振り向かせてやろうと逆 に思う。Bさん:女の子は未知の世界。中学生ぐらいになって「パパ臭い」「ひげが嫌」とか言われるのかなとか気になる。Aさん:子供も大きくなると、一対一の人間同士の付き合いになっていくと思うので、親である自分のありかたが問われていく のでは。親父が家族も仕事も楽しんでいれば、子供も希望を持ってくれると思う。 (終了) (聞き手:飯田加奈子黒澤綾子須藤淳彦) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 66 66
    • AS-006パパMEからみる子育て「パパMe」というインタビューサイトを運営する篠原広高さん(29歳)。数十人のイクメン取材を通して見えた“パパのリアル”と は何か、自身の子育て観を交えて語る。 パパMeについては次章でも紹介しています●イクメンという言葉を聞いてどう思いますか? まれてきてくれたんです。当時は仕事が忙しく、土日も正直なところ、イクメンという言葉はあまり好きではな 娘と触れ合う時間はほんの数時間でした。そんなある日いです。父親が育児するのは極自然なことだと思ってい 娘を抱っこしたら、先週は何も言わなかったのに「あ〜るので。パパMeでインタビューしたパパたちも、イクメ 」と言葉を出したんです。子供の成長の早さに驚きましンという言葉に違和感を感じている人が尐なくないです た。。 今のペースで仕事を続ければ、この先もずっと娘の成長ただ、社会の構造が変わっていく時に、イクメンという に関ることはないだろう、これはもったいないと思うよ言葉が広まることで、家庭を大事にする人が多くなるの うになりました。いろいろ考えた結果、会社に提案してであれば、それはそれでアリですよね。 正社員からフリーランスに変わって、業務委託契約で週3 日間勤務する形に切り替えました。●「パパMe」でもイクメンという言葉は使っていません で、週4日は妻や娘とほぼ丸一日向き合うようになったも よね。 のの、子供が一日中泣き続けたり、何をどうしても満足 してくれなかったり…。「あー、もうどうすればいいんいろんな家庭があり、いろんなリアルがあります。育児 だ!」とイライラしてしまうことも。他のパパはこういに参加する時間がない人もいるし、仕事するパパをママ う時どうしているんだろう、奥さんとはどう向き合ってが応援するという家庭もあります。家族という単位で幸 いるんだろうと思い、FacebookやTwitterでアンケートをせであればいいと思うんです。 とったんです。約80通もの回答が寄せられました。回答インタビューしたパパたちは比較的家事育児に時間を作 を見るとみんな悩んでいることは大体同じなんです。って、やっている人が多いと思いますがだから偉いわけ パパたちは悩みながらも日々自分なりに家庭や仕事に向ではないですから。 き合っている。そんなパパの話を紹介すれば、参考にな る他のパパがいるはずだ、そう思ったのがきっかけです●パパMeのサイトを作ったきっかけは?サイトを始めたのは2011年の1月1日。その1年前に娘が生 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 67
    • AS-006パパMEからみる子育て●サイト運営で大切にしていることは何ですか? なことを引き受けるとか、パズルみたいに互いのやるこリアルを紹介することです。パパMeでは一般のパパが実 とを組み合わせて、全体がうまく回っていればいいので名と写真付で登場します。そしてそのパパが普段やって は。ただ、世間一般より料理ができる人や家事育児にかいる奥さんとの接し方、育児や家事などについて語って ける時間が長い人は多いと思います。もらいます。芸能人がイクメンとして取り上げられても ●何かきっかけがあって家事育児をするようになるんで、あれは特別な人だからできることだよ、と言えますが しょうか?同じ業界の人、自分より忙しい人がこれだけやっていた 育った家庭の影響は大きいのかもしれません。「親父みら、言い訳できないんですよね。顔と名前を出して、リ たいにはなりたくない」「親父のように関りたい」と言アルな話をすることで、読む側も自分ごととして捉えら う人が結構いらっしゃいます。あとは、子供が生まれてれるはず。まずは自分と同じような環境、自分よりも忙 からすぐにとか、パパ講座を受けてとか、恩師の言葉をしそうな環境のパパの話を参考にしてもらえればと思い 思い出してとか…。いろいろですね。ます。 ●篠原さん自身の、仕事と育児についての考えを聞かせ てください。今は週5日勤務に戻したそうですね。●たくさんのパパインタビューの結果、何か共通頄は見 フリーランスになって、元の会社と関連会社から仕事をえましたか? 頂いてます。人材サービス業というのは変わりませんがみんな奥さんのことを考えていますね。仕事で忙しくて 、企業相手に採用のトレンドを講演する業務をメインにも何も考えていない人はいない。奥さんの性格によって して、以前程の激務状態にならないようになりました。真正面からぶつかったり、ふとした時に本音を引き出し 個人的には制度に期待するのは間違いだと思っていまたり、意識的に時間をつくったりしているようです。 す。間違いというよりも、効率が悪く時間がかかりすぎ家事分担については、分担表を作っている人もいれば、 る、というのが正しいのかも。会社が悪いとか周りのせ明確に決めない人もいる。張り切って量をこなしたとこ いにするより、自分が変わった方が早いはず。自分が本ろ、奥さんの出番を奪うことになってしまい、サポート 当に変わりたいと思ったら、働く環境、働く場所、働きに徹したら奥さんの笑顔が戻ったというケースもある。 方などいろんなやり方で変えられることはあると思って家事の時間が多ければいいわけでもなく、奥さんの苦手 います。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 68
    • AS-006パパMEからみる子育て●子供ができる前と後で変わったことは何ですか? 私はインタビューで先輩パパに話を聞くのが一番の勉強元々職種が営業なんですが、人を評価する判断軸が「こ になっています。自分が悩んでいることをインタビュアの人は営業がデキるか」だけだったんです。今思えば随 ーとして聞けますから…。分狭い価値観だけで人を見ていたと反省するんですが やはり誰か身近な人に相談をしていみるのがよいと思い…。大人の理屈や常識とはかけ離れた子供と日々向かい ます。ちょっと相談できる人が見当たらなければ、是非うことで(笑)、いろいろなタイプの人を受け入れられ パパMeを見て頂ければ(笑)るようになったと思います。細かく見て行けば他にも沢山磨かれた力もあります。大変なことも多いけど、子供 ●今後、男性の育児は広がっていくと思いますか?がいてくれるメリットの方が圧倒的に多いですね。そして何より…可愛いです。理屈抜き。 私の専門は新卒採用なので、学生と接することが多いで すが、最近の学生は社会貢献欲求が強いと感じています 。社会や人のためになりたいという感覚が根底にあり、●子供ができて世界が広がったという話はよく聞きます それが家庭観、育児観にも反映されている気がします。よね。地域の活動やパパ会などにも参加していますか? よく言われることですが、価値観が変わってきていると個人的にはパパMeのインタビューを通じて人間関係が広 思うんです。若い世代は、自分の周りを大事にする気持がりました。パパの紹介でプロカメラマンが協力してく ちが強くて、家庭を持ったらそこでの時間を大切にしたれることになったり、インタビューをしたパパの主催す いという意識がある。彼らが社会に出てどう行動するかる「cache-PAPA」(東京都八王子のパパ会)にお邪魔し 次第ですが、男性の育児への関わりはこれからも増えてたり。一度パパと子供だけ集まってパパ会を主催したこ いくのではないでしょうか。ともあるのですが、また開催したいと思っています。●各種統計によると、子供を持ちたい人は多いものの、金銭的不安や育児不安が大きく、一歩を踏み出せない人も多いようです。 お金は、節約しようと思えばできると思いますよ。高級な育児グッズを使わなくても、周りの人からもらったり、自分たちで工夫すればいい。育児不安については、 (聞き手:飯田加奈子 須藤淳彦) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 69
    • AS-006「家族の軸」を夫婦でことばにするだけで子育てが楽しくなる~Logical Parenting LLP 林田香織さんインタビュー ○ご主人さんもイクメンと伺って 林田香織さんは、3人のお子さんを育てな います。 がら夫婦二人での子育て(ペアレンティン ●長男が生まれた時は寝室も別。 グ)を提案するワークショップ「夫婦de子 家事もほとんどしませんでした。 育て」を開催。教育機関や行政主催の講座 ところが、在米中、仕事より家族 やNPO法人ファザーリング・ジャパンが主 との時間を優先し、自然に子育て 催するファザーリングスクール等で保護者 に関わる父親のロールモデルに出会い衝撃を受 に向けて講師をなさっています。イクメン けました。その後、会社を辞め二年間私費留学。 パパから見える今とこれからについてイタ その間、子ども達と密接に関わることで、子育 ンビューさせていただきました。 ての楽しさを経験。留学や転職は、自分に付加 アメリカでの子育てがきっかけに 価値をつけることで家族を優先できるようにと いう考えがあると思います。 ○どのような問題意識や経緯から活動を始め られたのでしょうか。 ママだけでは無理!パパの協力が必須! ●独身時代はアメリカで日本語教師として働 ○「夫婦de子育て」とは? きました。結婚後は日本とアメリカの両方で ●基本的にはご夫婦で参加ですが、パパのみ、 出産、子育てを経験。通算8年間の在米生活 ママのみの方もいらっしゃいます。講義と座談 の後、日本に帰国した際、日本で子育てをす 会がミックスした形式で、ディスカッションも るママたちが一生懸命だけど苦しそうに思え 盛り込んだ参加型の講座です。 たと同時に、私自身も母親として子育てをす ●「夫婦de子育て度」を各々100点満点中何 ることがとても「窮屈」に思えました。在米 点かを考え、満足している部分と減点部分につ 中「ペアレンティング」について学び、幼稚 いて分析し、そこからどのように歩み寄れるか 園等でママ向けに講座をしたのがきっかけで を話し合ったり、夫婦で家族の軸となる「ビ 、講座をスタート。でも、イッパイイッパイ ジョン」について話し合ってもらったりします。 のママ達だけ話しても無理だと感じました。 夫婦二人で話し合うことにより、パパとママの Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 70
