奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)(第5回):活動成果の評価と広報

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国際ロータリーでは、持続可能な成果をもたらす奉仕プロジェクトを立案・実施する方法を紹介した、「奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)」と題する5回シリーズのウェビナーを開催します。
このウェビナーでは、プロジェクトの計画方法やベストプラクティスに加え、クラブや地区が奉仕プロジェクトを成功させるために利用できるロータリーのリソースについても紹介していきます。また、奉仕プロジェクトを実際に行ったロータリアンがその体験談を紹介します。
第5回のウェビナーは、以下を目的としています。
• プロジェクトの初期目標と実際の成果を比較することの重要性と、プロジェクトから学んだ教訓をどのように生かすかについて学ぶ 。
• プロジェクト成果の評価方法、および成果をできるだけ持続可能なものとする方法を学ぶ。
• 奉仕プロジェクトの成果を世界に紹介するのに役立つロータリーのリソースについて知る。

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奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)(第5回):活動成果の評価と広報

  1. 1. 奉仕プロジェクトの流れ 第5回:活動成果の評価と広報 国際ロータリー 2014年6月24日
  2. 2. May 2014 本日のウェビナーの研修目的: • プロジェクトを成功に導く評価の 重要性について理解する • プロジェクトの評価に利用できる ツールやヒントを学ぶ • プロジェクトの成果を効果的に広報 する方法について学ぶ 研修目的
  3. 3. May 2014 奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)
  4. 4. May 2014 奉仕プロジェクトの流れ(ライフサイクル)
  5. 5. May 2014 プロジェクトの評価 モニタリング・評価とその重要性 • モニタリング:プロジェクトの実施中に定期的に行う調査 • 評価:プロジェクトの実施中ならびに終了後に実施する 総合的な調査 • 重要性:プロジェクトの成果と課題・改善点などを知り、 次回のプロジェクトに生かす • プロジェクトの内容は、地域社会のニーズ調査で決定し、 同時に(プロジェクトの立案時に)成果を測定する方法を 決定しておく
  6. 6. May 2014 プロジェクトの評価 – 財団補助金を利用している場合 – • 報告書には、受益者総数を記入。 さらに、申請の際には標準的な基準の 1つを必ず含める必要あり • モニタリングと評価の活動にかかる 費用のため、予算の10%までを利用可 – 財団補助金を利用していない場合– • 正式な要件はありませんが、モニタリングと評価から 得られたデータを保存しておくことがベスト
  7. 7. May 2014 プロジェクトの広報 – プロジェクトの広報することは、ロータリー のストーリーを伝えること – 成果を広報するために、モニタリングと 評価で得られたデータを利用する – クラブや地区の広報委員長、 ロータリー公共イメージコーディネーター との協力 – クラブや地区のニュースレター、ロータリーショーケース、 ソーシャルメディア、地元メディアなどの媒体。資料作成には ブランドリソースセンターを利用
  8. 8. MAY 2014 パネリストによる事例紹介
  9. 9. May 2014 パネリストによる事例紹介 大塚 紀夫様 武生府中ロータリークラブ (第2650地区) 1993年:武生府中ロータリークラブ入会 2003~2006年:地区財団年次寄付・ 財団恒久基金委員会委員 2006~2007年:地区財団補助金 委員会委員 2007~2013年:地区財団補助金 委員会委員長 2013~2014年:地区ロータリー財団 委員長
  10. 10. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例① 25047(トルコ) 【 重 点 分 野 】 疾病予防と治療 【 事 業 予 算 】 45,360ドル 【援助国代表提唱者】 第2650地区 財団地区事業委員会 【実施国代表提唱者】 第2430地区 Ankara-Gaziosmanpasa RC 【協 力 団 体】 アンカラ医科大学病院 【 事 業 内 容 】 トルコでは肺癌の罹患者が年々増加している。 気管支腫瘍の治療に有用な安全性の高い治療 機器「アルゴンプラズマ凝固装置」を、アンカラ 医科大学病院に寄贈し、機器の技術の指導を 行う。
  11. 11. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例① 25047(トルコ) モニタリング・成果の測定 【プロジェクトの具体的な対象は?】 肺癌患者。 【プロジェクトが成功したと考えられる測定可能な指標は?】 治療を受けている患者の数。100名増(年間)。 【プロジェクト終了後は誰がどのように継続していくのか?】 スキル伝授したドクターが機器を扱い、売り手業者が無償でメンテナンス をしてくれる約束。
