1. 2010.12.26＠Eureka Make:・Archiduino・PDF 遠田 敦（東京理科大学）

2. これまでに取り組んだ研究テーマ 2 情報家電・着座姿勢・腰部負荷・回避距離・歩行軌跡・接触動作

3. リサーチ アイデンティティ ・建築分野におけるさまざまな場面で情報通信技術（ICT）を活用する ・ICTによって設計のためのコンテクストを抽出する ・デザインだけでは解決できない空間上の諸問題をICTにより解決し、QOLを向上させる 3

4. 建築とICTをめぐる諸問題 ・とりまく３つの「不在」 ① 技術の不在：ゼネコン技研との落差 ② 資金の不在：建築費を圧迫する設備費用 ③ 需要の不在：クライアントの必要性不足 4 入退出管理・位置情報システム・流体解析シミュレーション

5. ・DIWO（Do It With Others） ・ネット上に公開されている情報 ①技術の不在 ・OSHW（オープンソースハードウェア）を利用したローコスト化 ・データ売買の仕組みを用意 ②資金の不在 ・キラーコンテンツの開発を継続 ・個人ベースの需要から開拓する ③需要の不在 5 諸問題に対するアプローチ

6. ・個人による「パーソナル」 ・手法としての「デジタル」 ・運動としての「ソーシャル」 PDF ・建築分野に特化したOSHWに基づく建築モニタリングデバイスの開発 ・データの二次利用サービスの開発 Archiduino ・年２回開催される｢Make:r｣の祭典 ・個人の趣味の延長で発表される多種多様なデバイスやメカ ・OSHW化されるデバイス Make: 6 アプローチにおける具体的な手段

7. 7 MTM05・MTM06フライヤー

8. 8 MTM05

9. Make:rを支える ”Arduino”（アルディーノ） 9 Arduino・LilyPad Arduino

10. Arduino の概要 ・Processingに基づいたプログラミング言語 ・フリーでマルチプラットフォームの開発環境 ・回路図や部品情報が公開されており、多数のクローンが存在する ・汎用性が高い ・単純な処理に向いている 8bitマイコン／10bitADコンバータ Analog I/O 6ポート／Digital I/O 14ポート 3,200円

12. 12 「週刊ダイヤモンド」2010年5月22日号より

13. Architecture + Arduino = Archiduino 13 Archiduino基板

14. 14 Archiduinoで実現する建築モニタリングシステムの全体像

15. センシング・ロギング・ヴィジュアライズ 15 Archiduinoセンサノード・Archiduinoハブノード・Pachube.com・Google Sketchupとの連携

16. ・OSHWの範囲で可能なものを実装できる ・クラウドサービスの利用 ①技術の不在 PDF Archiduino ②資金の不在 ・OSHWで安価に作る Make: ③需要の不在 ・自分で作り、共有する 16 これまでのまとめ

17. 今考えている事 ・年収200万円台の人口が1,000万人の時代 ->言うまでもなく、需要が減少 ->｢年収200万円台｣でも住宅が建てられるか？ ・35年の｢住宅ローン奴隷｣は幸福な人生設計か？ ->建てながら暮らす事は不可能なのか？ ->PDFとしての｢セルフビルド｣にICTは関与できないか？ 17

18. 給与階級別給与所得者数・構成比（H21） 18 国税庁 民間給与動態統計調査（H21）より作成

19. 19 セルフビルドを目指した人々

20. ・技術力と生産力のクラウド化 ・｢Fab Lab｣という運動 ・ツールの充実 技術 PDF ・GPLの家 Archiduino 資金 Make: ・セルフビルド 2.0 需要 20 展望