    • AS-006「家族の軸」を夫婦でことばにするだけで子育て楽しくなる ~Logical Parenting LLP 林田香織さんインタビューお互いの理解を深め、子育てに対して共通の がパパの育児参加を妨げていることも尐なくあ認識を持つのが目的です。 りません。一方35歳より下は、インターネッ トの普及で情報に敏感。価値観が自分の親に左父親の9割は子育てへの参加が必要と感 右されない世代です。周囲がだっこ紐していれじている。でもできない。パパはママへ ば気にならない。影響受けやすくイクメンブーの罪悪感。 ムにのったと思う。 第1子の子育ての時期に○夫婦de子育て講座でもその影響がみられる 様々な子育て支援サービスが実施され、子育て●「夫婦の子育て度」を聞くと、パパは自己 環境の改善が定着したのもこの世代です。採点では80点と答えても「ママは50点というと思います」と答える方が多い。けれどマ ●講座に来るパパ達はイクメンにハードルは感マの評価はパパが思っているより高いことが じていないし、マイノリティから脱却するス多い。子育てに参画したいけれど就業時間は ピード感は早い。しかし、これからさらにイク増え、経済的にも厳しい。理想と現実のギャ メンを増やしていくためには労働環境の改善がップにパパは罪悪感を感じているようです。 必須です。男性の9割が父親の育児参加の必要 性を実感1)していて、「家事や育児に今以上35歳ぐらいが境目、子育ての価値観が にかかわりたい」と思う父親は54.2%(「いい変わってきている え」は9.4%)2)いるにも関わらず、父親が子○イクメン全体についてどうとらえておられ どもと一日に関わる平均時間は33分3)。パますか? パの育休の取得もなかなか進みません。環境が●35歳ぐらいで境目があると思います。40歳 整えば、進んで子育てに参画するパパや育休を前後はモーレツ社員の父親と専業主婦の母親 取得するパパがもっと増えるはずです。行政はに育てられた世代。パパが育児に参加しよう もちろん企業が果たす役割も大きいと思います。としてもママが後ろめたさを感じ、パパに育 1)「子育て夫婦の理想と現実」に関する調査 2010©クロス・マーケティング児を任せることに躊躇することもあり、ママ 2)第2回乳幼児の父親についての調査報告書 2009©ベネッセ次世代育成研究所 3)内閣府 平成22年度 男女共同参画社会の形成の状況 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 71
    • AS-006「家族の軸」を夫婦でことばにするだけで子育て楽しくなる~Logical Parenting LLP 林田香織さんインタビュー家庭の軸「ビジョン」が子を育て、夫婦も ○実際にご主人と夫婦ミーティングをされてい成長 るそうですね。○そういう、今の若いパパへの問題意識は? ●毎日の会話はもちろんですが、月に2回程度、●イクメンのパパは情報に敏感であると同時に 外で待ち合わせをして夫婦ミーティングを行い情報にすごく左右されやすい傾向があります。 ます。お互いの状態を確認したり、子どもの前これだけ情報が溢れている現代社会では、それ では話せないことを相談したりしています。ぞれの家庭や夫婦として、軸となる「ビジョ 常に夫婦で同じ気持ちでいるために必要です。ン」を各家庭でしっかりもつ必要があると思います。そのために、講座では「ファミリーミッ ○講座で変わったパパは?エピソードを。ションステートメント」(FMS)を作ることを提 参加者のパパが「もっと妻と話したくなった」案しています。夫婦で共通のビジョンがあると と言ってくれました。家族の絆が強まり、共に成長していけます。 ●「夫婦de子育て」の醍醐味は、子育てについ家族の軸を言葉にするだけで子育てがもっ て夫が語ること。パパも子育てについて考えてと楽しくなる。そして傾聴。 いたことを知ったママが涙を流します。その姿○家族の軸の立て方の具体的な方法は? を見てパパがもっとママに話さなきゃと気付く。●とにかく夫婦で「何を大切にしたいか」「ど お互い思いはあるのにその思いを知らないんでんな家族でいたいか」を沢山話すことです。 す。夫婦の会話は、情報伝達、スケジュール調我が家では結婚した時に「光となる」というFMS 整に終わってしまいがち。お互いの立場を考えを作りました。自分自身や子ども達が周囲に影 て傾聴し、共感することが大切。パパはすぐに響を与えられるような光になるために何が必要 解決策やアドバイスを提案したがりますが、マかを考え、「家族のルール」を細則として決め マは何を考えているかを把握し、理解することました。細則は子どもの成長とともに改定。子 からは始まるのではと思います。ども達にも常に「どんな光になりたいか」を考 それだけで救われるママは沢山いるはずです。 (聞き手:須藤淳彦)えるように促し、家族の指針としています。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 72
    • 夫婦で未来を描くマインドセットで主体的な子育てに AS-006~tadaima!三木さんインタビュー三木智有さんは、NPO tadaima! 代表であるとともに100人の子育て夫婦をインタビューをもとにした「家事分担白書」を執筆中です。最近の子育て夫婦の意識についてきいてみました。 ○子どもがない夫の子育てへの関心について はどうでしょうか。 ●夫の子育てイメージは具体的皆無。あって も経済的な心配が多いと思う。共子育て・共働きのバランスとして過渡期 ●女性は30代より前の段階で逆算的に、結婚○昨今のイクメンや子育てについてどう思わ やキャリアの両立を考えて不安に思っている。れますか。 男性とのギャップがある。男性はまだ遊びた●10年前に男性がだっこひもすることはなか い願望が多く、ふわっとした感じ。ここがかった。変化は大きいと思う。パートナーの協 み合わない。力が必要な共働き世帯だと、夫も子育てに参加するのが当たり前になった分、妻の期待が 「マインドセット」と夫婦での共有大きくなった。「期待しているのに、なんで ○そのような夫・男性への具体的なアプローやってくれないの?」と思ってしまう。夫は チは?やっていないわけではないのになど、お互い ●まず概念的に説明すると「家庭として共有が不満になる。 意識」が必要だということです。10年ぐら●今は共子育て・共働きのバランスとして過 いの計画が共有できている家庭はスムーズだ渡期だと思っている。みなさんどうしてよい と思う。かは見えていない。ただ自分の親とは違うの ●夫は基本逃げ腰なので、夫の「マインドではないか、というのは感じていると思いま セット」をどうかえていくかのきっかけづくす。 りが必要。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 73
    • AS-006夫婦で未来を描くマインドセットで主体的な子育てに~tadaima!三木さんインタビュー●夫は自分なりに子育てに接しているが、か ニティがあるとよいですね。みあっていないことがよくある。おれなりに ●コミュニティから影響を受けて、夫婦の「価がんばっている、重いもの持っているし、イ 値観」をぶつけ共有する。「家事育児を分担」クメンってこの程度なんだと思っている人は から「家事育児を共有して分担」へ、そしてう多いです。自己主張しているだけでお互いが まく分担できないことも共有することで、夫婦見えていないと、状況は好転していかないで にとって何が大切かから考えるようになると思す。妻から頼まれたことにゆだねる気持ちに います。なってしまうのは単なる分担。言われたまま ○マインドセットをかえるためのチャンスはいやっているほうが楽ですから。 つでしょうか? ●妊娠時そして子どもが生まれるときと考えて います。どれほどつわりで大変か、身を持ってふたりで未来を描くことがマインドセットへ わかること、接する機会、体験として、自分のの近道 身にしみこむような体験が重要だと思います。○夫がどうなることがマインドセットしたこ ●私も助産婦や子どものいらっしゃるご家庭にとになるのでしょうか。 行ったりわかってくることって多くあります。●意識と行動を変えることですが、妻からう お子さんのいるご家庭と交流をもつところからまく働きかけてあるいは共同作業で、マイン かもしれませんね。ドセットを変えていくのがよいと思う。 ●妻との知識量の差をどう埋めるかも重要なポ●ジャンダー論を持ちだすのではなく、ふた イントです。今の育児書はお父さん向けではなりで未来像を描くことがマインドセットにつ いですがマンガとかなどもありますし、尐しでながります。 も勉強して妻に「おれも調べている」というの●コミュニティも大事だと思う。同じような をアピールするだけでも違う。フェーズにありまのあたり共有できるコミュ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 74
    • AS-006夫婦で未来を描くマインドセットで主体的な子育てに~tadaima!三木さんインタビュー○妻が専業主婦の場合もマインドセットは必要 ●「安心して病気になれる。」とおっしゃってでしょうか。 いたのが印象的です。夫ができることは限られ●専業主婦の方々の家事へのこだわりは強いで ていても安心できる、わかってゆだねられる関すが、共有すべきところは同じではないでしょ 係になっている。うか。たとえば、夫は徹底的にサポートに回る ●パパが日常的にかかわっていて、お子さんがといった、二人でお互い何を了解しているかが 「土日にお父さんと遊びたい」といってくれた大切なことだと思います。 のでラッキー!というママ。 ●うまくいかなかった場合の例として、パパが「安心して病気になれる」子育てを「ゆだねら 子育てに関わらなかった場合で「5歳までお父れる」関係 さんと子ども二人でいることを任せられない」○マインドセット・共有できていることでどんないいことがあるでしょうか。 家事育児から逃げると自分の居場所を失う。主●感情的な摩擦が減ります。お互いに建設的な 体的に関わり自分のフェーズを上げていこう話し合いになる。お互いの意見を主張するので ○最後の次世代の方々にメッセージを。はなく方針が大事だよ、というようになる。家 ●若い人の中には子育てに従事する奥さんに向事にフローもわかっているので、何を手伝えば き合うことがかっこ悪いという方もいるようでよいかわかる。お互い自立した関係でいられる す。子育てから自分のフェーズを上げていくこし、もたれあわない、わからない不安がない、 とがかっこよいという価値観があっていいので「お互いへの自立」関係ができるんだと思いま はないでしょうか。す ●家事育児から逃げることは自分の居場所を失○100組の夫婦のインタビューの中で、具体的 うことになります。家事育児も積極的に関わっなエピソードがあれば教えてください。 ていくことが自分の居場所をつくっていくこと につながると思います。 (聞き手:須藤淳彦) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 75