  12. 12. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例① 25047(トルコ) プロジェクトの広報 アンカラ大学病院にアルゴンプラズマ凝固装置を寄贈する ことを、地元のテレビやラジオで紹介し、地域の人々に 広く紹介した。 またチラシを作成し、地元地域に配布した。 得られた教訓 実施国とのやり取り • オンライン申請の時が最も活発 • 事業が始まると実施国に任せきりで、援助側として深く関与せず • 事業中の両者の役割を計画段階で話し合うべきだった
  13. 13. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例② 25612(トルコ) 【 事 業 予 算 】 【援助国代表提唱者】 【実施国代表提唱者】 【協 力 団 体】 【 事 業 内 容 】 疾病予防と治療 76,180ドル 第2650地区 福井東RC 第2430地区 Ankara-Gaziosmanpasa RC アンカラ大学病院新生児救急センター 【 重 点 分 野 】 ① トルコでは小児の呼吸不全に対する先端医療が遅れている。 呼吸不全に対して有効性が高いNO吸入機器を、アンカラ大学 病院新生児救急センターへ寄贈し、機器の技術の指導を行う。 ② また、トルコでは睡眠時無呼吸症候群の患者が増加傾向にある。アンカラ大学ではその 診断機器が1器しかなく、患者さんへの対応が遅れているため、睡眠脳波機器を贈呈し、 機器の技術の指導を行う。同地域の診断治療へ寄与する。
  14. 14. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例② 25612(トルコ) モニタリング・成果の測定 【プロジェクトの具体的な対象は?】 ・呼吸不全を患う小児。 ・睡眠時無呼吸症候群の患者。 【効果を示すためにどのようなデータを集めたか?】 医者やマネージャーと2週間置きに連絡を取り、寄贈した2種の機器で 治療をしている患者数を調べた。
  15. 15. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例② 25612(トルコ) プロジェクトの広報 新聞・TVなどで広く広報した。 また、実施国クラブは6000枚チラシを用意し、病院側が説明会 を開き医療機器の紹介を行った。 広報の成果 メディアを利用した広報だけでなく、病院側が機器の 説明会を実施したことで、全体の外来患者が増加、 地域住民の健康意識改善にもつながった。
  16. 16. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) 【援助国代表提唱者】 日本ロータリーEクラブ2650 インドネシア政府財務省 【実施国代表提唱者】 第3400地区 Yogyakarta RC 【協 力 団 体】 【 事 業 内 容 】 自給自足コミュニティ開発 村人が管理出来る程度の技術を用いて水配管網を繋ぎ、雨水タンク、浄水 装置を設置し、一年中多用・保存可能なシステムを構築する。(人道的) ① ② 【 重 点 分 野 】 【 事 業 予 算 】 水と衛生 50,000ドル これらの技術やノウハウを現地の人々が活かせるためのトレーニングを 行う。(VTT)
  17. 17. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) モニタリング・成果の測定 【 グ パ カ ン 村 の 構 成 】 437人、106世帯(ひと家族平均4名) 【 雨 水 貯 蔵 タ ン ク の 大 き さ 】 セ メ ン ト タ イ プ : シリンダータイプ: (20㎡ × 4m )× 2基 (5200 ℓ )×8基 【 測 定 結 果 】 雨季の貯水量(10月~3月) 乾季の貯水量( 6月~9月) 中期の貯水量( 4月・5月 ) 合 計 (年間) 192,000 ℓ 32,000 ℓ 40,000 ℓ 264,000 ℓ 【 分 析 】 乾季に村全体で最低限必要な飲料水量は、127,200 ℓ (1世帯あたり10 ℓ /1日)→136,800 ℓ のプラス。 【 発 展 】 余った水を他の地域へ販売する。
  18. 18. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) ビジョンの作成・プロジェクトチームの結成 何度も現地へ赴きニーズの調査を 重ね、事業内容を実施国側と幾度 も話し合った。 クラブ内でも情報を常に共有し、 関心のある人だけの事業にな らないように努めた。
  19. 19. May 2014 パネリストによる事例紹介 グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) インドネシアのクヌングキドゥル地域、グパカン村の風景 事業実施地の様子。 もともとは森林の多い地域であったが、近年の激しい土地開発により森林 が伐採され、土地疲弊によって農業が出来ず、クヌングキドゥル人の貧困率 が悪化した。
  20. 20. May 2014 パネリストによる事例紹介グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) 雨水貯蔵タンク設置作業風景 村の人達も積極的に協力 してくれた。 雨水貯蔵タンク建設中。 パネリストによる事例紹介
  21. 21. May 2014 パネリストによる事例紹介グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) 雨水貯蔵タンク設置完成 完成した雨水貯蔵タンク。 写真右建物の屋根で雨水 を受け、タンクに雨水を 貯める。 タンク中に浄水装置が 設置されている。 パネリストによる事例紹介
