大学,広報,インターネット

1. 「多様なネットツール・大学広報
への活用」
聖学院広報センター
所長 山下 研一
2008/08/06

2. 1
私大定員割れ報道から見えること
• 全入時代＝サバイバル時代、大学淘汰
「平成２０年度私立大学・短期
大学等入学志願動向」
日本私立学校振興・共済事業
団 私学経営情報センター
平成２０年７月
私大定員割れ 合併・
再編も視野に入れよ :
社説・コラム :
YOMIURI ONLINE
（読売新聞）

3. 2
私立大学入学志願動向の特徴(共済事業団資料より）
２６Pに入学志願動向の特徴とあり。次のように
まとめられている。
• １．入学定員、志願者数は増加、入学者数は
減少。入学定員充足率は下降。
• ２．入学定員充足率１００％未満の割合は４７．
１％。５０％未満の割合は５．１％。
• ３．大規模、大都市圏の大学が志願倍率、入
学定員充足率とも高い。
• ４．福祉は志願倍率、入学定員充足率の下
降が目立つ。

4. 3
平成20年度区分ごと動向（抜粋）
日本私立学校振興・共済事業団私学経営情報センター
学校数 入学定員 入学者
1 22 3.9% 1546 0.3% 1385 0.3%
2 100 17.7% 14287 3.2% 11700 2.5%
3 72 12.7% 17242 3.8% 14973 3.2%
4 71 12.6% 24134 5.4% 22026 4.7%
5 51 9.0% 22629 5.0% 21973 4.7%
6 38 6.7% 20297 4.5% 19127 4.1%
7 55 9.7% 36676 8.2% 24554 5.2%
8 34 6.0% 30012 6.7% 33107 7.1% 27.6% 75.3%
9 57 10.1% 69681 15.5% 76272 16.3% 21.6% 68.2%
10 42 7.4% 84607 18.9% 97709 20.9% 11.5% 51.9%
11 23 4.1% 127469 28.4% 145092 31.0% 4.1% 31.0%
合計 565 448580 467918

5. 4
淘汰の時代到来？… その１
規模別の大学数（５６５校）
１ 100人未満
２ １００－２００
３ ２００－３００
４ ３００－４００
５ ４００－５００
６ ５００－６００
７ ６００－８００
８ ８００－１０００
９ １０００－１５００
１０ １５００－３０００
１１ ３０００人以上

6. 5
淘汰の時代到来？… その２
１ 100人未満
２ １００－２００
３ ２００－３００
４ ３００－４００
５ ４００－５００
６ ５００－６００
７ ６００－８００
８ ８００－１０００
９ １０００－１５００
１０ １５００－３０００
１１ ３０００人以上
規模別の入学定員数（５６５校）

7. 6
淘汰の時代到来？ … その３
１ 100人未満
２ １００－２００
３ ２００－３００
４ ３００－４００
５ ４００－５００
６ ５００－６００
７ ６００－８００
８ ８００－１０００
９ １０００－１５００
１０ １５００－３０００
１１ ３０００人以上
規模別の入学者数（５６５校）

8. 7
大学広報の時代がやっと来た！
• 全入前
– 志願者数 ⋝ 入学定員
• 全入時代
– 志願者＝入学定員
• １：１のマーケティング→大学広報の必要性
– マッチング 自分に合った大学選び
• 情報の発信
– ポイントは公開性・真実性

9. 8
インターネット時代の広報
第二章
インターネット時代の広報

10. 9
「インターネット時代」の広報的読み方
• ネットが「巨大な強者」（国家、大資本、大組織…）よりも「小さ
な弱者」（個人、小資本、小組織…）と親和性の高い技術で
あること。
• ネットが人々の「善」なるもの、人々の小さな努力を集積する
可能性を秘めた技術であること。
• ネットがこれまでは「ほんの一部の人たち」にのみ可能だった
行為（例：表現、社会貢献）をすべての人々に開放する技術
であること。
• ネットが「個」の固有性（個性、志向性）を発見し増幅すること
において極めて有効な技術であること。
• ネットが社会に多様な選択肢を増やす方向の技術であること。
「ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか」
梅田望夫 ちくま新書 2007年11月

11. 10
Google革命ということ
• 検索エンジンが世界を変えた。
• 「世界中の情報を整理し尽くす」
• パブリックでオープンでフリーな世界
• 「オープン」「ソーシャル」「インディビジュアル（個）」

12. 11
インターネット広報の可能性
• ロングテール
• Amazonの例
• 届く
• AISAS (Attention-Interest-Search-Action-
Share) ← AIDMA（Desire-Memry-Action）
• 探して来る人がいる。
• GoogleAnalysticsの分析の例
• １ ２

13. 12
大学二極化とダイヤモンド型の構造
極
極
合併・統合
淘汰
入学難易度
受験生獲得競争
少子化に負けた♪いえ
偏差値に負けた♪

14. 13
レッドオーシャン戦略とブルーオーシャン戦略
極
極
合併・統合
リストラ
ダウンサイジング
受験生獲得競争＝レッド
オーシャン戦略
個性化＝ブルー
オーシャン戦略

15. 14
ブルーオーシャン戦略について
• 価値を創造 → 市場の創造（広報が大切）
– 例）英語、体験学習
• 広報マンはエバンジェリストたれ
ネットを最大限に活かす。
• ターゲットはまず高校の先生
（事例）
茨城県 岩手県盛岡市の例 愛知県

16. 15
事例１ ケータイサイト

17. 16
続き ケータイサイト
• クイズ 検定ごっこ
• サバイバルイングリッシュ
• ケータイ小説
• 空メール
• 全キャリア対応

18. 17
事例２ データ公開

19. 18
事例３ ブログ

20. 19
事例 ４
• SEOとインターネット広告
– リスティング広告（PPC）
• オフィシャルサイトとキャンペーンサイト
クラウド＝アチラ側

21. 20
事例５ サーバーをどこに置く
1. 大学内
2. レンタルサーバーorデータウェアハウス
3. SaaS（software as a service）
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/saas.h
tml
事例 アドミッションセンターHP
http://www.seigakuin.jp/admission/

22. 21
事例５ メールマガジン
• 受験生向け
• サポーター向け
営業マンを味方につける
営業マンの3原則
1. 本学のことをよく知る、そして、できればファンになる
2. 情報を持ってくる
3. 人に話す（クチコミ）

23. 22
事例６ 動画
• 聖学院大学オープンキャンパス
http://www.seigakuin.net/

24. 23
最後に
• Google革命
– Google、Amazon、eBay、wikipedia、Linux etc.
• 一身二生 福澤諭吉 「西洋事情」「学問のす
すめ」
• アカデミズムの伝統 インターネットの歴史
推薦図書 『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』
ちくま新書 梅田望夫著