    • AS-006 これからのパパの子育て「イクメン2.0」とはイクメン夫婦やサポートする起業家のインタビューから浮かび上がってきたこと。それは、一言でいえば、子育てを「夫婦のもの」「自分ごと」に捉えていることではないだろうか。従来のパパが仕事、ママが子育てを中心にする考え方から、子どもや家族を中心に置き、夫婦がそれぞれの持てる時間を共有する。子育てを楽しむために意識を変えるだけでなく具体的に行動をし、時にはコンフリクトを起こしながらも、子どもの成長とともに自分たちも成長し、柔軟に対応して「生きている」ことも読み取れる。そのような夫婦には仲間が集まり、地域のネットワークにつながっている可能性も感じる。また、重要なことは彼らは決して自分自身の仕事などの社会接点での成長や夢もあきらめているわけではないことだ。そして、このような新しい生き方をサポートする起 夫が家事・育児に参 加業家もまた、夫婦間の共有や父親のマインドセット 妻がメインで家事・育児 をした場合に社会的課題を見出していた。軸を見出し見える化をし、夫婦で家庭内で同じ目的を共有することで夫婦関係がより発展的になり、子育てが楽しくなり、地域にもつながっていく、よいことだらけである。(冒頭に問題提起した右図回復グループに向かうための答えでもある。)われわれはこのコンセプトを「イクメン2.0」としてまとめた。次のページから説明する。★「イクメン2.0」は、「イクウーメン2.0」「夫婦2.0」としても通用するコンセプトであると考えている。「イクメン2.0」としたのは、この白書の目的からである。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 76
    • AS-006「イクメン2.0」コンセプト  デュアルエンジン  家事や育児分担を状況に応じて柔軟に対応する  夫婦ともに自分の仕事も大切にし、育児も自分ごとである  家庭のビジョンを描く  どんな家庭を作りたいかのビジョンを共有し、実行する  子育てを夫婦のものとして、パパもママも学びながら進化する  つながりの重視  子どもを通じたコミュニティの形成  イクメンネットワークを通じて子どもの成長とともに自分も成長  自ら子育てしやすい環境に変えていく 「イクメン2.0」の家庭は必ずしも共働きを前提にしていない。分担も50:50を前提としない。 妻が専業主婦である家庭においても、お互いが共有していることが子育てを楽しみ、父親の家 庭での居場所をつくる。父親が土日だけフル回転することも、お互いが共有することでもう尐 し余裕のある夫婦関係築けるかもしれない。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 77
    • AS-006イクメンの過去からの比較~1.0から2.0へ イクメン以前 イクメン1.0 イクメン2.0 育児は女性の仕事 意識の変化 行動の変化 男は外で働くもの 育児参加への意識はある 育児は自分ごと・夫婦ごと 育児をするのはカッコ悪い 子育て参加は義務 子育ては自律 自己満足 尊重・感謝 妻 家事・育児 妻 家事・育児の中心 自分たちらしい家庭像を作り、 夫 不在 夫 お手伝い 共有し、家族がチーム 家庭 休みの日にがんばる パパも進化、ママも進化 77p参照 働き方は変えられず仕事が中心 自ら職場の理解を得やすい環境をつくる 世界でもっとも 工夫と努力で育児に参加 妻も自分らしく働く 職場 子育てしにくい 妻も働きたくてもとても働きにくい 78p参照 子どもを通したつながり 地域コミュニティに参画・活性化地域など 77・79p参照 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 78
    • AS-006 2.0で変わること① イクメン家庭の関係構築力の変化 イクメン以前仕事 母と子 母は子育て 父は仕事 イクメン1.0 父 仕事 母と子 母は子育て 父はお手伝い 父 イクメン2.0 仕事 父と母が子育てを共有 父と母と子 地域のコミュニティとも つながりを持ち、さまざまな 居場所を持つ 子どもも家事に参加。 父親も参加することで、保育園、スポーツ、 職場などを通じたネットワークができあがる 可能性がある。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 79
    • AS-0062.0で変わること② 職場での世代間理解が変化 イクメン以前 イクメン1.0 イクメン2.0 経営層 経営層 経営層 社員の育児に無関心 社員の育児に理解はなく 協力的でもない 上司・経営層も 育児経験があるの で理解あり 上司 上司 上司 協力的 社員の育児に理解はなく 上司も育児経験があるので 協力的でもない 理解あり、協力的 自ら働きかけたり 上司の理解もある ので回りの協力者 も増えるはず 本人 本人 本人 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 80
    • AS-006 2.0で変わること③ 子どもの成長とともにベースコミュニティが広がる 父親が関わることで地域のコミュニティにも貢献できる。 PTAの参画、父親遠足、自治会、スポーツ活動など。 子どもを中心にした広がりができる。 ベース 地域 地域コミュニティ 保育園・幼稚園・小学校 子ども スポーツチーム…コミュニティ 保育園・幼稚園 子ども 家庭 子ども 仕事 夫婦 仕事 夫婦 夫婦 仕事 夫婦 子ども0歳 子ども3~5歳 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 81
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第2部 6.「イクメン2.0」を考える 座談会イクメンの今を知る4名の方々に集まっていただき、「イクメン2.0」のコンセプトについて、総括していただいた。イクメンのありかたから新しい提言まで、楽しく活発な意見が交わされた。
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会 渥美 由喜 東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部 長 国内でも有数の尐子化対策・ワークライフバランスの専門家として、内閣府 の「尐子化対策推進会議」「ワークライフバランス官民連絡会議」「子ども と家族応援戦略会議」等の委員も務める。著書に『尐子化克服への最終処方 箋』(島田晴雄氏との共著・ダイヤモンド社、2007年)などがある。 林田 香織 ロジカル・ペアレンティングLLP代表 3人のお子さんを育てながら夫婦二人での子育て(ペアレンティング)を提 案するワークショップ「夫婦de子育て」を開催。教育機関や行政主催の講 座やNPO法人ファザーリング・ジャパンが主催するファザーリングスクー ル等で保護者に向けて講師をつとめる。 長谷川 潤 NPO法人イクメンクラブ代表 「イクメン」という言葉を生み出し世の中に発信。世の中に普及させるこ とで、父親の育児参加を促し、尐子化の歯止めにもしていこう!そんな社 会変革の達成を目標に活動している。 篠原 広高 パパMe運営 子育てのために「仕事人間」を返上し、「週3日勤務」を実践。父親が本当 に求めている育児情報を提供しようと、自ら父親たちに取材したインタ ビュー記事を掲載するサイト「パパMe(パパミー)」を立ち上げ。1年間 で100人を目標に「イクメンという言葉だけでは伝えきれない、リアルな 父親像を紹介したい」と考えている Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 83
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ イクメンに理想型はなく、ありかたは家庭ごとに違う―― イクメンについてどのようなイメージがありますか渥美 “イクメン”については尐し歯がゆさを感じています。楽しい部分だけのなんちゃってイクメンが「育児してます」と自己PRしている部分はある。ちょっとしかやってないのに言うな、と思う。「育児してます」というときに夫は育児をしない他の男性と比較してやっているということがある。妻から見れば自分に比べればやっていないということで摩擦が生じる。でも、あんまり批判するとしぼむのでほめて育てなければ(笑)女性の幸福観は男性育児するほど上がるが、夫がやりすぎると逆に下がるという結果がある。これは女性の罪悪感を感じるからではないかと考えていて、「育児は女性がやるべき」との意識から開放してあげないといけない。がんばってるワーキングマザーが心配です。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 84
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会林田 お父さんの家事、育児への参画時間が長いとお母さんの幸福は下がるのは、お父さんがお母さんの「生き方」や「人生」に対して過干渉になるというのも一つの要因かと思われます。全てのお母さんが出産後すぐに社会に出たいわけではなくて、子どもが小さいときは一緒にいたいという人もいます。第1子の出産後の離職率が6割のままというのは、いざその時になって「この子を置いていくのか」となる場合もあるから。お母さんの意志を尊重していれば問題ありませんが、お母さんの気持ちを無視して「俺が家事やるから、お前も社会に出ろ」ではプレッシャーになることもある。「夢をかなえて来い」と言われたら、夢を探すところから始めなくてはならない場合もあるという事を、お母さんの声として伝えたいです。長谷川 イクメンということばを作って世の中に広めてきました。イクメン格差などの話も聞いたし、ネガティブな声もありますが、イクメンをフックにそういう話し合いが起こってきているというのはよかったことです。世の中が変わってきている、まさに時代の過渡期なのではないかと思います。イクメンという言葉に特定のイメージを与えたくはないです。イクメンの多様性というか、いろんな父親がいてあたりまえ。仕事優先で仕事大好きということが、子育て家庭を放棄していることとイコールではない。自分ができるやり方を実践していくのがいいのではないか。篠原 私はイクメンという言葉はあえて使いません。パパの理想型というのはないと思っています。これだけやればいいですというのはなくて、家庭によって違う。理想型はないけどもっと変えていけると思っています。家族という単位で見たときの幸せの総和を大きくするにはどうしたらいいかという視点からパパが家庭で貢献できることがあると思います。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 85