  22. 22. May 2014 パネリストによる事例紹介グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) 今 後 の 事 業 そ の ① 【 重 点 分 野】 【 事 業 予 算】 【援助国代表提唱者】 【実施国代表提唱者】 【 協 力 団 体】 【 事 業 内 容】 ① 水管網を村から郡に範囲を広げ、郡レベルのインフラ整備地域開発を目指す。 ② 余剰の水を周辺の村人や現地企業に販売する。 ⇒プロジェクトの成果を長期的に保つための財源確保になる。 水と衛生・疾病予防と治療、経済と地域社会の発展 91,000ドル 第2650地区 京都嵯峨野RC 第3400地区 Jogja Merapi RC インドネシア政府財務省、郡病院協会、医師会 パネリストによる事例紹介
  23. 23. May 2014 パネリストによる事例紹介グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) 【 重 点 分 野】 【 事 業 予 算】 【援助国代表提唱者】 【実施国代表提唱者】 【 協 力 団 体】 【 事 業 内 容】 ① 雨水プールを設置し、乾季でも農業用水と多用水を供給できるシステムを つくる。 ② 余剰の水を周辺の村人や現地企業に販売する。 ⇒プロジェクトの成果を長期的に保つための財源確保になる。 水と衛生・疾病予防と治療、経済と地域社会の発展 86,000ドル 第2650地区 福井RC 第3400地区 Mataram Yogyakarta RC インドネシア政府財務省、農産業協会 テプス郡のケチャマタン(地方計画委員会) パネリストによる事例紹介 今 後 の 事 業 そ の ②
  24. 24. May 2014 パネリストによる事例紹介グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) パネリストによる事例紹介 事業の成功は地域住民への広報と理解による協力の賜物でした。
  25. 25. May 2014 パネリストによる事例紹介グローバル補助金事業例③ 26121(インドネシア) パネリストによる事例紹介 目標と成果の違い 良い意味での大きな違い 供給できた水の量(計画より多い)、地域社会の反応(予想より良い)、 実施国ロータリークラブの対応(予想より良い)、機器の質(計画より高い)、 事業の継続性(予想より実現可能) 広報の成果 村人に活動の様子を見せる • 村人のモチベーションが向上。当初の予定を上回る積極的参加へ • 意気込みが周辺地域に広がり、第2段の事業計画がスムーズに プロジェクトから得た教訓(新たなニーズ) 自足自給コミュニティの完成に向けた「農業用水の供給」と、地域社会の教育を 含める事業活動が必要(問題意識が低いため)になった。
  26. 26. May 2014 補助金活動実施におけるアドバイス
  27. 27. May 2014 補助金活動実施のアドバイス 次に実施する場合に改善したい点 • プロジェクトの成功を地方政府に認めてもらう(そうでなけれ ば、成果が実施地区に限定され、周辺地域まで届かない) • 地域社会内における責任感を高める • 実施国側ロータリアンの責任感を高める(責任が協同提唱 者に集中し、クラブ全員の事業理解が浅い) • 支援国側ロータリアンの責任感を高める(同上)
  28. 28. May 2014 補助金活動実施のアドバイス パートナーを見つけるには… • プロジェクトの内容を分かってくれ、活動を積極的に フォローできるロータリアンがいるクラブをホストとする • 地元との関係が強い機関(政治と直接関わりのない機関) と協力する ニーズや目標の立て方 • 現地の専門家と確認が取れてから実施する • ニーズを超える目標を立てる(支援クラブだけで決めず、 現地の専門家と相談する) • 計画上では、実際に必要な期間より1.5倍ほどの期間を 事業期間とする
  29. 29. May 2014 補助金活動実施のアドバイス 成果の測定方法 • 報告では必ず写真やビデオも利用する • 成果は最初から統計的に測定する • 平均的な結果だけ成果として報告する (ただし、ほかの結果も当然記録する) • 成果を必ず第三者に確認してもらう 計画時に必要な調整や準備 • 予算は必ず「現地通貨」と「ドル」で分ける • 現地での調査に加え、現地を研究している機関(第三国も含め) から情報をもらう • 問題が発生した場合のシナリオ計画も3つほど立てる (事前調査を役立てる)
  30. 30. May 2014 補助金活動実施のアドバイス 計画時に必要な調整や準備(続き) • 協力機関をバックアップする機関も確保する • 最初から責任者(代表者だけでなく具体的に動ける人)を 指名する(支援、実施国ともに) • プロジェクトリーダーまたはチーム(専門家)と頻繁に面談 する • 必要な時に素早く動く(実施国での事情変化が早いため、 計画時と実施時で事情が変わる可能性あり) • チーム(スポンサークラブ、ホストクラブ、専門家)として働く
  31. 31. May 2014 役立つロータリーのリソース • ウェブサイト(Rotary.org) – ロータリークラブ・セントラル – ロータリーショーケース – ロータリー補助金申請ページ – ブランドリソースセンター – グローバル補助金関連の資料 • 補助金管理の手引き • グローバル補助金:モニタリングと 評価について
  32. 32. MAY 2014 ウェビナーにご参加いただき、ありがとうございました。 次回のウェビナーへの登録、本日の録音版のご視聴は、 ロータリーのウェブサイト「ラーニング&参考資料」から「ウェビナー」をクリック! www.rotary.org

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