デブサミ2013【14-B-1】 3つの世界:エンタープライズ、ソーシャル/ゲーム、スタートアップ(三谷慶一郎氏)

2,199 views
2,120 views

Published on

日本のIT業界は2つの世界に袂を分かったようにみえる。経済不況に苦しみながらも大 資本の体力をいまだ有し、システムの高品質、高可用性を追求し、ときに高コ ストを厭わないエンタープライズの世界。一方で、熾烈な競争を生き残るために、新 テクノロジーを積極的にとりいれ、低コスト&スピードを重視するソーシャル/ ゲームの世界。そして、新しいフロンティアを創りあげようと気を吐くスタートアッ プも日本では今年が元年といわれておりその世界観がみえてきた。所属する世界に おける課題の本質が見えるのは、より抽象度の高い視点で全体から部分を観たとき。 このセッションでは、異なる世界にすむ第一人者から、それぞれの世界の魅力と チャレンジを存分に語ってもらう。自らが属する世界から距離をとって眺めることで、 自分の世界に改めて出会えるかもしれない。

0 Comments
3 Likes
Statistics
Notes
  • Be the first to comment

No Downloads
Views
Total views
2,199
On SlideShare
0
From Embeds
0
Number of Embeds
779
Actions
Shares
0
Downloads
25
Comments
0
Likes
3
Embeds 0
No embeds

No notes for slide

デブサミ2013【14-B-1】 3つの世界:エンタープライズ、ソーシャル/ゲーム、スタートアップ(三谷慶一郎氏)