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ イクメンの意義は地域や社会的課題とつながっていくこと―― イクメンが周囲にもたらす影響は??渥美 イクメンの意義は地域や社会的課題とつながっていくことだと思っています。単に自分の子どもがかわいいということではなく、次の世代のことまで視野に入れてほしい。長谷川 地域を盛り上げている人をイキメンと呼ぶそうです。私の地域では青空自主保育が盛んで、お父さんが自然な形で子育てに関わっていける。子どもの遊び場となっている里山を守る活動もやっています。木を切ったりしてると世代を超えた人間関係ができて、その中に子どもたちを放り込んでいく。ナナメの関係は楽しい。イクメンはイキメンでもある。そのパワーで時代を変えていければと思っています。林田 お父さんがイクメンでも子育てを「孤育て」と感じているお母さん達もいるのが現状。子ども達を地域で育んでいく雰囲気を作ることが必要だと思います。そこで大きな役割を担うもはやっぱりお父さん。お父さんがスポーツ尐年団や子ども会、PTA等の地域の活動に参画すると、地域の交流が活性化します。 そうすると、地域の人達、たとえば、自治会のおじいちゃん達も、幼稚園や保育園、学校に入ってきます。学校は学校・地域・家庭でやろうとしているが、学校だけが地域に働きかけるより、地域のお父さんが子ども会や近所つきあいを通じた働きかけをしてくれると、連携がしやすくなる。地域との交流会を行っても、お母さん達だけでは上手くいかないことが多い中で、お父さん達が上手く地域との橋渡しをしてくれることで、教育現場と地域の距離もグッと近くなります篠原 パパとママの関係性だけで考えると破綻するので、周りのコミュニティを使っていかなくては Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 86
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ 今の若い世代は周りが変わらないなら自分が変わる―― 今の若い世代はつながるのが上手いのでは??長谷川 自分たちの世代より若い世代は上手だし、世の中への感度も高いと思う。地域を元気にしたいとかゴミを拾ったりとか。篠原 仕事柄学生と接する機会が多いのですが、彼らはいい意味でも悪い意味でも大人とか政治とかに期待がない。自分が変わったほうが早く、自分で変えようというアクションにつながりやすい。林田 周りが変わらないなら自分が変わればいいという価値観を持った世代。 自分に付加価値をつけることで人生をコントロールできるようにと思っているのでは。そのほうが柔軟に対応できる。渥美 自立がキーワード。自立した個人としてのイクメン。自立した人たちが増えている。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 87
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ 子どもは地域とつながるパスポート渥美 私は子どもが好きで子どもができる前から子ども会とかやってました。それだと不審者に見られたり(笑)子どもは地域デビューのパスポートで赤ちゃんを連れているだけでみんな寄ってくる。―― 個人の名刺以外に○○くんのパパという呼び名ができる渥美 効力は子どもが小さいとき限定でここで地域とつながらないと次は定年後になってしまう。長谷川 地域の特性というのもある。環境への関心が高く、子どもたちを自然で遊ばせたいという親たちは、その意識をベースにつながりを深めていくことができる。―― 家庭や保育園、塾・学童・スポーツチームなどつながりが多重化していく林田 お父さんが出て行くきっかけがあるとつながりやすい。サッカーとか野球とか。長谷川 子どもが集まるところにお母さんが集まる。そこにお父さんも吸い寄せられるといった形でお母さんが巻き込んでくれるといい。子どもたちは、いろいろなお父さんに出会うことで、遊びの輪を広げていく。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 88
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ ワーキングマザーと専業ママに溝が篠原 初めて児童館に行ったときはガチガチのグループがあり入りにくかった。ママも一緒だとやりにくいかも林田 男性の職員がひとりでもいると違う。実はそういうところはママも行きにくい。すでにグループが出来ているところに入っていくのは、誰にとっても難しい。ワーキングマザーと専業ママに溝があったりする―― 働いてる女性と働いてない女性のコンフリクト渥美 講演してても分かれているのがわかる。林田 昔は寿退社するのが勝ち組だったのが今は仕事も家庭も全て持っている人がというのがあります。渥美 今のワーキングマザーにとって職場では育児経験者の先輩女性との間の軋轢のほうが大変だったりします。昔は理解がないなかで子どもを育てて生き残ってきたので、何甘えてるんだとなっちゃう。理解があるのは子育て中のむしろ男性。あとは介護の問題に直面した男性上司からの理解が得られたりする。―― イクメン世代が上司になると変わる??渥美 イクメン世代が上司になるにはまだまだ時間がかかる。茨の道は続くのではないか Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 89
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ お父さんは家事に子どもを巻き込んで―― 家事の負担対してもいろいろ工夫しているようです林田 子どもが大きくなると自分でやります。夫婦2人だけで家事をやるのは子どもが小学校あがるかあがらないかまで。両親が共に家事をする姿を見せるのは大事です。今ではパパより子ども達が大変そうです(笑)。渥美 お父さんは子どもたちを巻き込んでいる。こどもに育ってほしいと思っています。―― ルンバだけでは掃除は終わらないですしね林田 長男がルンバのカタログを見て喜んでますよ。ぼくの仕事が減るなぁって。長谷川 妻は手作業にこだわっている。たまにしかやらない私が食器洗い乾燥機を提案したことがあったが、受け入れられなかった。考えを共有することが大切。家事を楽しんでできればいいのにと思うこともある。家事も仕事もとらえかたひとつ。雑巾がけも競争しながらすると楽しかったりする。発想の転換です。渥美 子どもたちあっち行ってろのほうが楽です。でも一緒に楽しむのが大切。つまんないことを楽しくやってるように見せれば子どもたちも楽しくやる。林田 お母さんが家事をしてるところでお父さんはテレビを見て子どもたちは勉強というのは不自然。そこでお前たち手伝えというのもどうでしょう??お父さんが巻き込むとうまくいくことが多いのでは。渥美 子どもは言ったとおりには育たない。やったように背中を見て育つ。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 90
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会■ 早くから夫婦のプランを考えておくこと―― 子育てを夫婦のものにし、父親が自分ごととして捉えるようにするマインドセットが大切だと篠原 私の場合は娘がはじめて言葉を発したとき。1週間前にできなかったことができるようになっていた長谷川 パパスイッチってある篠原 スイッチが入ってしまうとどうしようもなくなる渥美 愛情曲線で愛情が落ちるというところがひとつのポイント。男性は落ちることを知らずにショックを受ける。愛情が落ちる前に家事なども一通りできるようになっておかないと。落ちてからだとお互い大変で合戦になってしまう。林田 ママも進化していかないと。イクメン以前は良妻賢母だった。それがイクメン1.0でパパが家事・育児に参加し始めて、パパがやりすぎるとママは罪悪感を感じていた。イクメン2.0ではママは相手を尊重して感謝して、ゴメンネではなくありがとうと言うようにならないと。イクメン2.0に向けて全部パパが進化していくのではなく、お互い進化する必要がある。渥美 デュアルエンジン。どちらかのエンジンが止まっても走り続ける。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 91
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会林田 プレパパ講座に興味を示すパパが増える中で、ワーキングプレママはなかなかプレママ講座に参加しない。産休ぎりぎりになるまで仕事をするので、なかなか余裕がないのかもしれない。夫婦でどうやって子育てしていくかというのはすごく大事。新婚のときや妊娠前からファミリーマネジメントプランとかあるとうまくいくかもしれません。長谷川 今後は、夫婦で働くのが前提になるケースが増えていく。戦略や意識を共有して、スイッチを入れるためにも、愛情あるうちに考えておくのが重要なのかも。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 92
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会―― 最後にイクメン白書を今後や、政策の提言をいただければ篠原 学生をどう巻き込んでいくかというのがある。大学生はモラトリアムの4年間で高校までと社会人の間のギャップが大きい。働くとかキャリアとか結婚とかもろもろのことを一気に消化しなければいけない。消化しきれないままでキャリアを選んでいく。幸せな選び方ではきっとないと思う。例えば、女性の身体について。妊娠するとはどういうことなのか。その教育について日本は海外に比べて遅れている。女性自身も知らないし男性は知らな過ぎる。知っていれば選び方が変わるかもしれない。結婚という離れたところについて早い段階から知らせてあげる。出産後伸ばしにするとリスクが高まる。知ってて選択するのはいいが、知らないうちに手遅れになってから知るというのはどうか。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 93
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会長谷川 子どもはおもしろい。道草やまわり道が好きで、無駄が多くて、非効率で、自分と違う目線を持っている。それが刺激的。そういう価値観って大切。ビジネスの価値観が子どもの世界まで覆いつくしてしまうのは嫌だなと思っている。子どもの本質的な価値、エッセンスを大切にしたい。こどもごころ製作所というのがあるのだけど、それは大人のなかに子どものような心を取り入れていこうというプロジェクト。子どもがもってるものをうまく世の中に取りこんでいく、そういう社会になったらいいなと思う。子どもは、なんでも拾って大切にする。大人は、捨てればいいと思うかもしれない。でも、あるとき、それが宝物であることに気づかされることが多い。――クリエーティブの世界に似ている。 どれだけ純粋か 素のままの自分は子どもの本質だと。長谷川 コヂカラ・ニッポンという団体も立ち上がろうとしている。そういうのがいいな。こどもごごろ製作所http://www.kodomogokoro.jp/staffblog/コヂカラ・ニッポンhttp://ameblo.jp/kodikara/ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会林田 必要なのは、夫婦のパートナーシップの強化・家族のチーム力のアップ・ファミリーマネージメントです。現状ではパパの関心はパパ自身の「子どもとの関わり方」や「家事そのもの」に向いていて「夫婦」や「家族」の中における自分の役割や家庭内での「バランス」にまで目が向いていない。だから、パパが「ママ化」したり、子どもに過干渉になったり。「どれだけの量(時間)育児や家事をしているか」も大切ですが、それにばかりとらわれず、「父親としてどのように子どもと関わるか」「パートナーとしてどのようにママをサポートするか」を考えることが大切かと思います。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 95
