私達はかなり長い間、スパイ行為が国や政府、大企業にまで及んでいたことを見てきた。ネットワーク機器、電話、その他関連機器に数多くのバックドアが見つかり、メディアによって事件として報道された。
この講演では、大きな疑問となっている、モデム/ルーターのRTN、機器に見つかったバックドアについて説明する。その理由は、ベンダー情報がなく、だれが製造メーカーなのかといった情報もないというのに、市場での製造、販売、流通に少なくとも7企業が関わっていたからだ。しかも、その一部は全く現存していなかった。
これが、研究課題につながる質問へと私達を導いた:「私のモデムに誰がバックドアを仕掛けたのか?」
--- エワーソン・ギマラインス Ewerson Guimaraes
Fumec大学でコンピューター・サイエンスの学位を取得したセキュリティ・アナリストであり、Epam Systemsの研究者でもある。脆弱性診断士として、Offensive Security(OSCP)、Elearn(WPT)から認定されており、ブラジルの情報セキュリティ/コンピューター雑誌「H4ck3r」と「GEEK」に論文が掲載されている。その上、IBM、McAfee、Skype、Technicolor、Tufin、TrendMicroなどといった大企業にて見つかった脆弱性や勧告を、SecurityFocusに投稿した。Metasploitフレームワーク・プロジェクトへのモジュールの開発に貢献。ミナスジェライス州最初のハッカープレース、BHackカンファレンスやArea31の設立者であり、現役のKali Linuxコミュニティコントリビューターである。