  1. 1. DevelopersSummit “エンタープライズ”の いままで と これから 2013年2月14日 株式会社NTTデータ経営研究所 三谷 慶一郎
  2. 2. 自己紹介 三谷 慶一郎(みたに・けいいちろう) 大学は工学部。力学計算からコンピュータに興味 日本電信電話株式会社~NTTデータ - プログラマー~プロジェクトマネージャー - 独自オフコン・UNIX-WS・PC - 自社財務会計システム~金融業向けオンラインシス テム 「ITと経営」に興味。大学院で博士(経営学) 株式会社NTTデータ経営研究所 - コンサルティング・調査 - 企業・行政機関における情報戦略立案 - CIO、IT人材育成にも関心 1
  3. 3. いままで 2
  4. 4. いままで ・IT活用の目的は、省力化・自動化中心 ・対象は、バックオフィス業務中心 ・信頼性・安全性を含む高品質を重視 ・成功要因は、要求仕様収束と大規模PMの安定 的推進 ・重要インフラを中心に、今後も領域としては存在 ・企業、企業群だけでなく、社会全体としてのバリュー チェイン構築もテーマとして出現 ・二つのグローバル化が進む(グローバル企業への対応 とグローバルな開発リソースのマネジメント)Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC 3
  5. 5. 民間IT投資の伸び (2000年価格、1995年=100) 500 450 400 米国 350 300 250 200 150 100 日本 50 0 出典:総務省 平成22年度「ICTの経済分析に関する調査」Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC 4
  6. 6. IT投資による生産性向上比較 (1/3) 1980年代頃の米国では、IT投資によって生産性はあまり向上してい ない(ソローズ・パラドクス)。しかし、2000年代では、ニューエコノミー への期待とともに大きな効果を創出している パラドクスとニューエコノミーを経た米国 (%) 米国 1980年代 2000年代 投資 IT資本深化   0.4   0.8 労働生産性(ALP)   1.5   2.6 効果 全要素生産性(TFP)   0.4   1.0Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC ※「情報技術と経済成長」(九州大学 篠崎彰彦教授)より 5
  7. 7. IT投資による生産性向上比較 (2/3) 日本は、米国と正反対の状況にある。1980年代においては、IT投資 によって大きく生産性は向上している。しかし、2000年代では、ほと んど成果が得られていない パラドクスもないが、ニューエコノミーもない日本 (%) 日本 1980年代 2000年代 投資 IT資本深化   0.4   0.4 労働生産性(ALP)   3.7   1.5 効果 全要素生産性(TFP)   1.6   0.4Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC ※「情報技術と経済成長」(九州大学 篠崎彰彦教授)より 6
  8. 8. IT投資による生産性向上比較 (3/3) ・1980年代は、現場の省力化・自動化がIT導入の主 目的。現場レベルの高い日本ではICTは大きな成果を 上げていた ・2000年代以降は、新たなサービスやビジネスモデルを 構築し、企業を変革するためにITを活用する方向に変 化している ・日本では、この「付加価値向上」を目的としたIT投資が 積極的に行われていない ITによる自動化・効率化の効用は既に刈り取ってし まっている。このままでは、本来的なITの価値を享受で きないCopyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC 7
  9. 9. これから 8
  10. 10. これから 自動化・省力化 付加価値創出 IT投資 バックエン の目的 ド業務(給与・ 会計処理、生産 As-Is 管理等) フロント業 務(営業管理、 To-Be 顧客管理、経営 管理等) IT投資 の対象Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC 9
  11. 11. CIOミッションの変化(経済産業省) CIOに期待されるミッションは、従来に加えて「ITを活用して新たな ビジネスを創造すること」も求められはじめている ミッション(役割) 役割定義 Chief 企業内外の事実に基づく情報を組織的 情報活用による かつ系統的に蓄積、分析、活用するた Intelligence めに、経営戦略上の各種の意思決定に Officer 経営戦略の創造 有用な知識や洞察を生みだす仕組みを 作り、新しいビジネスを創造する C I Chief 部門や組織を越えてグローバル全体を O Innovation 全社横断のビジ 横断して、ITを活かした「ビジネスモ ネス変革 デルの変革」「ビジネスプロセスの変 Officer 革」を推進し、企業の競争力向上に貢 献する Chief 企業グループ全体のIT活用を俯瞰 Information ITガバナンス し、業務、ISの構造と共に、企業グ 確立 ループ全体のIT部門の機能と役割を I Officer 変革し、企業の“全体最適化”実現に T 貢献する 部 Chief 情報システムの適切な運用や管理を行 門 Information 情報システムの い、企業内の情報システムの最適化を 長 System 最適化 実現する OfficerCopyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC ※経済産業省CIO育成カリキュラム策定事業報告書より 10
  12. 12. IT人材ケイパビリティの変化(総務省) 必要となる ケイパビリティ マーケティング (情報活用によって、新サー ビス・新製品開発を支援) 経営管理 業務改革 ノウハウ (業務プロセスや組織・人材のケイパビリティ 向上を促進し、IT投資効果を最大化) ITマネジメント (組織内の全システムの 業務・組織 パフォーマンス・コスト・リスクを最適化) 管理ノウハウ プロジェクトマネジメント (システム開発プロジェクトを推進し求められるQCDを確保) システム設計・開発 システム (要件定義通りのシステムをつくる) 技術 時間Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC ※総務省情報通信審議会ICT利活用戦略ワーキンググループ資料より 11
  13. 13. これから ・目的は、付加価値創出。ITでしかできないことを行う。新 しいサービスを作り出す ・対象は、フロント業務中心。エンドユーザ接点を持つ ・迅速性を重視。”Quick & Dirty” ・ユーザとともに構想する「デザイン型人材」が必要 - 言語化されていない課題の発見 - 解決に向けた集合知の活用 - 評価を繰り返すことによる成熟化 新しいパラダイムへシフトしていくために、”Start up” や”Social/Game”の世界との協調が重要Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC 12
  14. 14. Action ! 13
  15. 15. My Recommend Next Action ! “Open, Specialty, Professionalism” 【Recommend books】 ・「パラダイムの魔力 ―成功を約束する創造的未来の発見法」 (ジョエル バーカー) - パラダイムの意味と意義 ・「タテ社会の人間関係 –単一社会の理論-」 (中根千枝) - 日本組織の特性 ・”ITと新社会デザインフォーラム”(http://www.shin-shakai.com/)、今春出版予定 - IT産業の今後Copyright © 2013 NTT DATA INSTITUTE OF MANAGEMENT CONSULTING,INC 14
  16. 16. Developers SummitCopyright © 2011 NTT DATA Corporation

×