    • AS-0066.「イクメン2.0」を考える 座談会渥美 夫婦カウンセリングサービスというのがある。シンガポールでは幸せな夫婦に生まれる子どもは幸せだということで、決め細やかな相談を受けるカウンセラーがいる。イクメン白書への期待することとしては、イクメンの事例をいっぱい集めてほしい。例えば、昔からイクメンがいた。実は森鴎外や夏目漱石はイクメンだったとか、江戸時代にたくさんイクメンがいたなど。子どものダイバーシティというのもあって、子どもたちが生きやすい世の中になってほしい。例えば、エジソンやアインシュタインはアスペルガーだったのではないか。どうやって育てたかのか、もしかしたら男性が関与していうのではないか。個性がある子どもたちにどう関わっていくのかのデータベースになるといい。―― 今日はためになるお話しと楽しい時間をありがとうございました。 (実施日 2012年4月11日 まとめ 佐竹宏範 司会 飯田加奈子 黒澤綾子 須藤淳彦) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 96
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 第3部 7.「イクメン2.0」への道(チップス集) 第1部で子育ての現状を報告し、第2部にて変わりつつあるパパ の子育てを「イクメン2.0」としてコンセプトを提示した。 最終にあたる第3部では、子育て中あるいはこれから子育てをし たい夫婦やパパの皆さんが、「イクメン2.0」的な、新しいネッ トワークや関係をつくりだし、共有し活動したりするなど、子 育てに関わりやすくするヒントを提示していきたい。 ★第2部でも申し上げた通り、「イクメン2.0」は、「イクウーメン2.0」「夫婦2.0」としても通用するコ ンセプトであると考えています。「イクメン2.0」としたのは、この白書の目的からである。第3部は夫婦 で役に立つ内容となっています。
    • AS-006「イクメン2.0」への道では、何から始めるべきだろうか。理想的には下記のようなステップでと考える。VISION、SIMULATION、PDCAである。もっとも、夫婦がお互いにやりやすいどのステップから入っても問題ないかと思う。それが2.0でもある。 STEP1 VISION 夫婦・家族のあり方の共有 P85~87 ●ことばにする ●ルール化 STEP2 SIMULATION 見える化して不安要素をなくす P88~98 ●子育ての情報、イメージづくり ●マネー ●時間の確保(仕事見直し) ●住居・・・・・ STEP3 PDCA 計画化・実行・総括 P99 ●○ヵカ年計画 ~102 ●振り返り見直し本白書をまとめていく中で出会った、学ぶための講座、ネット上にある情報、参考図書、最後にPDCAの事例などを項に紹介してきたい。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 98
    • AS-006講座でパパを学ぶ~Fathering Japan VISION父親のための支援事業を全国に展開している日本最大のNPOです。今回の起業家やイクメンのヒアリングでもその存在は必ず聞きました。何かひらめいたら、聞いて見て、学んでみてはいかがでしょう。地域にも支部があります。ビジョン(抜粋):Fathering Japanは、父親支援事業による「Fathering」の理解・浸 透こそが、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やし、ひいてはそれが働き方の見直し、企業の意識改革、社会不安の解消、次世代の育成に繋がり、 10年後・20年後の日本社会に大きな変革をもたらすということを信じ、これを目的(ミッション)としてさまざまな事業を展開していく、ソーシャル・ビジネス・プロジェクトです。 育児を楽しむパパを養成する、日本初の本格的な父親学校。 講師は各分野のエキスパート。現役パパ・ママ講師による同 じ親目線の内容で、専門性の高い、様々なテーマを扱う大好 評の講座です。 各支部の活動が見られます。 メルマガをとって情報インプット。相 談窓口もあります。 HPのこちらのスケジュール表に安藤代表 の講演会なども。セミナーの日程があり ます。お勧めを選んでGO! http://www.fathering.jp/ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 99
    • AS-006ワークショップで夫婦を学ぶ~Logical Parenting LLP VISION夫婦で学ぶワークショップの事例です。第2章で登場した林田さんの講座です。代表 林田 香織 HP:http://logipare.com• ママコミュサロン妙典 主宰 Blog: http://blog.goo.ne.jp/logipare• NPO法人ファザーリング・ジャパン お問い合わせ:info@logipare.com マザーリングプロジェクトメンバー「ママ一人での孤育て」ではなく「夫婦での子育て=ペアレンティング」を提案。【講座概要】参加者主体の参加型ワークショップ夫婦向けペアレンティングワークショップ 「夫婦de子育て」の開催生きる力を育む子育てワークショップ 「7つのロジック」の開催ママによるママ支援活動 「ママコミュサロン」の企画・運営「イヤイヤ期をイライラ期にしないために」「ロジ・ペア流トイトレ講座」等ニーズに合わせた講座を各種開催【活動実績】NPO法人ファザーリング・ジャパン ファザーリングスクール講師関東圏内の男女共同参画センター主催事業、公民館主催事業における講演、ワークショップの開催(多数)幼稚園、保育園、小学校における家庭教育学級、子育て支援センター、幼稚園教諭研修会での講演、ワークショップの開催(多数)企業主催による子育てイベント、講座における講演(多数) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 100
    • AS-006ワークで産後の部屋づくりを学ぶ~tadaima! VISION夫婦で学ぶもう一つのワークショップ。子どもが生まれる前に夫婦で部屋の模様替えの共同作業します。tadaima!の事業ビジョン父親と母親が共同で家事や育児を行い、母親も仕事と家庭の両立に不安になることなく働くことができる。笑顔で、活き活きと生活する両親の姿を見せることで、子どもは大人になることへの夢を、膨らませていくのだと思います。「ただいま!」って帰りたくなる家庭=家族が協力し合い、創る、居心地のいい家庭。そんな家庭を増やす事がtadaima!のビジョンです!夫婦のワークのあと2回ほどの訪問コンサルで構成。 ○ターゲットとサービス(三木さんインタビューから)サービス構築のためにモニター10数組実施中。 赤ちゃんが生まれる妊娠期から産後が対象。産後男性が傍観者になってしまう。 その理由は、情報のインプット量が違うため。この時期に、部屋を見直すこと で夫婦が一緒に考えるきっかけになる、つかまりだちなど子ども中心の状況を だんなさんもイメージできるように部屋の模様替えフォーカスしている。二人 で産後の生活を向き合うかをテーマにした事業です。 http://npotadaima.com/ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 87
    • AS-006先輩パパに学ぶ~パパMe SIMULATIONパパのリアルに迫る。パパが本当に知りたい情報をシェアするサイトのご紹介です。 【site】http://papame.info 【twitter】http://twitter.com/papa_me 【facebook】 http://www.facebook.com/papame.info パパに「きっか け」を。 ■パパが欲しい情報(にも関わらずなかなか 聞けないの)はパパのリアルな話。 ■会社員、経営者、フリーランス、専業 主夫 農家…様々な働き方をするパパにイン タ ビューし、紹介。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 102
    • AS-006夫婦で楽しむ ~iPhoneアプリ 『コドモノガタリ』 SIMULATIONコドモノガタリは、ベビーカーやおもちゃ等の育児用品に、使った記憶を記録することで、子供の成長や大切にしたいモノの思い出を、夫婦や友人と共有できるアプリです。 無料/iPod touchでもネット接続で利用可/ソーシャルネットワーキングカテ http://itunes.apple.com/us/app/kodomonogatari/id513288764 コドモノガタリは夫婦でアカウントを共有するため、夫が仕事でいない時間帯の子どもの成長を残 し、お互いにコメントを残すというコミュニケーションが可能です。 こうすることで、産後に激減 する夫婦間のコミュニケーションを円滑に、促進することができます。 前田 考歩 (マエダ タカホ) ㈱コドモノガタリ代表取締役 2011年に生まれた長女の誕生をキッカケに コドモノガタリを企画し、アプリの運営と育児を行うために退職し、㈱コドモノガタリとしてベンチャー起業。 >>コドモノガタリ http://kodomonogatari.com Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 103
    • AS-006仲間とクラブ活動に参加する~NPOイクメンクラブ SIMULATION地域の中でパパが参加でき、支え合えるサークルはきっとあるはず。そのひとつとして、活発な活動をしているNPOイクメンクラブのご紹介です。NPO法人イクメンクラブは、行動するイクメン集団。子どもたちのワンパクな笑顔のためにも、男の子育てをグングンおもしろいほうへひっぱっていきたい!父親がもっともっと活躍できる世の中を目指しています。NPO法人イクメンクラブ活動内容イクメンクラブは、父親を中心とした有志が集まって立ち上げた任意団体として、2006年末より活動を始め、2011年4月に特定非営利活動法人(NPO法人)としての認可を受けました。「イクメン」という言葉を生み出し、世の中に普及させることで、父親の育児参加を促し、尐子化の歯止めにもしていこう!そんな社会変革を達成するために、このプロジェクトは立ち上がっています。以来、地道な活動をしながら、母親たちのブログやマスメディア等で言葉が取り上げられ、口コミを中心に言葉は拡散していき、2010年の「新語・流行語大賞」にも選ばれるまでになりました。現在は、イクメンランチ、イクメンキャンプなどのイベントを実施し、男ならではの子育てで、子どもたちを多様な世界へ導きたいと考えています。男が子育てに積極的に関わることで、パートナーである女性の社会参加をうながすだけでなく、男性自身の人生もより深みのあるものになっていくことを伝えていきます。URL:http://www.ikumenclub.com/ Facebook:https://www.facebook.com/ikumenclub 104 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
    • AS-006マンツーマンでライフプランを学ぶ SIMULATION松川幸太郎さんはファイナンシャルプランナーであるとともに、ライフプランナーとして30分程度の無料診断をされておられます。子育てとお金は切り離せないもの。第1章で示したように不安の大きな要素のひとつでもありますが、ライフプランをイメージすることで解決可能。インタビューさせていただきました。○子育てにお金がかかるんじゃないかと不安に思っ いつが支出のピークなのか、いつが貯め時なのかを把てらっしゃる方が多くおられます。 握して、作戦をたてます。収入やお子さんの人数、年●必要以上に大きな不安を感じている方も多くいま 齢、そのご家庭の価値観・想いをベースに行います。す。「結婚して子どもができたら年収1000万円以上 ○子育ての費用もトータルでわかるようになっている必要だ」と思われている若い方も何人かいました。 のですね。●大事なことは作戦を立てるということです。収入 ●トータルはもちろん「いつ・いくらかかるか」もわが右肩上がりではない時代になりました。「サラ かります。その時親は何歳なのか・それまでにどうしリーマンは2度破産する」という本にもありましたが、 たらよいのかなど作戦がたてられます。今までと同じやりかた(戦略無し)では難しくなっ ●子育てだけでなく、年表上でその他の夢をふくらまています。 せることも大事です。年表をみることで、人生が長い○そんな中で、無料でライフプランの相談を受けら こともわかり、90年スパンでやりたいことを探すことれるサービスを展開されていますね。 もできます。●絵で描くことによりイメージがわき、数字で表す ○(デモを見て)うわー、すごいですね、この方(架ことによって根拠ができます。それぞれの夫婦のプ 空)の場合、お子さんが大学時代に赤字になっている。ランは様々で、優先項位を伺いながら、カスタマイ どうしたらいいのでしょう。ズして、ライフプランのデザインのお手伝いができ ●知らない間にお金が消えていますね。生活上必要なるようにしています。プランは年表形式なのでわか 光熱費や食費などを把握します。次に、住宅ローン、りやすく、将来の家計簿をみることができます。 生命保険の洗い出し、合理化ができないか精査します。○アドバイスするポイントはどのあたりですか。 連絡先 WEB: http://kmatsukawa.com/●そのご家庭のお金面での強みと弱みです。 メールアドレス:koutarou_matsukawa@sonylife.co.jp Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 105
    • AS-006マンツーマンでライフプランを学ぶ SIMULATION○なるほど尐し支出を減らしたら楽になりました。 シミュレーション例●貯金残高も見られるようになっているんです。きっ パパ:年収330万ちり家計簿をつけることも大事ですが、貯蓄を毎年ど ママ:年収280万 のご家れだけ残せたかを重視しています。 庭●支出のピークに対して、足らない部分は、ママの出 もっと、頑張って収入上 子どもを産んでも育てる げないと難しいなあ。で のは費用がかかるわ。せ番かもしれません。40歳ぐらいになったら働きに出よ も、そう簡単には上がら いぜい1人かしらうとか、計画的に対策ができる。収入が増えることで ないし。結構楽になります。まだこれからお子さんという場合は、働くことを続けることを今から選択することもできます。このような対策を夫婦間で共有できることが大切ですね。3人目も欲しいという要望にお答えした 子ども二人でシミュレーションこともありました○アドバイスで重視していることは何ですか。●夢の優先項位や価値観を大事にしています。「高校からの私立は譲れない」とか「家は買いたい」とか、そこをベースに削れるものは何かを検討してもらいます。●その結果、セミナーに参加された方で、結果、子どもをもうひとり産みますと決めました、という方もいらっしゃいました。○最後のメッセージを 収入と支出をシミュレーション 貯蓄額を算出●子どもを持っても資金的に大丈夫かという不安を、 え!こども2人目生まれても大安心に変えて、人生楽しいと言っていただけるように 丈夫なんだ!!したいと思っています。おふたりで来てくださいね (聞き手:須藤淳彦) 106 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
    • AS-006 住居を考える・子育てシェアハウスを選択する ~Colish SIMULATIONColishは生活を楽しくするシェアハウスのアイデアを投稿して共感する住人を集めるWEB上の場所。小原憲太郎さんが立ち上げた。このサイト上には「子育てハウス」など複数の子育てをコンセプトにしたシェアハウスが紹介されている。(右は2012年3月25日現在)小原さんはシェアハウスのプロデュース業も展開されており、子育てシェアハウスも検討のひとつ。Facebookでお話を聞いてみました。質問)子育ての悩みの中で、「自由時間が奪われる」「精神的な負担が大きい」というデータがあり、子育てのメリットを越えられないという課題があると思います。シェアハウスはどちらも解決できるよいアイデアではと思うわけです。小原)そう思います。一番大きいのは精神的負担のところの解消かなと思っています。パパ、ママ両方に言えるのですが、本当にちょっとした出来事のシェア、改めて相談するまでもないくらい小さな悩みや心配事を話せる相手がいるだけでも大分違うという話を聞きます。質問)小原さんのプロデュース事業でどんなしくみをお考えですか。小原)自分の子どもも他人の子どもも分け隔てなく面倒見られるようなコミュニティが理想だと思っています。基本的に、コミュニティで得られる、互いの学び合いや助けあいが大きなメリットかなと思っています。大人も子供もゆたかに成長できるというのがポイントかなと思っています。どうしてもこどもが中心になりがちですが、大人がかっこいい、楽しく過ごしている、成長しているという人たちばかりであれば、子供は自ずと学び、育っていくのかなと思っています。幼稚園入園以前の人と、幼児、小学校低学年くらいの教育という点では、求められるものも違ってくると思うので、年齢をある程度ミックスさ http://colish.net/せるのか、それともある程度固めるのかなどは悩みどころです。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 107
    • AS-006「産後白書3」から学ぶ~産後の女性の3つの「不」 SIMULATION「産後白書3」は「産前・産後のパートナーシップを語る」というテーマでNPO法人マドレボニータより発刊されています。ここから読み取れたことをプロボノメンバーでまとめてみました。http://madrebonita.shop-pro.jp/?pid=38947683 不安:キャリアを含め自分がどうなるのかへの不安 不快:産後の女性の肉体的な苦痛 不満:夫とのパートナーシップへの不満 イクメンは、これら「不」を解消する力がある? まずは、 言いたいことが言えるように、二人で話し合う機会を作る 夫婦間の満足度にギャップがあることを認識する ⇒アンケートなどで、子供の成長に合わせて確認 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 108
    • AS-006「産後白書3」から学ぶ~夫と妻からの「不」解消へのTips SIMULATION 夫からのTips 妻からのTips ・育児は意外と自分に対してフィードバ ・父親に育児を任せることで、父子の関不満 ックあり 係が育つ ⇒合理的に管理できず、自分の忍耐力が試さ ⇒ 父親の育児を信頼し、褒めて伸ばし、夫 れる のやる気を導く ・仕事の上では、自分の代わりとなる人 ・感じたことをそのまま伝えると、わり を増やす努力 とちゃんと反省してくれる ⇒自分がいなくても仕事が回っていくように ⇒「妻がこうあるべき」妄想から逃れる ・NPOの活動に触れることで情報を得て ・「あなたばかりズルい」「私ばっかり 、考え方が変わる 大変」がケンカの一番の原因 ・どうやったら妻が気持ちよく家事が進 ⇒「聞いて欲しいんだけど」から始める。逆 むのかを考えて、次の工程がやりやすい に夫の不満を吐かせてからという手も ように心がける不快 ・産後の女性の大変さを常識として、男 ・マドレに通う! 性も認識すれば、状況も変わる ・妻が「どうしたいのか」は言ってもら ・夫に仕事を理解してもらうために、会不安 わないと正直分からない 社の人を知ってもらう ⇒自分の意見を夫に対して言うのは大 ・会社の組織が求めているものにある程 事 度自分が追いついて、出来ないところは 上司に報告や相談する 「産後白書3」産前・産後のパートナーシップを語る NPO法人マドレボニータより Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 109
    • AS-006 SIMULATION先輩パパに学ぶ~アンケートにみるさまざまな工夫ご紹介Q自分や夫婦の時間を作る工夫はしていますか? 本PJにても現在子育て中のパパにアン ケートをとりました。その中から読み している していない 取ったことをご紹介します。0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% N=12 (参考値) 経済的工夫  出産一時金など行政補助の活用  粉ミルクを使わない  子ども手当てを学資保険に回す等、これからに向けて準備  一時的に必要なものは、親戚や地域の方に譲ってもらう 精神的・時間的工夫  意識してお互い自由になれる時間を作る体力をつける  早起きをする  同世代の子を持つ親との繋がりを作る  夫婦での話し合いの時間を設ける  半年に1回くらいだが親戚に預けて二人で食事をする機会を意識して作っている  お金を使って自分たちが楽になる手段をとるのはわるいことではないというように考 えるようにしている「繋がり」を増やすことが重要「一時的に必要なものは、親戚や地域の方に譲ってもらう」「同世代の子を持つ親との繋がりを作る」等夫婦間だけではなく、地域のコミュニティや親兄弟との連携をとり、巻き込みながら育児をしている様子が伺える。地域や家族との繋がりを積極的に持つことで、自らの負担も軽減されると同時に、夫婦での時間を大切にし、パートナーとの繋がりをより深める努力をしているのではないか (分析:平野恭子) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 110
    • AS-006先輩に学ぶ~イクメン新三種の神器 SIMULATION限られた時間を上手く使うため、家事負担を減らす家電に人気が集まっています。インタビューにも登場しました。手抜きOKじゃないでしょうか。子どもが手伝いできるようになったら、一緒に家事も楽しいし、子どもたちの学びも広がりますね。そのときまでという時限でもよいかもですね。 乾燥機付き洗濯機 食器洗い乾燥機 ロボット掃除機 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 111
    • AS-006 SIMULATION先輩パパのおすすめ書籍 ◆2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略 [単行本(ソフトカバー)] 小室淑恵 (著), 駒崎弘樹 (著) 成果を上げる秘訣は、「家庭」にありました。 共働き&子持ち経営者2人が悪戦苦闘の果てに生み出した生活術見えてきた 新しい夫婦のカタチ…… ●今回のイクメン白書で最も参考にした書のひとつ。ここに行きついた方はきっと読んでおられるのでは。 ◆父親になる、父親をする――家族心理学の視点から (岩波ブックレット) [単行本(ソフトカ バー)] 柏木 惠子 (著) イクメンをブームで終わらせないために 男性による育児の意義を考える父親:母親のための基本 書 ●学術的におさえた図書。でも初心者向けに、父親が関わる理由がよく解説されている。 ◆子育てハッピーアドバイス [単行本] 明橋 大二 (著) 医師・カウンセラーとして活躍中の著者が「『赤ちゃんに抱きぐせをつけてはいけない』は間違い」「叱ってい いけない子がいる」など、子育てに大切なポイントを、マンガやイラストで分かりやすくアドバイス。 すぐに読めて、心が軽くなる。子育てに自信と安心を贈る1冊。 ●父親の育児書は尐ない。また読みたくなるものものもない。ヒアリングの中で父親になった後輩が勧めて これた本。イラストがたくさんでエッセンスが詰まっている。 ◆パパ1年生 [単行本(ソフトカバー)] 安藤 哲也 (著), ファザーリング ・ジャパン (著) 出産は「子どもの誕生」であると同時に、「パパの誕生」でもあります。パパが育児に関われば、家族み んなが幸せになります。パパが育児を楽しむことで、子どもは笑顔になり、ママは喜びます。家族全員が 明るくなります。パパ自身も、育児を通して、人間的に大きく成長することができるのです。 本書は、「育児をしたいけれど、どうすればいいの?」というパパに向けて、マンガを読みながら、「パ パの基礎知識」が無理なく、楽しく学べます。 ●ファザリングジャパンのノウハウを結集したお勧め本。厚生労働省父親のワークライフバランスハンドブック http://ikumen-project.jp/pdf/handbook.pdf Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 112
    • AS-006 SIMULATIONパパコミュニティサイト・情報 パパスイッチ パパスイッチは「パパの育児」をテーマにしたブログメディアです。 パパの方、これからパパになる方に『育児って楽しい』と感じてもらえるメディ アを目指しています。 (Facebookページより) http://papaswitch.nifty.com/ https://www.facebook.com/papa.nifty/info パパコミュ パパコミュは、パパコミュ委員会が運営する「小学生の子どもを持つパパ向け」の コミュニティサイトです。子どもと一緒に学ぶ・遊ぶといった関わりを通して、子 どもとより良い関係を築いているステキなパパで日本をいっぱいにすることが目的 です。 (Facebookページより) https://www.facebook.com/papacommu FQJapan 「FQ」とは「Fathers Quarterly」の略で、「父親の季刊誌」という意味です。 英国を中心に約7万部を発行しています。そして2006年12月、日本版として創刊したのが 「FQ JAPAN」です。 (Facebookページより) http://www.fqmagazine.jp/ https://www.facebook.com/FQJAPAN/info育児・教育ジャーナリスト、心理カウンセラー、 「パパ料理を通して、家庭の幸せを創造する」文化&サイト「パパの悩み相談横丁」管理人の ライフスタイル創造カンパニーおおたとしまささんのページ 株式会社ビストロパパ(滝村雅晴 さん)のページhttps://www.facebook.com/otatoshi https://www.facebook.com/bistropapa Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 113
    • AS-006先輩に学ぶ~プロボノのA家の計画 PDCA具体的な計画は話しするだけではなく、書いてみることが重要と思います。プロボノチームの一員がたてておられたご夫婦の計画です。しっかり計画されています。3~4年後かわいいお子さんに会えるのが楽しみです!(次ページにも続きます)Our Life Style Statement As of: 2011/1/22 私たち夫婦の方向性  夫婦ともに仕事で成功したい  子供はほしい  一生学び続けたい  人とのつながりを大切にする(家族・友人・同僚)  (社会に貢献する) → 仕事も家庭生活も充実していたい そのためにまずやること  夫婦で力を合わせてソリューションを考える  健康を維持する  経済的な豊かさを手に入れる Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 114
    • AS-006先輩に学ぶ~プロボノのA家の計画 PDCA フェーズ1 フェーズ2 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 キ ャ 仕事 インプット リ 次のSTEP ア ダイエット! どんな働き方?? 妊娠 子育て 子育て中の 生活プラン 家 引越 庭 資産形成 今しかできないことたくさん 余 教養 暇 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 115
    • AS-006先輩に学ぶ~プロボノB家の家訓とWB PDCA家族のミッションや夢を具体的にかっこよくまとめている事例をご紹介します。すごいことを書くだけでなく、メモでも十分かもですね! すごい! かっこいい! プロボノ一同も関心 していました3年以内の目標ここまでしっかり書いてあると確かにたまりそうだ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 116
    • AS-006コラム:先輩パパたちからのメッセージアンケートの最後に子育て中のパパ達から書いていただきました!「これから子育てに向かうみなさんへ」 子供は「自分で育つ」力を持っていると思います。その力を信じてあげましょうよ。そうすれば、親の 私たちも、ずっと気が楽になりますよ。 大変なことも多いけど、そのぶん幸せもたくさんあります 愛情があれば、時には手抜きをしたりすることは決して悪いことではないと考えた方がいいです。 いろいろと不安なこともあるでしょうけれども、世界中の多くの人が乗り越えてきています。夫婦が力 を合わせ、お互いがお互いのことをフォローし合うことができれば子育ては苦にはならず、むしろ楽し いですよ。子供はいつか親の元を離れていきます。恐らく10歳にもなるとある程度は離れていくと思っ ていますので、人生の10年間だけは子育てに思いっきり励もうと思っています。この楽しい時期は人生 でたった十年しか味わえない貴重な時期だと思いながら・・・。 家庭によって状況は様々かと思いますが、子どもの成長は待った無しなので、一日一日、日々の成長を 楽しんでください 乳児期は確かに大変です。しかし、そこで、粘り強く信頼関係を築けば、長い目で見ると、良好な親子 関係を築くことができます。 特に3歳までの間は、ご自分の趣味などは一時封印し(最小限)、親子でたっぷり時間を過ごされてみ てください。将来、そのように投資した時間は、何十倍ものリターンとなって返ってくることは、経験 上、間違いないです。 人間として成長できる大切な節目ですし、子供がいることで幸せの幅が広がるので楽しんでください いままでの生活が自分たち中心から子供中心になり、慣れないこともあわせていろいろ大変です。スト レスもたまります。だけど、子供の笑顔をみているだけで幸せになります。子供の成長を見ているだけ で楽しいです。 子どもの世話は想像を絶するほどに大変ですが、子どもと過ごす日々はそれに余りなるほどに素晴らし いです。出産前には不安になると思いますが、きっと乗り越えられます。夫婦で力をあわせてがんばっ てください。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 117
    • AS-006エピローグ(白書全体のエピローグです)この白書の副題には「イクメンがフツウになる時代へ」とついている。「イクメン2.0」とはすなわち、夫婦で将来ビジョンを立てて実行していくことと、と同義である。子育ての責任を分担して全うすることで、そのとき当然ながら家事などの手を動かす部分、精神的分担や、気持ちのシェアなんかも含まれることになるんだろうと思う。夫婦の依存関係も尐しずつ変わっていくことなのだと思う。またそのような関係から子どもたちは学びとる。「イクメン2.0」は「夫婦2.0」「ファミリー2.0」でもあるのである。そのとき、イクメンがイクメンとして目立つ必要はない。当たり前のようにフツウに子育てしている。もうひとつ、フツウになるとよいなと思うことがある。子どもたちは地域で育つ。近所で公園デビューし、近くの保育園や幼稚園に行く。近所のおじいちゃんもおばちゃんも、地域のお店も、企業も、子どもを中心にして、共育てしていく。イクメン2.0は、地域社会にはいっていくことで、新たないろんな関係が生まれてくるのではないかと思う。イクメン2.0も地域の住民となることができる。イクメン2.0が輪に加わることで新しいエコシステムができるんじゃないかと思う。これがフツウにできないか。案外、地域社会の再興のカギをイクメンが握っているのかもしれない。「イクメン2.0」はいまそのスタート地点に立っている気がしている。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 118
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 編集後記・参加メンバー
    • AS-006編集後記 黒澤綾子(サポートメンバー) 昨年大人婚をした黒澤です。今回のイクメンプロジェクトには、クライアントの船木さんからオブザーバーとしての参加を依頼されました。一方で、自分の夫の意識改革へのヒントがあるのでは?という裏目的がありました。 一番参考になったのは、やはり実際のイクメンへのインタビュー(正確にはイクメンとその妻へのインタビュー)。イクメンへの道には、妻が夫と対等なパートナーシップを築いていくビジョン・戦略・戦術が必要だと。今回のイクメン白書には、チップスとして戦術が散りばめられているので、是非参考にして下さい。また、夫側には是非家族に愛されるイクメンになるために利用して下さい。 目下、夫をイクメンに育てる前段階の、妊活中のアラフォーの私。これまで仕事に趣味に遊びにと独身時代を謳歌してきました。いつかは子供を産みたいと若い頃から体調管理には気を使っていたつもりではありますが、お恥ずかしながら「妊娠のメカニズム」を学んだのは妊活を始めてから。もし知っていたらもう5年は早く妊活を始めてたと尐し後悔しています。女性の肉体的なタイムリミット――も十分理解しながら出産・子育てを考えるという啓蒙が必要だと強く感じる今日この頃です。 最後に、須藤さんの粘り強いリーダーシップの下、沢山の参考文献を調べて頂いたメンバーの飯田さん、佐竹さん、平野さんのプロボノのおかげで、期待以上に中身の濃い「イクメン白書」が出来上がりました。この白書が、子供を産みやすく&子育てしやすい社会へ貢献するものとなることを願ってやみません。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 120
    • AS-006編集後記 飯田加奈子 ワーキングマザーの飯田です。仕事と子育てで多忙なものの、以前からプロボノに興味があったので、今回思いきって参加しました。デスクリサーチや二週に一度のミーティングは時間のやりくりが本当に大変でした。それでもなんとか最後までついていけたのは、メンバーの皆さんが子連れ参加を受け入れてくれたこと(急遽うちで会議したこともありました)、子供がどうにかおとなしくしてくれたこと、そして夫の協力があったおかげです。すべての関係者に感謝しています。 私事になりますが、私はフランスに留学した際、欧州的なワークライフバランス生活に衝撃を受け、すっかりその価値観に感化されました。しかし、夫はドメスティックな激務業界で働いており、理想と現実のはざまで日々格闘しています。白書ではイクメンを応援するさまざまな人・団体を紹介していますが、私自身とても勇気づけられました。 我が夫は白書の定義で言うなら、「イクメン1.0以上2.0未満」。彼の家事力は不満だけど、激務の合間を縫って家庭参加しており、子供への愛が伝わるからなんとかやっているという感じです。先日、「●●ちゃんが巣立ったら淋しいなあ(←まだ3歳なのに^^;)」と夫が言うのを聞いて、嬉しくなりました。彼の中にも、いつのまにか「父性」が芽生えていたようです。 さらに私事になりますが、プロジェクト中に第二子を見ごもりました。ますます大変になりそうですが、ママ業だけでなく、社会的な活動もしていきたいです。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 121
    • AS-006編集後記 須藤淳彦 イクメンとは何かの定義からはじまった本白書の行きついた結論は、夫婦や家族や、地域との関わりの見直しであり、本来なら 「ファミリー2.0」とか「地域2.0」がふさわしかったのかもしれません。しかし、子育てするイクメンの皆さんから変化を起こして行くことがより男性のこれまでにない幸せにたどりつく早道であることも間違いないという思いから、「イクメン2.0」というコンセプトでいくことにしました。 いろんな意味で今大きな時代の変化にあります。個々の価値観も大きく揺らいでいます。お金の使い方、時間の使い方、何に幸せを感じるのかなどなど、価値観も自分で決める方向へシフトし始めていると思います。子育ても例外ではありません。リサーチやインタビューを通じて、子育てを通じて夫婦で学び合う、という意識や行動の変化は、ある意味プロジェクトメンバーには新しい発見であり、ちょっとしたカルチャーショックでもありました。 なので、この白書はパパや未来のパパだけでなく、ご夫婦やご家族で読んでもらいたいと思っています。父親だけを切り取るのではなく、夫婦や家族で、これからの人生やご家族のあり方を一緒に考えてもらいたいと願っています。リサーチ期間(約3カ月)の制約もあり、まだまだやり足りなく、力不足の点もあったかと思います。ぜひ意見や感想をお寄せいただけるとうれしく思います。 最後に、構成のアドバイスをいただいた渥美由喜さんをはじめ、インタビューとFbチャットやアンケートのために時間をご提供いただいたみなさま、この場をお借りして深くお礼を申し上げます。クライアントやメンバーにも恵まれました。イクジイ予備群、子育て中、妊活中、妊活説得中、新婚とバライティに富んだメンバーそれぞれが今後、「(自分や旦那さんが)イクメンになって家族がどうありたいのか」を、客観的な視点でかつ「自分ごと」として議論してきた傑作と思っています。本当にありがとうございました。このような場を作っていただきましたETIC.ソーシャルアジェンダラボ(SAL)にも感謝したいと思います。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 122
    • AS-006編集後記 平野恭子 もともと子どもが好きで、その想いが無意識的に、子どもに関する様々なトピックに目を向けさせてきました。その中のひとつである、今回のイクメン白書。尐子化の原因は、様々な分野にまたがるとされますが、「イクメン」という切り口から社会の問題を考えてみる、とういスタンスに強く興味を引かれ、プロボノとして参加させていただくことになりました。初回の打ち合わせで拝見した、本編の導入部分にある「愛情曲線」が私自身にとっても非常に衝撃的で、「こういうデータがあるらしいよ」と既婚子なしの友達や同僚に、男女問わず布教して回ったくらいでした。(笑)もともとは「子ども」に興味があって参加させていただいた今回の調査でしたが、プロジェクトが進むにつれて、日本社会の抱える特性や、変化しつつある状況を捉えることが出来ました。また、まさに自分の周りでも実際に同じような現象が起きていたりと、調査と現実とがリンクすることで、現状理解が進んだように感じましたし、インタビューやアンケートをする中で得られたチップスは、未来の旦那様との間で是非うまく活用していきたいです。結局、【「イクメン」を切り口に社会の問題を考える】というカッコイイ命題のもと、多くの人生の先輩方から様々な教えを頂いた、という印象 が、私個人としては一番強いです。ご協力いただきました皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。また、今回プロボノとしての参加でしたが、未熟者の私は現業とのバランスがうまくとれず、プロジェクトメンバーの皆様には多大なご迷惑をお掛けしました。船木さんをはじめ、皆様のあたたかいご理解のもと最後まで関わらせて頂くことが出来ました。本当に、ありがとうございました。 この白書が、様々な立場の方に読まれ、尐しでも皆様のお役に立てれば幸いに思います。今後の白書の発展と、「イクメンがフツウになる時代」が到来することを心から願っています。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 123
    • AS-006メンバークライアント船木成記 サポートメンバー(五十音項)コアメンバー(五十音項) 天辰次郎飯田加奈子 黒澤綾子佐竹宏範 酒井タカマサ須藤淳彦平野恭子 事務局 ETIC.SAL 石川孔明 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 124
    • ソーシャル・アジェンダ・ラボ(SAL)リサーチ・プロジェクト100 アンケート 白書文中にて分析したアンケートが夫婦の役割のきっかけ になったという意見があり、掲載させていただくこととし ました。ご活用ください。 対象:パパ(イクメンと思われる人を中心に)&イクメン 予備群 #今回は、パパ向けのアンケートを掲載しています。
    • AS-006アンケート1. お名前(イニシャル)と年齢 奥様の年齢例:A.S 31歳 30歳2. ご本人と奥様のお仕事について教えてください例:本人 会社員、奥様 自営3.お仕事の時間、帰宅時間、休日を教えてください例:(月)~(金)6:00~18:00(時々21:00頃まで残業)平日帰宅22時頃 (土) 勉強会等 (日)極力休む4. お子さんの年齢と性別を教えてください。例:男3歳 女1歳5. 奥さまの働いておられる時間を教えてください。例:フルタイム 平均8時間ぐらい6. 奥さまとの育児や家事の分担はどのようにされていますか。例:特に決めておらず、都度お互いやれることを話し合って決めている。決まったことだけをやっている。ほとんど妻に任せきりなど。7.奥様との育児と家事の割合はどれぐらいですか。例:ご本人5対5奥様8.前問7.の割合はご本人や奥さまにとっては満足ですか。満足していない場合のその理由を教えてください。例:満足だと思う。 例:妻は満足していないと思う。自分の仕事が忙しいのが理由だと思う。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 126
    • AS-006アンケート9. 子育ては楽しいですか。1.とても楽しい 2.まあ楽しい 3.どちらともいえない 4.あまり楽しくない 5.楽しくない10. 前問9.そう思うのはなぜですか。11.子育てはお子さんが生まれる前に想像していたより大変ですか。1.とても大変 2.まあ大変 3.想像していた通り 4。まあ大変ではない 5.まったく大変ではない12. 前問11 その理由を教えてください。13.これから出産準備や子育てをする方々は、実際に子供を持っている人に比べて過大な不安を抱いているというデータが いくつもあります。①自分や夫婦の自由な時間が奪われてしまう。自分や自分たちの時間を作る工夫はしていますか。例:早起きをしている。②出産や子育てにお金がすごくかかりそうで不安。経験者として実際にどのように乗り越えていますか。例:補助金や税金控除などで意外と負担金がかからない。③精神的・肉体的に疲れてしまうのではないか。ストレス解消方法や夫婦での連携の工夫など教えてください。例:子育て仲間が増えて支え合って楽しい。14.子育てによるメリットとデメリット教えてください。15.これから出産準備されるご夫婦、お子さんを子育てされる皆さんにエールをひとことお願いします。ご回答ありがとうございました。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 127
    • AS-006 感想や意見をお寄せください。“須藤淳彦(Atsuhiko Sudo)”のFacebookアカウントまでご連絡いただけ ればと思います。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 128